新型コロナの危機にラクトフェリンの緊急使用を推奨
2020年12月18日 栄養科学研究所長 副学長 香川靖雄
歳末を控え新型コロナの感染者は全国で3155人、東京では822人と最高の警戒レベルになりました。無症状感染者が激増し、もはや従来の3密を避けるだけではこの危機を越えられません。正しい栄養が予防の基本である事は再三お伝えしましたが、今回、緊急の手段として極めて安全で有効性が知られているラクトフェリンの服用を栄養科学研究所として勧めます。
厳密な有効性は確立できていないワクチンやアビガン等も緊急使用されるのは、完全な論文が出揃うまで放置できないからです。ラクトフェリンで症状を改善し家庭内感染を100%予防したという論文があります(図1)。
(図1) クリックすると大きくなります。
国立健康・栄養研究所は「患者の濃厚接触者の状況が示されておらず、非摂取群の設定もないため、摂取によりどれだけ予防できたかが適切に評価できない」と批判していますが、一本鎖RNAウイルスを含む21種のウイルスに有効性ですから新型コロナだけに無効という断定は誤りです(図2)。
(図2)
(図3)
(図4)
(図5)
(図7)
アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)はGRAS (Generally Recognized As Safeの略。FDAが設けている食品添加物に対する安全基準制度)という安全評価で4.5g(4500 mg)まで毒性が無く、禁忌もありません。成人では胃での消化があるので、消化を回避する腸溶剤が薬局で処方無しに購入できます(図8)。腸溶剤2カプセル500mg/日を試用することを勧めます。
(図8)
女子栄養大学栄養科学研究所と栄養と料理誌(女子栄養大学出版)は戦前から政府の認めない胚芽米をはじめ、食糧難、過剰栄養について数多くの有益な提言で危機を乗り越えて来ました。
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