宮内ゼミ

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テーマ 名前 内容
孤食化と家族   奥野 年、食生活の関心低下や生活環境の変化などにより、好きなものを好きなだけ好きな所で食べることが増加している。このような食生活が身体的そして社会的変化を生じさせていると思う。これらを現在の大学生を対象に、高校生までの生活と現在の生活における、栄養や健康についての関心、そして実際の食生活の状態、行事食の知識などの面から、「食」への関心と食生活の調査をする。食生活と社会的背景から、食生活の改善策を提言したい。
日本の若者における飲酒行動の変容 金馬  戦後のある時期までは大学や会社の集団・組織での飲酒が圧倒的であったが、いつのころか所属組織とは異なる仲間集団や個人を単位としての飲酒が好まれるようになったと考える。若者たちは、他の世代に比べてお酒をより個人的なコミュニケーションの手段として、あるいは、個人的な嗜好品として消費する傾向が強いと考える。こうした飲酒行動の変化は、戦後日本の個人と組織の関係を反映しているといえよう。このことをさらに歴史的・文化的・心理的な視点からながめて明らかにしていきたい。
ちゃぶ台をめぐる食卓の変化 熊谷 銘々膳からちゃぶ台、ちゃぶ台から椅子式テーブルへとかわってゆくことで、食卓に対する人々の意識も移り変わってきたのかどうか。だとしたら、ちゃぶ台からテーブルへと食卓のあり方が変化していくことで、家族にとっての食事の位置付けや、家庭における食卓の意味、そして家族のつながりまでも変わってきているのではないか。ちゃぶ台をめぐるそういう様々な変化を明らかにする。
日本の洋菓子 本多 ケーキが日本に伝わったのは、約450年前のキリスト教の伝来とともにもたらされた南蛮菓子からと言われている。それから、多くの舶来文化の影響や先駆者たちの情熱や夢を背負い、洋菓子作りが実際に始まったのは、ずっと後の明治時代に入ってからのことだ。戦後の高度成長期を契機に洋菓子文化はさらに大きく花開いた。この新しい文化を日本人がどのように受け入れ、吸収していったのか、私は調査していこうと考えている。