四群点数法を活用したフレイル・認知症予防
地域保健・老年学研究室

フレイルとは、元気な状態と要介護状態との中間的な段階をさし、負の健康リスクの高い状態である。個人差はあるが5~10年間フレイルの状態を経過する人が多い。このフレイルを予防または先送りすることは健康寿命の延伸につながるため、最近国でも健康施策で大変重視している。フレイル予防につながる食・栄養については、世界中で盛んに研究されている。これまでのところ、いろいろな食品をまんべんなく食べること、すなわち「食品摂取の多様性」が重要であるという点では一致している。しかし、より重要な食品あるいは組み合わせもあるはずである。そこで、本学独自の食事法である「四群点数法」を活用して、4つの食品群とフレイルとの関係を調べた。その結果、一群(牛乳と卵)、三群(野菜、果物、いも類)の摂取量が増えるほど、フレイルの出現リスクが低下することがわかった。現在は、その理由の解明に加えて、4つの食品群と認知症リスクとの関係を調べている。

埼玉県鳩山町における食事調査(2022年8月)
健康調査参加者への説明会
(左:外川氏(博士院生)右:新開)
食事調査の風景
(院生や卒研生も修練後、調査を担当)

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