令和7年度 食文化栄養学実習

山田耕太郎ゼミ■データサイエンス教育研究室


若い世代の食生活を改善したい

皆さん、不規則な生活により、食習慣が乱れてしまってはいませんか?朝食を抜いたり、夜遅くに夜食をとったり、ストレスから暴食してしまったりする経験は、誰しも一度はあると思います。しかし、金銭や時間を理由に食生活を疎かにすることは、女子栄養大学の学生として見過ごすことはできません。手間をかけずに、日々の食事に一品加えるだけでも栄養バランスは改善できます。コンビニのお惣菜ひとつでも不足しがちな栄養素を補うことが可能です。こうした簡単に取り組める食生活の改善を広めるために、AIなどの最新技術を活用し、若い世代への食生活改善を提案します。

情報技術力向上に向けたハッキングの実践と発信

ITパスポートの勉強をしているときにゼミの先生から「ハッキングを学んでコンピュータに詳しくなろう」と言われ、興味を持ったことをきっかけにハッキングを学ぶことにした。方法はハッキングを体験的に学べるTryHackMeというサイトにユーザ登録し、自分のパソコンにハッキングツールをインストールしてサイバー攻撃や不正アクセスをするというものだ。実際のハッキングは試行錯誤や初めて経験する操作などが多かったが、そこでの学びがITパスポートの勉強にも生きており、引き続き合格を目指し学んでいる。これらを活かしてMacで学びたい後輩へのマニュアルを作りたいと考えている。

データで考える料理のこだわり

みなさんはどのような料理のこだわりがあるだろうか。料理へのこだわりは食材選び、調理方法、味付け、盛り付けなど、どこに重点を置くかで違ってくるだろう。本研究では、料理の材料や調味料、栄養素のデータに着目し、データサイエンスで料理のこだわりを探る。方法は料理研究家や料理家の人たちが出版したりサイトに載せているレシピを栄養Proで栄養計算し、それらのデータを主成分分析やクラスタ分析して客観的にレシピをグループ分けする。そしてそのグループに共通した特徴を見つけて料理研究家ごとのこだわりを意味付けし、料理に対する新たな視点を得ることを目指す。

アニメキャラクターの性格と好物の関係について

皆さんは「スイーツが好きな男性」と聞いてどんな方を思い浮かべますか?推しや身近にいる友人など、さまざまな人を思い浮かべると思います。私は声優さんを好きになったことがきっかけでアニメを観るようになり、「マッシュル」という作品に出会いました。その作品の主人公はシュークリームが大好きで、おっとりした性格なのにとても力強いという設定で、そのギャップに衝撃を受けました。そこから、アニメキャラクターの好物と性格には関係があるのか気になるようになり、キャラクターの性格から私たちが思い描くイメージと好物との関係を、データサイエンスを使って調べています。

ハッキングから学ぶ情報技術

情報系のゼミに所属し、ITやAIの話題に触れる中で、就職後はパソコンを使いこなす力が必要不可欠だと感じた。日本がIT後進国と呼ばれる理由に疑問を持ち、情報通信白書を読んで、ICT人材の不足や国民のデジタルリテラシ一の低さが原因と知り、納得した。この課題を自分の問題として捉えて、ICTに強い人材を目指すために情報セキュリティを卒業研究のテーマとした。現在は不正アクセスの手法を学んでおり、単に知識を得るだけでなくそれをどのように社会に伝え、リスクを減らすことができるかを意識している。将来的には、その危険性を社会に広く伝える存在になりたいと考えている。

【悪用厳禁】ハッキングのしくみ

街なかで無料Wi-Fiの通信を盗聴する様子や、ワンクリック詐欺サイトを実際に作成して仕組みを解説している技術系YouTuberの動画を目にしたことをきっかけに、情報セキュリティに関心を抱くようになった。ゼミで「TryHackMe」という合法的にハッキング技術を学べるサイトの存在を知り、学習を始めた。攻撃者の視点からシステムの脆弱性を探ることの重要性や、実際の被害がどのように起こるのかといった現実的な知識を得ることができた。今後は、自分なりにわかりやすく情報を発信し、同世代の人たちにもセキュリティ意識の向上を促すような活動をしていきたいと考えている。

AIアシスタントと素敵な料理写真を撮ろう!

私はレストランやカフェで必ず料理の写真を撮っている。料理が引き立つよう工夫しながら撮影をしているが、自己流のため似たような写真ばかりが増えてしまっている。もっと撮影が上手くなるように第三者からの評価やアドバイスが欲しいと思っていたところ、ChatGPTを特定分野の専門家になるように設定して活用できることを知った。そこでGPTsというサービスを使ってChatGPTに撮影の専門家になってもらい、写真を送るだけで評価と構図についてのアドバイスがもらえるようにした。将来的にはこのサービスをAIアシスタントとして使い、撮影を上達させていきたいと考えている。

わたし専用の「メシ友AI」開発
~メシ友がいないなら、作っちゃえばいいじゃない~

私は1人で黙々と食事をするのが苦手なため、誰かと会話しながらご飯を楽しみたい。そこで、わたし専用の「メシ友AI」を作ることにした。AIと会話をするには大規模言語モデル(LLM)が必要であるが、最近はLLMの簡易版を個人のPCにインストールして自分用に設定できるため、まさに「わたし専用」のメシ友を作るのにぴったりである。現在のところ、音声認識技術や音声合成ソフトを使ってAIとの会話が成立する仕組みまで構築できているが、会話が1回のやり取りで終わってしまう。今後は会話のキャッチボールをしながら、メシ友AIとご飯を楽しみたいと考えている。

ファンの心をスイーツで打ち抜く場外満塁弾
〜選手の魅力が溢れる新商品の開発〜

私は小さい頃からジャイアンツのファンで、球場にもよく行っている。球場に行く目的は応援で試合を楽しみ、勝ったときの気分を味わうことだが、もうひとつ楽しみにしているのが球場でしか味わえないスイーツだ。球場でのスイーツは各球団の地域性や選手をイメージしたものなどがたくさんあり、球場に行く度に新しい商品と出会うことができる。また、私はお菓子作りが好きなので単にそれらのスイーツを味わうだけでなく、そのデザインや盛り付け、色合いなどを参考にしている。しかし「私ならこう作るのに!」という思いもあるので、その思いを選手の魅力が溢れる新商品として完成させたいと考えている。

AITuberを通じて学ぶ情報発信の方法と表現

私はアニメやゲームなどに幼少期から触れており、VTuberの配信文化に興味があった。最近ではAITuberによる配信もでてきていると知り、AIそのものやプログラミングなどをよく知りたいと思っていた。そんな中、PythonプログラムでAITuberの配信ができることを知り、プログラミングは今まで触れたことがなかったが、AITuberの配信を目指して勉強することにした。AITuberの作り方を解説した書籍に従って、自分のPCに配信環境とキャラクター、各種設定を行いYouTubeにてテスト配信を行った。現在オリジナルの配信画面、キャラクターを制作している。

AITuberの魅力
~ファッションの視点から~

VTuberやAITuberのキャラクターの可愛らしさに興味を持ち、VTuberグループの「にじさんじ」と「ホロライブ」のキャラクターの違いを、人間によるファッションの視点からの比較と、AIの画像分類の方法での比較で調べた。まず、人間によるファッションでの比較では、にじさんじでは、制服衣装や髪の装飾品、小物が多いことが分かり、ホロライブでは、衣装のデザインが繊細なことや色が鮮やかなことなどが分かった。AIの画像分類の方法では、機械学習によって2つのグループ間には明確な特徴の違いがあることが分かった。今後も様々な視点や方法で違いの特徴を探っていきたい。