調剤薬局管理栄養士
総合メディカル株式会社
及川千秋さん(2015年卒業)
本大学を卒業後は、調剤薬局を運営する株式会社アップルケアネットに管理栄養士兼調剤事務として入社しました。
調剤事務としての主な仕事は入力業務やレセプト請求ですが、薬剤師の補助として、事務ができる範囲での薬の準備もしております。
調剤薬局では管理栄養士としての需要もあり、薬剤師と連携し、疾患や何のお薬を飲んでいるかを確認し、栄養指導や食事の相談に乗っています。またレシピの提供や健康イベントの開催、学会発表等も行っておりました。
7年ほど勤め、結婚を機に退社。
その後は総合メディカル株式会社に転職、系列の調剤薬局に勤務し、以前と同様に「薬と食事」とで地域の方の健康をサポートしております。  
レセプト:診療報酬明細書ともいう
Q. どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

患者さんの検査値が良くなったり、アドバイスしたことを実践してくれたりしたときにやりがいを感じます。

また患者さんに管理栄養士だと認知してもらえ、名前を覚えてもらえたりするととても嬉しいです。

普段のお食事の相談や検査結果の報告などをしてもらえて、「及川さんに相談したい」とメモを持ってくる人や電話をくれる方もいらっしゃいました。

また薬剤師の方も「薬だけでなく、食事や生活習慣も行動変容をしないと」と思ってくださる方も多く、何か良いアドバイスある?など質問もしてくださいます。

患者さんからも別の職種の方からも頼りにされていると思うと、こちらも分かりやすくどうお伝えするか、どうしたら実践してもらえるアドバイスをするかを日々勉強しながら業務に励んでいます。

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Q. 具体的な職業について考え始めたのはいつごろですか?またそのきっかけはなんですか?そして、いまその職業に就いていますか?

高校3年生の進路を決める際、私は将来就きたい職業を決めず、ただぼんやりと目標のないまま大学で学ぶことはしたくないなと思っていました。

そんな時、スポーツ栄養士の情報を得て、学生時代バレーボールをしていた事もあり「そんな風に選手を支えることができるのか!」と思い、食に関わる仕事に就きたい!と思ったことがきっかけです。

現在は「スポーツ」に関わる職業には就いておりませんが、管理栄養士として働いていることに誇りをもっています。

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Q. あなたが働いている職場はどんなところですか?

現在は世田谷区にある総合薬局に勤務しております。健康サポート薬局も取得しており、お薬をお渡しするだけでなく、イベント企画をしたり、多面的な情報を提供しております。

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Q. 現在の職業を選んだきっかけはなんですか?もしくは現在の職業に就くことになったきっかけはなんですか

スポーツに関わる管理栄養士を目指し入学しましたが、本学で学んでいくうちに「食で人を健康にしたい」という気持ちが強くなりました。

スポーツという特化した分野だけでなく、多くの人の健康をサポートすることができ、それを企業理念に掲げている会社ということを就職活動の軸として考えることにしました。

主に考えていたのは食品企業ですが、ドラックストア業界でも管理栄養士の先輩方がご活躍されていることを知り、これら2つの業界を中心に就職活動をすすめてまいりました。

ただやはり、自分自身も健康で過ごすためにはライフワークバランスなど働き方も大切だと考え、入社を迷うこともありました。
(夜遅かったり土日勤務だったり、地方への転勤があったり、などについてです)

それを就活課の方に相談したところ、前社である株式会社アップルケアネットを紹介していただきました。姉が薬剤師だったことも、調剤薬局業界に興味をもつきっかけになったのだと思います。また、調剤薬局でしたら地域のセルフメディケーションの拠点となり、多くの人々の健康サポートにかかわれると考えました。

現在、会社は変わりましたが、調剤薬局の管理栄養士という立場は変わらず、薬剤師の方と連携しながら地域の方の健康づくりに貢献しております。

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Q. 仕事がある日の平均的な1日のスケジュールを教えてください。

8:45出勤、朝掃除、開店準備
9:00営業開始
午前の診療が始まり、薬局にも処方箋を持って患者さんが来局します。

メインの日常業務は処方箋の入力・お薬の準備(薬剤師の補助)・会計管理・OTC商品の管理
レセプト請求・営業報告、前日までの入力チェックなど。

お薬を待っている患者さんにお声かけして食事や検査結果などを聞いたりします。

12:30〜13:30お昼休憩

業務内容は午前中と変わらず基本は外来の対応になりますが、手が空いた時は患者さんに配布する資料を作成したりイベントの企画を考えたりしています。

患者さんは生活習慣病だけに限らず消化器系や小児、がんなど様々です。
それに対応できる知識や資料の準備も必要です。

18:00営業終了、退勤

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Q. 略歴と職務経験(部署変更など)を教えてください。

2015年株式会社アップルケアネット入社
埼玉県草加市 アップル薬局松原団地店配属属

2021年 東京都千代田区 アップル薬局四谷店に異動

同年 結婚を機に退社

2022年 総合メディカル株式会社入社
東京都世田谷区 そうごう薬局千歳烏山店配属

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Q. 現在の生活形態(一人暮らし、夫婦共働き等)を教えてください。また、仕事と私生活、それぞれに対する価値観、メリハリやバランスのとり方で工夫していることなどがあれば教えてください。

現在は夫と二人暮らし、夫婦共働きです。

「仕事に挑戦し続けながら、仕事と家庭と自分の時間を両立できる」という事を自分のキャリアの目標にしています。

自分自身が健康でない限り、仕事もままならず意欲すら出てこない。家庭でしっかり心身の休養ができているからこそ仕事でも最大のパフォーマンスが出せると思っています。その価値観は就活時から変わりません。

バランスの取り方とすれば、仕事に集中して時間内に!
休む時は無理をせずしっかり休む!です(笑)

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Q. 困難にぶつかった時、どうやってその場を切り抜けましたか? 気分転換や息抜きの方法があれば教えてください。
難しい症例や何か課題ができた時、何か困ったことがあった時は多方面でご経験のある会社の先輩栄養士さんやベテラン薬剤師さんに相談しました。やはりいろんな方からお話を聞くことは大切だと思います。
気分転換や息抜きの方法ですが、仕事終わりもジムに行ったり、家事に集中したり、、、休日はバレーボールサークルへ行ったり半身浴をしながら動画を見たりと気分転換しています。
また仕事の一環ですが、レシピを考える時間や患者さんと世間話をするときは、ある意味息抜きになっている気がします。
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Q. 就職後「女子栄養大学で学んでよかった」と思ったこと、また理由を教えてください。

女子栄養大学は、数多くある栄養系大学の中でも学びの質は高く、就職後もその学びを活かすことが数多くありました。改めて勉強し直したり、外部の勉強会にいく時も先生方の名前をよく目にします。

一緒に学んでいた友人達も栄養士として色んなフィールドで活躍している話も聞くことができ、相談に乗ったり切磋琢磨し合える仲間と出会えて良かったと思います。

また精神論にはなりますが、実習等で培われた根性や自主性・企画力等は社会でも活かせていると思います。

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Q. 学生時代、学業以外で打ち込んだことがあれば教えてください。

とにかく学業には向き合いました。サークルや学祭の実行委員は入っていないのですが、アルバイトや遊ぶ時間にとにかく打ち込みました。

ある種アルバイトも息抜きの一貫だったので、課題の提出や実験実習、国試の勉強等、やることは山積みだったのですが全力で遊んで、アルバイトもするためにも、効率良く計画的に課題等を進めていく力も養うことができたと思います。

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Q. 将来の夢(目標)を教えてください。夢をかなえるために今何をしていますか?あるいは何をしていくべきだと思いますか?

薬局内の相談は、様々なものがありますが、中高年〜高齢者の相談が1番多いです。

ただその方々以外でも妊産婦さんや小児・幼児への食事、色んな疾患の方になにか悩まれている方もたくさんいます。

そんな方達に向けもっと具体的にアドバイスが出来るよう、勉強すべきだと思っております。

また処方箋がなくても薬局を色んな方が利用しやすいような雰囲気作りやイベントなど企画もしていきたいと思っております。

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Q. 同じ仕事を目指す後輩へ、一言メッセージをお願いします。

薬局栄養士はまだまだ認知も低く、栄養士の数も少ないですが、需要はとてもあります!

地域のセルフメディケーションの拠点になる調剤薬局は、栄養士が活躍できる新たな場所でもありますし、調剤事務のこと・薬剤のこと・疾患のこと・流行の食や健康の情報のことなど学ぶことはたくさんあります!自分自身も成長できる可能性のある業界だと思うので、ぜひ一つの道として考えてはいかがでしょうか?

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(掲載内容は、令和4年9月現在のものです。)