令和2年度 食文化栄養学実習

高橋勝美ゼミ■地域食産業学研究室

深海魚を食べよう
魅力満載深海魚

 日本の漁獲量は、1984年の1282万トンをピークに1988年ごろから急速に減少し、2017年には431万トンにまで減少している。特に、一般家庭でよく食べられるまぐろ、いわし、さんまの減少が著しい。そこで今注目されているのが未利用魚である。未利用魚とされてきた深海魚を食料とすることを水産庁も推奨しており、今とても注目される食材である。
 現在、一般的に食べられているのは、キアンコウ、アカムツ、キンキ(キチジ)、金目鯛などであり、いずれも美味で高級魚として取引されているが、深海魚のほんの一部にすぎない。
 深海魚が美味だとされているのは、体の仕組みによるものである。深海魚は、体のなかに気体が入りにくい構造となっている。(気体が水圧に負けると潰れてしまう。水深1000メートル地点、1平方センチメートルで100キロの圧力がかかる。)海中を浮上降下する際、通常の魚は浮き袋(空気)を使うが、深海魚は体内の脂を使う。だから、浮き袋の代わりに脂を蓄えているのである。そのため、食べると「脂が乗っていておいしい。」となるのである。
 今後は、深海魚で有名な沼津を訪れ深海魚を調査したい。

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