2019年度 第19回企画展示
第二弾 東京オリンピック1964と香川栄養学園 展示中〜2020年3月上旬まで

 

 

東京オリンピック2020の開催に向け、各所では急ピッチで準備が進んでいます。本展示室では昨年に続き、【第二弾 東京オリンピック1964と香川栄養学園】を企画しました。

内容は2部になっており、第一部では、【『栄養と料理』に見る野菜の栽培と食べ方の変遷】を、第二部では、【オリンピック史料に見る代々木選手村の食と暮らし】を紹介しています。世界中から多数の人々をお迎えすることが契機となり、日本人の食と暮らしに及ぼした影響は大きいものでした。

オリンピック前後の『栄養と料理』の記載から見えてくるのは、日本の公衆衛生事情の改善、衛生的な環境で栽培した清浄野菜の推奨、食生活に生野菜(サラダ)が取り入れられるようになる等の変化です。学園の教育にも、戦前から自ら野菜を育てて収穫し、調理して食べるという一連の過程が組み込まれていました。その精神が現在も引き継がれています。

また、期間中、各国の選手や関係者が暮らした、代々木選手村の概要に加えて、選手村食堂の運営や選手村食堂のメニューの一端についても紹介します。

2019年3月

香川昇三・綾記念展示室
室長 香川明夫

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▲常設展示 ▲展示室内観
▲綾97歳の食卓 ▲綾直筆の食事日記
香川昇三・綾記念展示室
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【パネル展示】
第二弾 東京オリンピック1964と香川栄養学園
▲進駐軍の要望で始まった「清浄野菜」。戦争で日本は公衆衛生面でも立ち遅れていた。 ▲1955年以降に散見される野菜サラダの企画。それまで野菜の生食といえば漬物だった。
▲土を使わない礫耕栽培(小石の栽培床に肥料液を循環させて蔬菜を育てる)のサラダ菜。 ▲築地市場で西洋野菜を扱っていた(株)大祐は選手村に野菜を納入した業者の1つ。
▲選手村女子食堂で使用された食器とプレスハウスレストランで使用されたマット。 ▲選手村食堂のサービス業務をしていた際に交流のあった外国選手から頂いた記念品等。
▲選手村女子食堂サービス要員の制服。生地は麻とテトロンの混紡。

 
 
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