令和2年度 食文化栄養学実習

竹内由紀子ゼミ■食文化研究室

アジアの朝ごはん
朝の外食事情

 私は「台湾の朝ごはん」をテーマとし、現地でフィールドワークを予定していた。現地調査ができなくなったので、「アジアの朝ごはん」にテーマを広げ文献調査をすることにした。訪問経験のあるベトナム、タイ、台湾は、いずれも朝食を外食する割合が多かった。
 「インテージアジア五カ国自主企画調査」によれば、ベトナムのホーチミンでは「朝食を外食している」が49.5%である。屋台や食堂は朝6時頃から開く。ベトナムの朝はフォーが定番で、人気の店は昼前に営業終了するところもある。タイも「朝食を外食している」が52.1%と高い。ベトナムと違うのは、朝食だけでなく三食外食する人が多いところだ。タイの家はキッチンがないことが多いことと、バンコクなど都市部にはたくさんの屋台が並んでいて価格が安いことが関係している。台湾の朝食も外食が多く、タイと同じように三食外食する人もいる。台湾には「朝食店」と呼ばれる朝6時頃から昼12時頃まで営業する朝ごはん専門店もある。
 物価が安いので、日本で外食する感覚とはかなり違う。日本は朝食欠食率が高く問題になっているのに比べ、東南アジアの人たちは朝から活動的でエネルギッシュだと感じた。

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