就職活動中だった大学3年生の冬に、選択授業として受講した「農業体験」が大きなきっかけとなりました。農家のみなさんが日々情熱を絶やすことなく農業に取り組む姿に心を打たれたこと。そして私自身が「栄養」に関する学びを深める中で、「食材」が当たり前に手に入るものだと無意識のうちに認識してしまっていたことに気付かされました。
栄養士は栄養素量を考慮し、さまざまな食材を使った献立を立案できます。しかし、その食材ひとつひとつの背景には全国各地の農家さんの苦労や努力があり、それに対する感謝の気持ちを決して忘れてはなりません。
私はこれを機に、大学で学んだ栄養学を日本の農業のために活かしたいと考え、全農の経営理念「生産者と消費者を安心で結ぶ“懸け橋”になる」という言葉に共感し、現在の仕事を選びました。
× 閉じるやはり管理栄養士の資格が取得できたことです。私が国家試験を受験したのは東日本大震災の直後でした。計画停電など混乱した状況の中、試験前のフォローは徹底していたと感じています。
国試前日は、駒込にあるキャンパスに栄大からの受験生およそ200人が大集合。美味しい夕食に学長先生からのエール、勉強もほどほどに体育館に布団を並べ、みんなで寝ました。当日はクラスメイトと一緒に朝食を食べ、会場に向かうことができて本当に心強かったことを覚えています。震災直後の特別な対応でしたが、ここまでしてくれる大学、なかなかありませんよね。大学側、先生方の熱意ときめ細かい配慮が印象的な出来事だったと思います。
× 閉じる大学3年の夏に臨地実習があり、地元の病院と大学近くの保健所に行きました。自分らしく、そして大学で学んだ知識を活かして働くことができる職業について、考えるきっかけとなりました。
× 閉じる福岡市天神に事務所があり、博多弁の飛び交うアットホームな職場です。仕事も主体的に仕事に取り組むチャンスを与えてもらえる、とても恵まれた環境であると感じています。
× 閉じる研修でJAの宅配スタッフに同行した際に、山村での一人暮らしのお年寄りや買い物難民への対応など、厳しい現実を目の当たりにしました。このような地域への宅配は採算性だけを考えたらできないことです。農家組合員の健康を支え、生活を見守るうえでJAの食材宅配事業は重要な役割を果たしていると実感した出来事となりました。
× 閉じる食材宅配事業に取り組んでいる九州地区4県で合同商談会を実施しています。狙いはスケールメリットを活かした調達条件を生み出すこと。同じ九州でも地域によって食文化の違いなどがあり、宅配メニューは県単位で独自の食材も取り入れています。しかし、食材を多く共有化することでトータルコストを削減できるメリットがあるため、その調整に尽力し、結果が出たときにやりがいを感じます。
× 閉じる8時半始業で、朝はメールのチェックに始まり、取引先との商談や伝票処理を行います。お昼はみんなでワイワイお弁当をいただきエネルギーをチャージ!午後はメニュー作成、会議資料や提案資料の作成をして、遅くとも19時頃には退社しています。
× 閉じる昨年春に結婚し、夫と二人で暮らしています。夫婦共働きのため、お互い得意な家事を役割分担して行っています。女性の活躍には男性の協力と理解が必須です!妻を支えてくれる優しい旦那さんを探しましょう。笑
× 閉じる業務においては、一人で抱え込まないことを心掛けています。悩んだり、行き詰まったときには、大きな問題になる前に上司や先輩・後輩などと情報を共有し、違う視点からアドバイスをもらうなどして解決の道を探します。
職場での対話を大切にすることでお互いの業務について理解が深まるし、新たなアイディアが生まれることもありますよ。
× 閉じるバスケットボール部に入部し、大学2年時にはキャプテンに就任しました。決して強いチームではありませんでしたが、先輩後輩の仲が良く、勉強・プライベート・なんでも話せる仲間ができたことは、一人暮らしだった私にとって大きな支えとなりました。
また、社会勉強のためアルバイトにも積極的に取り組みました。世の中には自分が思っている以上に色々な仕事があり、色々な人がいます。アルバイトを通して、失敗や成功を経験し、学びを得ることも多かったと感じています。
× 閉じる食べることは生きること。だからこそ、栄大生が活躍できるフィールドは世の中にたくさんあります。資格職にこだわらず、自分の知識と経験を存分に生かすことができる仕事を見つけていただきたいと思います。頑張ってください。
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