女子栄養大学 女子栄養大学短期大学部 学校法人 香川栄養学園 女子栄養大学大学院 香川調理製菓専門学校

社会連携のいま
2021.10.01

㈱ヤオコーと産学連携包括協力に関する協定を締結

2021年10月1日(金)、株式会社ヤオコーと本学は、産学連携包括協力に関する協定を締結しました。

株式会社ヤオコーは、明治23(1890)年に創業、食料品を中心としたスーパーマーケット事業を展開しています。現在、本学坂戸キャンパスのある埼玉県を中心に千葉県、群馬県、茨城県、東京都、栃木県、神奈川県の1都6県に175店舗あります。経営方針「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケットの充実」のもと、「チャレンジ」、「おかげさま」、「健康」をキーワードとして掲げ、「健康」に関しては、全社員の健康的なライフスタイルをサポートし、さらにお客様にも事業を通して新しい「健康」という価値を提供していこうと取り組まれています。

本学と日本高血圧学会、川越市の協働による高血圧予防に向けた食生活改善のプロジェクトに同社が協力し、健康食生活提案プロジェクトに取り組むなど、連携した取組を進めています。

●健康食生活提案プロジェクトは、高血圧予防に向けた食生活改善(食塩摂取量の減少、野菜摂取量の増加)を促進するため、『食行動の変容に向けた尿検査及び食環境整備に係る実証事業』※1の一環として、日本高血圧学会、川越市、女子栄養大学の協働による「みんなで下げよう!ナトカリ比※2プロジェクト」として実施されるもの。

●このプロジェクトに、ヤオコーが協力し、プロジェクト実施店舗での健康キャンペーンを企画。キャンペーンは、お客様への食べ方の提案や商品の推奨について、わかりやすく、楽しみながら取り組める方法を検討、実施。

●このほか、社員参加による健康状態(尿中ナトカリ比※2)のチェック。結果に基づく改善指導を実施予定。

※1厚生労働省及び経済産業省が行う「予防・健康づくりに関する大規模実証事業」における5つのテーマのうち「栄養」に関する事業。具体的には、『食行動の変容に向けた尿検査及び食環境整備に係る実証事業』として、食塩含有量が多い外食や加工食品等を頻繁に利用している働きざかり世代を主な対象とし、「健康診査の機会における尿中塩分測定(ナトリウム/カリウムの比率等)と専門職による介入」及び「食環境整備」に関する事業を実施し、食生活の改善に向けた行動変容、特に食塩摂取状況の変化について検証するもの。

※2ナトリウム(Na)/カリウム(K)の比率のこと。高血圧の原因となる食塩のとりすぎ、血圧低下をもたらす野菜や果物などに含まれるカリウムの十分な摂取に着目し、考案されたのが、「尿ナトリウム・カリウム比」。ナトリウムとカリウムの摂取バランスを表す指標となり、この値が低いほど、食塩摂取量が少なく、野菜などに多く含まれているカリウム摂取量が多いことが示され、逆に値が高いと、食塩のとりすぎやカリウムの不足の可能性がある。

今後は、本協定のもと、連携・協力し、健康、食、栄養に関する様々な取組を積極的に進め、本学の栄養学に関する知識や技術を社会に広く還元するとともに、食産業や地域社会の発展に貢献していきます。