食文化栄養学科の学生が埼玉県小川町のシェアキッチンでワンデイカフェを開催
食文化栄養学科4年「地域食振興実習」(担当:衞藤久美准教授、八田さと子非常勤講師)の授業の一環で、学生8名が10月9日に、シェアキッチンTOIKIBA OGAWA(埼玉県小川町)にてワンデイカフェを開催しました。
学生たちは小川町を実際に訪れ、地域の関係者や生産者への取材を通して小川町の歴史や地域特性、地場産物について学びました。そこで得た「小川町でしか生まれない味がある」という発見を基に、小川町の魅力と学科で学んだ世界の食文化を掛け合わせ、ランチプレートとスイーツに表現しました。チラシ作成や事前予約受付も学生が担当し、当日は約30名のお客様にお越しいただきました。
提供メニューの考案にあたっては、小川町の地場産物である青山在来大豆と有機野菜をふんだんに使いました。また、和紙の町として知られる小川町ですが、和紙の原料には楮(こうぞ)の樹皮が使われている一方で、カルシウムや葉酸が豊富に含まれていると言われている芽や葉が廃棄されているという現状を知り、楮の芽や葉を活用した料理やドリンクも考案しました。
ランチでは「小川町プレート」を提供。これまでの大学での学びをもとに、サブジ(インド料理)やフムス(中東料理)といった世界の料理も取り入れ、食文化栄養学科の学生らしい「世界の食文化とローカルフードのコラボプレート」に仕上がりました。カフェでは、旬のかぼちゃ、小川町の豆腐屋さんの豆乳や豆腐を使用した「かぼちゃのタルト~豆腐クリーム添え~」とハーブティーのセットをご用意しました。
最初にウェルカムドリンクを飲みながら、学生による提供メニューの内容や使用食材に関するプレゼンを聞いていただき、その後食事やスイーツを召し上がっていただきました。参加者の方々からは、「小川町らしさを感じられた」「楮をうまく使っていて美味しかった」「多様な食材や外国で使用されるスパイスと合わせることで、小川町の食材の良さが活きてくると感じた」といったお声を頂き、学生にとっても多くの方に小川町の魅力を楽しんでもらうことができた充実したワンデイカフェとなりました。