奥嶋佐知子ゼミ■調理学研究室
切り方ひとつでSNS映え料理！
～3Dプリンター×レシピ～
日常的に料理をする機会が少ない中高年男性を対象に、料理教室を運営している。初めて料理教室を行った際、一人一部ずつレシピを配布しているのにも関わらず、実際にできた料理は班ごとにまったく別の料理に見えた。このことから、紙ベースのレシピだけでは人それぞれに解釈してしまい、正確な情報が伝わりづらいと気付いた。
私たちは食事をして美味しいと感じる際、87％視覚によって感じている。教室で完成した料理には切った食材の大きさに統一感がなく、この視覚的要素が欠けているのだと思った。また、受講者の方で完成した料理をカメラで撮影している人もおり、見た目もより綺麗なものを作ってもらいたいと感じた。
私はこの視覚に着目し、「3Dプリンターを使って食材の形や大きさを立体的に再現した模型を作る」ことを考案した。紙ベースのレシピの他に立体的な模型をプラスすることで、より正確な情報を伝えられるのではないかと考えた。また、この模型が受講者の方にとって見本となり、実際に食材の切る大きさを直接見て真似をしながら切ることができると考える。
食材の大きさを揃えることで料理の見た目も変わり、SNS映え料理に繋がるのではないだろうか。
