栄大で学ぶということ
調理学研究室

夏の暑い日のこと、卒論生が教室を通り抜けながら、机の上に置いてあるペットボトルを見ていうことに「先生、見て!机の上の飲み物、殆ど砂糖を含まないものばかり。これは栄大生の特徴です。ほかの大学生は、もっと甘い飲み物を選びますよ!」と。確かによく見ると、100以上ある机の上には、お茶か水しかなかった。砂糖の多い清涼飲料水と健康との関連について、どの科目で習ったのかと聞いたら、「特に習ったわけではないけれど、栄大にいると、健康に関する意識が高まり、知らず薄味になったり、栄養バランスを考えて食事を摂ったりするようになります!」と答えた。糖尿病、高血圧などの原因の一つが食生活に由来することを考えると、栄大で4年間を過ごしたかどうかで、食品の選び方や食事の摂り方が異なり、ひいては将来の健康状態も大きく異なることが容易に想像できる。

いつでもどこでも食べ物が買える昨今、ややもすれば偏った食生活に陥りやすい。しかし、栄大で学んだ学生は、将来もしっかりとした栄養の実践的な知識と確かな調理技術を身につけて、きっと健康で豊かな食生活を送るだろうと思うとホッと安堵する。大学で何を学ぶかは、一生の健康をも左右し、大学の選択は、その人の人生に大きな影響を与える。そういう意味で、教育を受けること、教育をすることの大切さを再認識するのである。

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