村上・芳賀ゼミ
テ ー マ
発表者 要  約
魅力的な「おいしさ」の伝え方とは?
〜雑誌掲載食情報のテキスト・マイニング〜
荒城 食情報雑誌を中心に専門家(ライター及び食情報発信者たち)の発信する食情報をデータベース化してまとめ、テキスト・マイニングという方法で視点を変え分析していきます。先行研究の発展として(平成15年卒業 佐藤 直さん 味覚表現〜「おいしい」の伝え方〜)対象雑誌を10種類に広げてデータ収集しています。対象雑誌は2003年4月から2004年3月の1年間に発行された生活情報誌・ミセス誌・タウン情報誌です。具体的な研究目的は@雑誌別、季節別、発信者別の食情報内容の違い、A雑誌別、季節別、発信者別の「おいしさを表現する言葉」の違い、最後に上記の結果を元に専門家への聞き取り調査を行い、魅力的な「おいしさ」の伝え方について提案したいと考えています。
サプリメントについての「情報提示効果」の研究
佐藤 (倫) 第1調査。サプリメントの消費実態・サプリメントについての行動・知識・態度、フェイス項目のアンケート調査をする。対象は栄大3年生約530人。
第2調査。サプリメントは不足している栄養素を補足するためにある。しかし現在では、美容やダイエットに効果があると書かれている情報が多い。では、「美容やダイエットについての情報」がある時と「栄養や健康についての科学的な情報」がある時と、「全く情報がない」時では、製品の「買いたさ」の度合いが変わるかどうかを調査する。なお、ここで使う「情報」はビタミンCやカルニチン等成分に絞り、美容・ダイエット・健康についての情報を作成する。
市販の食事は家庭の手作り食の代替品になり得るか
阿部 近年の家庭内の食事には、市販の調理済み食品が日常に多く利用されるようになった。現代人にとって、市販の食品は精神面・栄養面などから見たときに、家庭の手作り料理と同じ価値を持っているのかどうか、その実態をアンケート調査を行い、考察したい。
シリアル食品パッケージの健康情報とその影響
見並 市販されているシリアル食品には様々な健康情報が掲載されています。パッケージの情報は、消費者側の「買いたさ」などの消費行動にどのような影響を与えるのか。どのような情報表現が、シリアルに対する関心をよりひきだすことができるのか。以上2点を中心に、アンケート・文献調査を進めています。
レトルトカレーのパッケージによるおいしさと買いたさ
向川  レトルトカレーのパッケージデザインを、科学的に分析し、「おいしさ」「買いたさ」を感じる要因を探り定量化する。これにより、最終的に、実際に最も「おいしさ」「買いたさ」を感じるデザインを作成する。
今後の研究計画研究者 女子栄養大学 食情報科学研究室    向川友美研究の目的 レトルトカレーのパッケージによって、人がどの部分からおいしさ、買いたさを感じるのかを調査する。おいしい、買いたいと感じさせるパッケージの構成要因を明確にする。研究期間 2003年10月〜2004日12月・研究事項 2004年1月〜3月・文献調査:先行研究の把握・アンケート調査Tの調査準備:先行研究によるレトルトカレー11品について、パッケージ情報から感じるおいしさ、買いたさを調査する。パッケージ情報の整理、分類と調査表の作成。
2004年4月中旬〜・アンケート調査T実施:本学栄養学部1年生対象、数調査
2004年5月〜・回収した調査をもとに、データの入力と概要把握・中間発表会準備
2004年6月初旬〜中旬・アンケート調査Uの調査準備:実験的にパッケージのデザインを組み合わせたものの作成、調査表の作成。目的:実験的に作成したパッケージにより、デザインの何がおいしさや買いたさに影響するのか、また、その程度がどのくらいなのか、実験的に定量把握する。これによって、先行研究とアンケート調査Tの結果を検証する。
2004年下旬〜7月上旬・アンケート調査U実施
2004年中旬〜2004年9月・データ入力、集計、分析
2004年10月・再分析
2004年11月・実習発表会準備
2004年12月・実習発表会報告・公表の方法 
2004年5月・中間発表会、及び、12月文化栄養学実習発表会にて報告
「食の口コミ」調査
石倉 私は、一般の人の食に関する「口コミ」の情報を調査し、一般の人はどのような「おいしさ表現」をしているのか調査しています。いろいろなメニューや商品をどのようにしておいしそうに伝えているのか詳しく調べていこうと思っています。また、一般の人と、食について専門的な分野も学んでいる人の「おいしさ表現」を比較するため、本校の学生にアンケート調査を実施し、違いを調査していく予定です。

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