令和2年度 食文化栄養学実習

衛藤久美ゼミ■国際協力学研究室

和菓子と暮らす
─食育カレンダーで和菓子の魅力を伝えたい!─

 私は日本の伝統的な食文化であり、日本人特有の感性や四季の移ろいを表現した和菓子に興味を持ち、実習のテーマとした。文献で和菓子について調べたところ、若者の和菓子離れが進んでいるという問題や、学校や家庭で和菓子について学ぶ機会が少ないことを知った。そこで今回、和菓子離れが進んでいる若者、特に中・高校生を対象に、日本の伝統と和菓子文化を伝えられるような食育カレンダーを作成することに決めた。
 まず文献調査で和菓子と季節の関係を調べたところ、和菓子店ではおおむね、二十四節気・七十二候ごとに店頭に並ぶ商品のデザインを変えていることがわかった。二十四節気・七十二候とは、四季よりも細かく季節を表す言葉のことだ。続いて、高校の家庭科の教科書や論文から、学校で和菓子について学ぶ機会はどの程度あるのかを調査した。その結果、教科書の和菓子についての記載はほとんどなく、学校で学ぶ食の知識の多くが栄養や調理についての内容で、和菓子や伝統を学ぶ機会は少ないことが、改めてわかった。
 今後は、若者の和菓子に対する思いを調査するためにアンケートを行う。また、和菓子の試作も行い、それをもとに食育カレンダーを作成していく。

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