令和7年度 食文化栄養学実習

守屋亜記子ゼミ■食生活文化研究室


肌荒れなのはだあれ?

「肌荒れ」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。乾燥や赤み、かゆみなどが挙げられるが、私は数年前からニキビやニキビ跡に悩まされている。皮膚科で処方された塗り薬やスキンケアといった外側からのアプローチでは効果を十分に実感できなかったため、食を通して新たなニキビの発生を防ぎたいと考えた。本研究は、バランスの取れた食事により自身の肌を改善することを目的とする。肌診断ではニキビに関する数値が著しく悪く、また、食事記録からは野菜と果物が不足していることが分かった。これまでの調査結果を踏まえ、自身の生活リズムを分析し、それに合わせた継続可能な食事改善策について発表する。

麹で目指す理想の肌
~体の内外からのアプローチ~

私の理想とする肌は、ニキビやニキビ跡、そばかすなどのない美肌である。本研究では、麹を体の内外から取り入れることで、自分の理想とする肌を目指すことを目的とする。私は以前から繰り返しできるニキビに悩んでいた。改善策として、発酵食品に注目し、その中でも麹に着目をした。文献調査の結果、麹には、腸内細菌のバランスを整える機能や免疫機能の改善のほか、美白・保湿作用や皮膚バリア機能の改善など美肌効果があることが分かった。これらの作用が現在の自分自身の肌悩みを改善すると仮定して、研究を進めていく。今回は、麹の定義や歴史、美容効果などについて発表する。

聴覚障害者のための料理教室
ろう者を対象に

本研究の目的は、ろう者が学びやすい料理教室を開催することである。当初は聴覚障害者全体を対象としていたが、研究を進める中でその括りの広さに気づいた。そこで、本研究は生来または幼少期から聴覚障害を持ち、手話を母語とするろう者に対象を絞ることにした。ろう者は、手話という独自の言語を用いて生活しており、その言語・生活は健聴者とは異なる。文献調査では、ろう者の定義を確認した。さらに、当事者の実情を把握するためフィールドワークを行なった結果、調理において困難があること、聴覚支援器具を使用する殊、日本手話と日本語対応手話という二つの手話が存在することが明らかになった。