令和7年度 食文化栄養学実習

私は祖母から「郷土料理を旅館で出していたが、次の世代に伝承出来なかった」と聞き、料理を効率よく伝える方法を考え、動画による情報発信をすることにした。石川県加賀市を中心にフィールドワークを行った。割烹料理屋で板前が考える郷土料理の形について、酒蔵では杜氏に日本酒について、北前船の里資料館ではガイドに北前船についての説明を受け、それぞれ学びを得た。コンセプトを「郷土料理を食卓に一品」とし、郷土料理のレシピや豆知識を知ることができる2種類の動画を作成した。YouTubeとXで告知用アカウント「郷伝ch」を作成した。引続き、動画を作成・編集していく予定である。

私は料理をすることが好きではない。毎日の献立考案が億劫だからだ。そのため、健康への近道である四群点数法と献立提案HPを利用して自身の料理嫌いを克服しようと考えている。本実習は「スマホ向け献立提案HP」と「四群点数法を学べる食育ゲーム」の二軸で展開しており、先に食育ゲームを『Scratch』にて作成している。食育ゲームでは、ゲーム開始前に四群点数法の説明画面を表示した後、ゲーム画面に進み食品のイラストをドラッグ＆ドロップで操作して高スコアを目指してもらう。食品・料理・献立レベルでそれぞれ学習でき、動きを付けることで楽しみながら学習できるよう工夫している。

いつも同じドッグフードを食べている様子をみて、12歳の愛犬が喜ぶごはんを作れないかと考えた。犬の栄養基準は年齢やライフステージ、体重、活動量によって異なり肥満気味の愛犬の一日あたりのエネルギー要求量は約370kcalとなる。食事は１日２食、朝食はAFFCOの栄養基準を満たすドッグフード、夕食は手作り食とドッグフードを合わせて190kcalとした。たんぱく質源である鶏肉、まぐろ、豆腐等を中心に野菜、出汁等、原則冷蔵庫の中にある食材でレシピを考案している。試作、撮影、試食、観察(体調、血液検査結果等)を繰り返しながら健康メニューレシピ集作成を目指している。