テーマ / サブテーマ
発表要旨



秋野晃司ゼミ(文化人類学研究室)


江戸からのファストフード / 〜立ち食いの魅力〜
ファストフードは、短時間で調理、提供することのできる食品と定義されています。この定義を踏まえて時代を遡ると、江戸時代にもファストフードと呼ばれる食品があったことがわかりました。それは、今日の代表的な日本食である天麩羅、寿司、蕎麦のことであり、屋台の立ち食い形式で販売されていました。店を構えるようになった現代において、寿司、蕎麦では、立ち食い形式の店が存在し、着実に立ち食い寿司店は増えています。なぜ今、立ち食い形式が求められているのか、江戸から続くファストフードを紹介すると共に魅力を探究していきます。


ローカル・フード / 信州の食 
ローカル・フードと聞いて、何を思い浮かべますか。最近では耳にすることも増えた言葉ですが、実際は何のことだろうと思い、JA長野県のホームページを見たのが信州のローカル・フードに関心を持ったきっかけです。JA長野県のホームページには、『ローカル・フードとは、そのまま日本語にすると「地域の食」「地元の食べ物」になる。』と書かれています。出身地である長野県の食生活を見直すとともに、この文化栄養学実習を通して、信州でいうローカル・フードには何が残っていて、そして地域の人々の中では、どのような存在で今も生活の中に取り入れられているのかを探究していきたい。


装いの変遷
現代の日本人、特に女性の装いは大変多様で、雑誌の種類の多さにもそれが現れています。しかし、このように装いが多様になる背景には、「女性」に関する多くの人々の努力や苦労がありました。女性を取り巻く社会の変化とともに、装いも変化してきました。装いの多様化は、生き方の多様化を意味していると考えられます。また、多くの人々の、生き方の多様化への願いも込められているのではないかと感じました。本発表では、現代までの装いの変遷を社会の変化とともに学び、分かったことを述べます。


静岡の食文化 / しぞーかおでんを探る
両親の地元であり、私にとっては親しみ深い場所である静岡。その食文化の中でも、私がより探究したいのが『静岡おでん(しぞーかおでん)』についてです。静岡県外の人にはあまり知られていませんが、『しぞーかおでん』は、黒いスープ(牛すじだし)でできており、黒はんぺんが入っています。串刺にして、青のり・だし粉を振りかけたものが、駄菓子屋で売られています。一般にプールのあとに食べる習慣があり、おでんとして、非常にユニークな食文化です。このようなおでんの調理・料理文化の経緯や背景について、フィールドワークを通して調査を進めてきました。


現代の雑煮
毎年食べている雑煮は日本全国同じだと思っていたが、文献によると地域によっていろいろな雑煮があることがわかった。昆布、カツオ、トビウオ、貝類などのだしに、味噌や醤油で味付けされ、なかに入れる餅も、丸餅、四角餅、あんこ餅を入れる地域もある。そして、その餅を煮たり焼いたり、調理の仕方も餅の入手方法もその家庭それぞれである。2008年の正月にアンケートを実施した。今回の発表では、前回できなかった結果を紹介する。同じ地域でも餅の形や味付けに違いがあり、まったく同じ雑煮はなかった。家庭の味といっていいほどの雑煮は、その家それぞれで面白い。


現代のチョコレート文化 / 〜チョコレートカフェ〜
最近チョコレートを専門に扱う店が増えており、店内にはその店独自の「チョコレートカフェ」が併設されていることがある。前回の発表では「ガレー、アレグレス・ビス、デルレイ」のカフェへ行き、店の雰囲気、メニュー、客層などを調査し、それらから、チョコレートとは「もっと贅沢に味わってもいいもの=高級志向になってきている」のではないかと考えた。今回はもっと手軽に味わえるチョコレートカフェはないかと思い、調査をすることにした。そして、より深く現代のチョコレートの在り方、チョコレートの魅力を見出したいと考えている。


佐渡島の食文化と地域活性化
新潟県にある佐渡島は、環境や歴史的背景等から新潟県の本土側とは異なる文化を持つ独特の島です。貴族文化、武家文化、町人文化の3つに分類されるほか、港町として栄えていた影響で西日本の文化も根付いています。その文化は食文化にも影響を与えていて、島の産業と混合して独自の食文化を作り上げています。現在、佐渡島は人口減少と観光客減少の問題を抱えています。フィールドワークを行って、実際に触れた食文化と感じたことをまとめ、観光客増加による島の活性化を目指して、魅力とおいしい食文化について提案していきたいと考えます。


長野県の米食文化と共食文化
出身地である長野県は山地が多く、その地形を生かした農業が盛んです。その中でも米に興味を持ち、特色のある米食について研究を行いました。長野県は山間地の傾斜を生かした棚田での稲作が多い地域です。このような稲作を行っている長野県の米食は、米と他の食材を組み合わせた料理が多いことがわかりました。また、行事には米を使ったお菓子が登場しています。素朴なものもあれば、きれいに装飾を施されたものもあります。それらに共通することは"神に感謝をこめて捧げる"、"地域の人と分け合って食べる"という共食だということです。この米食と共食の繋がりを研究していきます。


香港の飲食文化の変遷
香港は昔から東南アジアにおける交通の要所であり、イギリスの植民地時代から金融や流通の要所でもある。今でも国際都市として、ショッピングや食通の街として栄えて、世界中から観光客が訪れる。その中で、特に食に関して観光客に愛されています。今回の調査で、香港の年中行事−中秋節(ちゅうしゅうせつ)を紹介したいと思います。香港では中国の三大節句の一つで、お正月の次にある重要な年中行事です。中秋とはお月見のことです。毎年の陰暦8月15日に行います。家族で集まって、月餅(げっぺい)を食べたり、月見をしたりするのが伝統習慣でした。中秋節を通して、香港飲食文化の変遷を分析したい思います。


石井和ゼミ(栄養情報科学研究室)


食品包装ゴミ / 資源・環境保全社会へ



納豆で健康 / Homemade☆納豆ケーキ
納豆は大豆を納豆菌によって発酵させた食品です。納豆に含まれる、ナットウキナーゼは脳梗塞の原因である血栓を溶かす働きがあります。また、自家製納豆は納豆菌そのものを使用せずに市販の納豆を使って簡単に作ることが出来ました。ナットウキナーゼは酵素の一種で納豆ケーキを作る際、加熱したことにより失活はしますが、ビタミンKは熱による損失が少ないので残っていると考えられます。納豆ケーキを実際に作ってみた結果、納豆特有の臭みがなくネバネバ感もなく香ばしく仕上がっているので納豆が苦手な人出も食べられると思います。


磯田厚子ゼミ(国際協力学研究室)


幸せのかたち / 〜一夫多妻婚から見る家族〜
結婚・家族のかたちには、様々なかたちがあります。その中で、一夫多妻婚を行っている人々・家族を調べました。一夫多妻婚と言っても、伝統文化として行っている人々、宗教・社会の風習として行っている人々がいます。そして、一夫多妻婚だからこそ得られる家族の絆や愛情があることを知りました。イスラームでは、多妻といっても四人までで未亡人や孤児を救済する目的で一夫多妻婚が始まりました。マサイやマリでは、宗教とは異なる伝統文化として一夫多妻婚が行われています。それぞれに、意味があります。その意味を紹介していきたいと思います。


インドの手食
大昔全ての人類は手で食事をしていた。現在では、私達は箸やフォーク等を使って食事をするのが当たり前になっている。手で食事をする印象が特に強いインドの手食を調べました。何故食具が根付かず手食をしているのか?それには、インドの宗教上の『浄と不浄』が大きく関わっていた。カレーはスプーンを使って食べるのが当たり前だが、手でカレーを食べてみて初めてスプーンの金属の味に気付く。手食という方法の良さを色んな視点から見て伝えます。みなさんも是非一度試してみて下さい。


世界の食からミルクの利用法を探す
四群点数法で一群に分類される“乳・乳製品”。しかし、日本人の一日平均摂取量は125g程度にすぎません。その結果、カルシウムは日本人に一番不足している栄養素なのです。この状況を改善するために、世界ではどのような“乳・乳製品”の利用法があるのか調べました。そして、今日まで、どのようなミルク料理が紹介されてきたか『栄養と料理』から調べました。日本同様、伝統的にコメを主食とし つつも、乳製品も食べるブータン共和国を参考に、日本のコメ食文化にも合うようなものを紹介します。


コミュニティートレードの世界 / あなたはどう見る?
「コミュニティートレード」という言葉を知っていますか?現在私は海外のフェアトレード商品や日本のローカルな地域の商品を取り扱うお店でインターン生として学んでいます。コミュニティートレードはフェアトレードのように異なる国同士のやり取りに限定せず日本国内でのやり取りも含まれます。このトレードを上手く生かせば日本のローカルな地域の農産物や生活の知恵と消費者を繋げ、少子高齢化や過疎化した土地の地域おこしに繋がるのです。日本国内で流通されている地域農産物を例に挙げてコミュニティートレードについて一緒に考えてみましょう。


人と地球をつなぐチョコレート
スーパーで当たり前のように売られているチョコレート。そのチョコレートの原料、カカオ豆を作っているのは学校にも行けず、生きるために必死で働いている子どもたちがいることを知りました。多くの人にこの事実を知ってもらうため、中間発表では世界でおきている児童労働の実態について調査し発表しました。本発表では、子どもから大人までより多くの人がこの問題に向きあってもらえるように、チョコレートと児童労働の問題を分かりやすく説明した絵本を製作。また解決の手段として、日本にいる私たちにできることを考えていきます。


19世紀フランス料理の12ヶ月 / 〜栄養価から見るフランス料理〜
世界三大料理のひとつ、フランス料理は近世の西欧の中心であったフランス宮廷で発展してきました。その完成形である19世紀フランス料理の基盤とは何かを、19世紀の料理人エスコフィエの書、ル・ギド・キュリネールを利用し、中間では歴史と調理法から探りました。その結果、素材の味を大切にするという考え方にあるとわかりました。今回の発表では、食材と栄養価から探ります。コースではどれだけの栄養をとっていたのか、季節ではどう変わるか。また試食により当時の味がどのようなものだったかも味わっていただきます。


和フレンチ / 〜食のNEWスタイル〜
「おいしい!」あなたは最近どんな料理を食べて幸せを感じましたか?誰かを笑顔にしたり、人を心を繋いだり、たくさんの力が料理には隠されています。私たちは昨年スタートした調理師科入学制度を通して、食を調理やおもてなしという視点から勉強しました。この経験+大学で学んだ世界の食文化・コーディネートなどの知識を生かし、料理の文化やコンセプトをさらに発展させた「和フレンチ」を提案します。和食材を使用し、和食器に盛り付けるフレンチのNEWスタイル。様々な料理とテーブルコーディネートをお楽しみに!


五明紀春ゼミ(食品機能学研究室)


市販弁当改革への挑戦
カツ丼、うどんと天丼のセット…今スーパーマーケットに並んでいる弁当を皆さんは買いたいと思いますか?食育が叫ばれる現代でマンネリ化した市販弁当を打開すべく、スーパーマーケット・ベルクと主婦をターゲットにした「バランス弁当」を四季ごとに共同開発し実際に店頭販売しています。なぜに主婦?実は、弁当を購入する大部分は主婦なのです。そこで、主婦が「中食」に求めるものを調査し、市販弁当から現代の食のあり方を探ります。また調査結果をもとに、ターゲットを女性に広げ、女性が喜ぶ弁当を提案したいと考えています。


たまねぎのお茶 / 〜その皮捨てないで〜
たまねぎといったら、血液をサラサラにするといったイメージが強いと思いますが、たまねぎのお茶を知っていますか?最近では粉末タイプのものが薬局などに売られています。実は普段捨てられてしまう茶色の皮を煮出すと、見た目は紅茶のようなお茶ができます。さらにこのお茶には高血圧予防や動脈硬化予防があると言われています。近年、食品廃棄物が問題となっていますが、捨てずに利用することもできるのです。そこで私なりに、飲みやすいたまねぎのお茶や利用法、料理の提案をしたいと思います。


焼きまんじゅうの魅力 / 〜群馬県で誕生し183年経った今〜
「焼きまんじゅう1串下さい」「はいよ」注文を受けてから焼き始める焼きまんじゅう。串に4つ刺さったまんじゅうが、焼きあがるまで数分間。甘辛い味噌ダレをつけながら焼いている様子を眺めていると少し焦げた香ばしい匂いが鼻腔をくすぐってくる。ぼんやりと浮かんでくる思いは、群馬の風土と文化が生んだこの食べ物は人々とどのような関係を築き現在に至るのか。右手に調査ファイルを抱え、左手には先ほど渡された1串。温かいうちにと口に頬張る幸せをかみ締めながら、僅かな重みしかない1串の180年の歳月を追ってみようと思う。


芋焼酎



島崎とみ子ゼミ(調理文化研究室)


HOME MADE 果実酒
果実の数だけ果実酒はある。果実酒の本を見ながらそう思った。多種の果物を使ってさまざまな果実酒を造ってみたいと思い、テーマにした。【目的】果実酒をより多く知りたい、楽しみたい。果実酒の歴史や文化、造り方、飲む以外の利用法を調べ、まとめる。【方法】文献調査、果実酒の試作と果実酒を使った料理の試作。【結果】果実酒の歴史と文化を調べた。さらに果実酒の試作をした。今までにラ・フランス、ドライ杏、ピンクグレープフルーツなど9種を造った。また、果実酒を使ったゼリー、パウンドケーキの試作をした。香り高い大人のパウンドケーキができた。


黒砂糖
【目的】黒蜜を食べ感動した私は、その原料である黒砂糖にとても強く惹かれた。しかし、黒砂糖の使い道があまり多くないことを知り、もっと広い分野での活用を目指し、様々な料理を考案したいと考えた。また、黒砂糖の知識を深め、その良さを知りたい。【方法】1.砂糖に関する文献調査。2.実習及び体験→黒砂糖製法見学と体験、黒砂糖使用の料理及びレシピ開発など。【結果】黒砂糖に関する文献を調査し、まとめた。また、黒砂糖の生産地に行き、現地調査や工場見学をした。さらに、黒砂糖を使用した料理を考案した。黒砂糖の風味を生かした料理ができた。


高城孝助ゼミ(フードマーケティング研究室)


小売店における新たな「食品売場」づくり
小売店は私たちが様々な商品やサービスと出会う場である。現在、消費者、特に主婦の約80%が予め買う商品を決めず、小売店に入ってから買う商品を決めるといわれている。大手食品メーカーは自社ブランドの認知率を上げようと多額の広告予算を使っているが、どのブランドの認知率にも大差はなく、また、認知率のアップが購買率の向上に直結しなくなっているのが 現実である。また、選択力のある消費者が増えている中で、小売店では、従来と同じような商品陳列をしていては競争に勝つのが難しくなっている。こうした事態を踏まえ、スーパーマーケットの食品売場の陳列方法の現状を観察し、新たな食品売場のあり方を提案したい。


食のイメージ情報と商品実態の乖離を探る
近年、食関連企業の不祥事が多発している。これらの事例の多くは、表示されている原材料の内容や消費期限などの情報と商品の実態が異なっていたというものである。しかし現在、こうした法律違反の偽りの情報以外にも、法律には触れないが商品実態以上の価値を期待させるイメージ情報が氾濫しているように思う。消費者はテレビコマーシャル、新聞などから情報を得るわけだが、商品のキャッチコピーはどこまで実態を反映したものなのだろうか?キャッチコピーの収集と分析を行い、私たちの周りのイメージ情報と実態の乖離について探求してみたいと思う。


おじいさんとおばあさんとコンビニ弁当
コンビニ、利用したことありますよね?学生だと、毎日行っている人もいるでしょうね。やはり、コンビニは若い人のモノなのでしょうか?私は現在、コンビニでアルバイトをしています。いま、コンビニではお年寄りのお客さんが増えています。お年寄りは夜の8時、9時には寝るもんだと思っていません?来られるんですよ、夜の10時でも。お弁当を買いに。高齢社会の日本において、お年寄りに好まれるコンビニ弁当とはどのようなものかを考えてみました。今後どんな高齢社会で支持されるコンビニって、どのようなものだと思いますか?


最近の食品の「新商品」のトレンド分析
食品分野では、「新商品」といわれる商品が次々と発売されています。しかし、それらの多くは新しい材料や技術を用いた、これまで市場になかった全く新しい画期的な商品ではありません。また、「新商品」といって発売されても、すぐに店頭から消えてしまうような商品も数多くあるのが実態です。私は、この1年間に「新商品」といわれて発売された食品を100種類集め、最近の新商品のトレンドを分析し、日清食品のカップヌードルのように、発売されて37年、現在では定番になっているような「かつての新商品」と、「すぐに市場から消えてしまう新商品」との違いを探求しました。


ADHDの人たちの食生活サポート
皆さんはADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)という言葉を聞いたことがありますか?ADHDとは多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害のことです。障害と健常の境界領域に位置するためこの障害を抱えた人たちは、あからさまな哀れみのまなざしに遭わないで済む反面、障害者認知をされにくく、「わがまま」「常識がない」「親の育て方が悪い」とのいわれのない非 難に晒されやすい傾向があると言われています。私は、ADHDの人たちの役に立ちたいと思い、大学3年の夏に引き続き、今年の夏もADHDの人たちを対象としたキャンプに参加しました。その時の様子を写真で紹介すると共に食生活の面でのサポートを考えていきたいと思います。


チェーン店居酒屋あれこれ
「居酒屋」と聞いて、みなさんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。近年、昭和の時代には居酒屋の代名詞であった赤ちょうちんは影を潜め、大きなネオンの看板を掲げたチェーン店居酒屋が繁華街に溢れています。女性客も入店しやすい店構え、ファミレス並に豊富な食事メニュー、創作カクテルに間接照明の個室…。しかし日々進化を続ける各チェーン店居酒屋の個性は充分に認知されてはいません。本研究の目的はチェーン店居酒屋についての情報提供を行い、よりよい消費者生活をサポートするものである


カフェの総合プロデュース / 〜将来の開店を目指し、カフェ経営の予行演習〜
カフェを利用したことがありますか?きっと、利用したことがない人はいないでしょう。そのくらい、今の日本には、実に様々なカフェが存在します。例えば、大手外食企業チェーンが展開しているものや、脱サラして夫婦で営んでいる店や、最近では、「コンセプトカフェ」や「移動カフェ」などの新しいタイプの店も登場しています。私は将来、自分のカフェをオープンしたいという夢を持っています。そこで、「カフェの総合プロデュース」と題し、カフェ経営の予行演習をテーマに取り上げ、私の考えるカフェの店作りに挑戦することにしました。


レストラン・カフェのプロデュース
わが国で『外食元年』と言われるのは1970年。それ以降、現在に至るまで、ファミリーレストラン、ファーストフード、カフェバー、チェーン居酒屋など様々なタイプの外食店が誕生し、拡大または衰退してきました。今まで様々な外食経験をしてきた消費者は、『品質の良いものを手頃な値段』で求めるようになっています。こうした中で長年、生き残って行くにはどうすれば良いのでしょうか? 提供する料理や飲物の味は大変重要ですが、それだけでは成功は難しいと思います。私は今回、特に運営面に重きを置き、レストラン・カフェについて考えていこうと思います。


群馬県を事例に 地産地消の広がりと今後の課題を探る
現在、全国各県で、食料自給率をアップさせるための活動が展開されている。地産地消とは、その地域で生産された農産物、畜産物、水産物などをその土地で消費することをいうが、食料自給率アップの活動と連動した形で地産池消に取り組む県が増えている。私は群馬県の地産地消活動の調査を進める中で、宮崎県のように、地産地消に拘らず、他県の需要を拡大し、県の活性化につなげるという動きがあることを知った。今後、群馬県でも他県の需要を拡大していけば、自県の生産量も拡大し、そのことが自県の消費拡大につながり、結果的には地産地消も拡大するのではないだろうか。


老人性白内障の人のための配色の工夫
老人性白内障をご存じですか?それは80歳以上になると、ほぼ100%の人が罹る病気だといわれています。主な原因は老化によるものです。症状は視界が黄色がかって見えたり、物が二重三重に見えたりなど様々です。私たちが普段食事をして「おいしい」と感じる時、主に、五感の一つである視覚で判断されています。そのため、大半の老化性白内障の方は、何の料理かわからず食事をしているのが現状です。そこで、私は12月の発表では、白い食材を使用した場合、寒色系の食材の場合といった食材に対応した食の配色の工夫を提案します。


高齢者向けの宅配ビジネスの現状と展望
日本は人口に占める高齢者の率が約22%の世界一の高齢国家となっている。また、全世帯のうち、高齢者のいる世帯は39,4%を占めている。中でも増加しているのが「高齢者単身世帯」と「夫婦のみの世帯」である。こうした世帯構造の変化は食ビジネスにも大きな影響を与えている。日本は健康寿命が長く、寝たきりでない健康な高齢者が高齢人口の約83%を占めている。健康とは言え、老化に伴う衰えはあるため、食生活においてどのようにサポートするのかが大事な課題である。そこで私はサポートの1つである「高齢者向け宅配ビジネス」の現状を探ることにした。


高橋敦子ゼミ(調理学第一研究室)


食べ物情報発信! / 〜壁新聞の作成〜
今の小学生は食べ物について何を知り、どのような事に興味を示すか。また、どんな事が知りたいのだろう。私は1年間、情報伝達はどのようにするとよいかをテーマに、健学社発行の壁新聞「元気の出る食べ物」の企画と作成に携わった。盛んに行われている食育、その1つの媒体であるこの壁新聞で、正しい食情報を 提供するため、分かりやすい・見やすいとは、情報提供・伝達とはどういうものなのかについて実践実習している。読者である小学生を対象にアンケート調査を行い、表現方法、内容などについて検討し、紙面作りを提案する。


旅美人 / 〜旅の楽しみ!魅力的な旅館の食事〜
旅は人、風景、文化に触れ、自分の中にない新たな価値観を持たせてくれる。心を豊かに時の流れを感じながら恋人や友達とそれぞれの時を過ごす。そんな旅をするのに欠かせないのが観光、宿、温泉…そして『食』。宿を決める時に旅館やホテルの食事を重視する人も少なくない。旅館の食事は豪華、特産物の料理、無駄が多い、カロリーが高い、年配向けなど連想するだろう。そこで若者をターゲットに、豪華さや品数だけでなく、食材の無駄や特産物、カロリーなどに注目し食をコーディネートする。若者が現代に求める旅館の食事はどんなものかを研究していく。


子ども料理教室 / 〜料理教室が子ども達に与える変化〜
私は、料理教室で子ども達に料理が出来るまでの調理、食事、後片付けの一連の流れを通じて、料理作りの楽しさや食材の大切さ、食事をすることの楽しさを伝えて行き、子ども達が実際に料理を調理することを学ぶ事によって食事に対する嗜好・興味・調理技術の変化を研究することを目的として、駒込の校舎で小中学生を対象として行われている子ども料理教室で月に1回、子どもたちにお昼の献立の調理指導を行い子どもたちが料理を行っていく段階の作業の1つ1つを写真にとり観察・分析しています。


埼玉をおいしさで結ぼう!! / 〜旬と生産地を学ぼう〜
私たちは、「埼玉をおいしさで結ぼう」というテーマで近隣の小学生を対象に、埼玉の旬の食材を伝え、その食材を使った献立料理を作り、子供の料理教室を行っている。食材の旬と産地、食材の特徴を学ばせ、実践することを目的に実習している。料理作りのほかに、その月の野菜の産地を各自、埼玉の地図に食材シール を貼り、作って、食べて、学んだ。その結果、身近に食材の旬と産地、おいしさを自分の舌で感じてもらうことが目的である。また、家庭での食行動にも変化が現れ、「地産地消」の大切さ、料理の楽しさを伝えている。


からだイキイキ★野菜のおやつ / 〜「親子で作る」を目的にしたレシピの作成〜
幼児にとっておやつは、不足している栄養素を補うなどとても重要な役割がある。そこで、野菜を摂取することを目的にした『野菜のおやつ』を提案する。野菜は、1日に必要な量の1/5量の約50gを使う。また、季節ごとに旬の野菜を使用し、季節感を出す。楽しく食べてもらえるように、見た目も工夫する。この様なことを踏まえ作製した。最終的に「親子で作る」を目的にしたレシピを作成。レシピには絵を使い、幼児にも分かりやすいものを目指す。また、使った野菜の栄養価や効能などを掲載し、食育に繋がるようなレシピを作成した。


中高年男性料理教室
中高年男性にとって現在は、不規則な食事、栄養の偏り、肥満や生活習慣病など多くの問題が生じています。そこで私たちは、心身共に健康になることを目的として、中高年男性料理教室を月1回開催しています。対象者は豊島区えくぼの会(ボランティア団体)の方々です。料理教室では旬の食材を使って、日本料理、中華料理、西洋料理の料理を楽しく作って、美味しく食べていただけるよう、献立を考え実習をしています。例えば10月の料理教室では、ハンバーグ、にんじんのグラッセ、キャベツのスープ、りんごのコンポートを作り、西洋料理の献立に仕上げています。


料理と食器の関係 / 〜色彩から見たその関係〜
普段作った料理を盛る際、盛り付けや食器選びにまで時間をかけることは少ないと思いますが実は人間が感じる“味”には視覚的な要素が大きな割合を占めます。そこで料理の美味しさは見た目でも大きく左右されることを知ってもらうため、料理の視覚的な要素に注目し、中でも料理を盛り付ける食器の“色”に焦点を あて、食器の色や質感の変化に伴い人が料理に対して感じる印象がどのように違ってくるかということを研究することにしました。より深く料理と食器の色との関係を掘り下げていき、最終的には料理に合った食器の選び方を提唱することを目標としています。


高橋勝美ゼミ(情報科学研究室)


キムチの魅力探求 / 〜日本編〜
第1回目の発表では韓国側からみたキムチについて韓国の地理、歴史との関わりや地域ごとの食味の多様性などに関してまとめた。今回の第二回目においては日本側に視点を移し、キムチが普及するまでの経緯、生産量の推移や漬物に占める割合を調べた。そこから、キムチが本場の味から日本人好みの味に変化し日本の食卓に馴染みある料理として浸透してきている事が分かった。そこで、日本人に好まれるキムチの味を調査し、その結果に基づいて家庭でも簡単に本格的キムチが作れるキムチの素を提案したい。この発表を通じてキムチの奥深さや面白さについて感じてほしい。


どんぐり生活 / =究極のひろい食い=
救荒作物の一つであるブナ科マテバシイの果実ドングリを食費節約のために利用しようと思った。成分のデンプンに注目してクッキーを作ったこと、新鮮なドングリはあく抜きが必要だが、一冬越して褐変したドングリはあく抜きが必要ないことを第一回発表会で述べた。秋になり新鮮なドングリが入手できたので、第二回発表会ではあく抜きした物、してない物、褐変した物をより詳細に比較して発表する。


田中久子ゼミ(公衆栄養学研究室)


食器から子どもの食育を提案 / 食べることって楽しいね!
現在、孤食・偏食・朝食欠食など、子どもの食生活の乱れが問題視されている。その原因の1つは「食事をすることが楽しくない」と感じてしまっている子どもが増えているからではないだろうか。そのことから“食事の楽しさ”を少しでも子どもに感じてもらうことが大切だと私は考える。近年、女性の社会進出に伴い 、1人で食事をする子ども(孤食)が増加傾向にある。そのような子ども達にも「食べることは楽しい!」と感じてもらえるように、子どものQОL向上を目指した食育を、身近な“食器”という観点から提案していきたいと考えている。


根岸由紀子ゼミ(栄養科学研究所)


漬け物について / 〜新しい漬け物像〜
東京の漬け物文化を中心に調べ、いくつかの漬物の歴史的背景や成り立ちについて触れてきました。漬け物全体の傾向として分かったこと。それは昔に比べ、現在の日常食では受け入れられにくくなっているものの、食卓から姿を消すことはないという事でした。そこで、見えてきた新しい『漬け物』のあり方。今までとは違った存在価値が必要なのかも知れません。漬け物の中でも、現在、人気のある『浅漬け』を中心にレシピを考えました。あまり漬け物として使われない野菜を使い、新しい漬け物像を考えてみました。


ペットボトル緑茶に求めるもの
「日本茶」すなわち緑茶は、朝飯前、食事時、来客時などに茶葉を急須へ入れて、湯を注ぎ湯のみ茶碗で飲む物だった。しかし近年は、透明で黄色い「緑茶飲料」が、「緑茶じゃないけど、『お茶』」として、消費量が増加し続けている。さらに最近は、濁った「プレミアム緑茶」とうたわれているもの、新茶、深煎り茶など様々な緑茶飲料がある。今、消費者は緑茶、緑茶飲料に何を求めているのか。今までとこれからの緑茶飲料、急須で飲む緑茶はどういった点で違うのか、消費者が緑茶に求めている物は何か考え、私が提案できることをつかみたい。


お酢について / 果汁と酵母を利用したお酢づくり
第1回発表会までは文献を参考に酢を作製してきたが、今回は自分で醗酵させるものを考え、実際に作製した。前回作製した酢は酸度が低かったので、酸度を決める酢酸菌を空気中にいるもの以外にどのように醗酵中の瓶に取り込むかを考えた。果物の皮を使った酢づくりは雑菌が多くつき、酵母がいない場合があり、白いカビが出て、腐敗してしまったことが多くあったので、市販のドライイーストを使用した。また作製した酢を使った料理も提案したいと思います。


おいしく飲んだその後は・・・ / コーヒーの豆かすの利用
みなさん、ドリップコーヒーを入れた後のコーヒーの豆かすはどうしていますか?きっと大半の人がゴミとして捨ててしまっているのではないでしょうか。私がなぜコーヒーの豆かすに興味を持ったのかというと、カフェでのアルバイトがきっかけでした。前回の発表では消臭剤や畑の肥料、ガーデニングで使うなど、コ ーヒーの豆かすのすべてがゴミではなく利用できるものであることと、その利用法のいくつかを知っていただけたと思います。今回の発表では、前回の利用法で改善点とさらに新しい利用法を紹介していきます。


豆New life!



伝統野菜 / 東京の野菜今、昔。
小松菜の産地をご存知ですか?…実は出荷量日本一は埼玉県ですが、江戸時代に東京の江戸川区小松川あたりで栽培され出したのです。「東京で農業」なんだか意外な感じがするかもしれませんが、昔は東京にもいたるところに農家がありました。今では高層ビルのならぶ新宿でもたくさんの野菜が育てられていました。そして現代にも残る立派な野菜も存在しています。例えば、小松菜は江戸川区や世田谷区で生き続けています。過去に東京で育てられていた野菜、小松菜のように今でも東京で作られているものなどを紹介します。


いろいろなフォカッチャを作ってみよう
みなさんは知っているでしょうか?よくパン屋さんやカフェなどで見かける“フォカッチャ”というものを。イタリアのパン?ピザっぽい?食事パン?きっと曖昧だと思います。私もはっきりは知りませんでした。しかし、調べていくうちに現在は「これがフォカッチャなんだ!」という決まりはなく、作り出す人々の数だけ種類があり、日々変化し、とても幅が広いものだとわかりました。そこで、私は今まで見たことがない甘いフォカッチャや形が可愛いフォカッチャを提案していきたいと考えました。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。


「あついぞ熊谷!!自ビール」の提案
『埼玉県熊谷市の街の活性化の一つの材料になればいいなという思いと、暑いときはビールではないだろうか、という自分の勝手な考えからはじめた自ビール作り。暑い熊谷市の街の特徴を生かしたビールを製造するために、ビールの様々な味を試飲したり、ラベルポップなどを考えた。その結果、暑いときには、ホップのきいたさっぱりとした飲みやすいビールがよいとか思い、そのビールが実現できるように、現在ビールの製造をおこなっている。当日は出来たてのビールをみなさんにお見せできたらよいなと考えている。』


飯ずし



平田久ゼミ(人間・動物学研究室)


昭和にみられる家族の絆 / ―マンガサザエさんの分析―
「サザエさん」には、平成の人々にも読み継がれる秘密がある。4コマの限られたスペ?スに交わされる会話には、名を挙げつつ相手に話かける場面が頻繁に描かれている。ここには、同じ屋根の下に暮らすだけなら、呼びかけあう事で家族の実が生じることが伝わってくる。また、時代に応じて変化して描かれる家具の中、頑として変わらず登場し続ける円形「ちゃぶ台」は、座る全員の顔を正対させて絆を強める。マンガ構成要素の分析から、周囲の高層化にもかかわらず、磯野家を平屋で描き通した現在のCMディレクタ?の気持ちが納得できた。


結婚式を作る要素 / ―そこにこめられた人々の気持ちを考える
「結婚」は男と女の出会いがあり、やがて親密になり、一つの終着点である結婚式に至るが、これは明治以降、現代の当人達を中心に描いた流れではあるが、実際には家族を含めた多くの周囲が関わっている。それらは、略奪婚のように一方の意志とは無関係な出会いもあり、篤姫と家定のように周囲の意志によるものも ある。結婚までの様々な形と一連の流れの各段階に、当人とどんな周囲の意志や希望が働いて事態を進行させていくのか、また結婚式や披露宴に関わる人々の期待がどこにあるのか、自信のこれまでの仕事内容も含めて分析を試みた。


平野覚堂ゼミ(ビジュアル・コミュニケーション研究室)


HAPPY COOK BOOK / ―新しい料理本のカタチ―
現在売られている料理本は作り方中心(レシピ本)のものが多い。しかし実際に書店の料理本コーナーに足を運んでみると料理写真集など少し変わったおもしろい料理本もレシピ本と一緒に並んでいる。そこで私も新しいカタチの料理本を提案していくことにした。私は料理の音・手順・コーディネートという3つの点に注目した。この3点は料理を作るときや食べるときに重要な役割を果たすがあまり注目されていない。そこて1冊ずつ料理本というカタチにするこてにした。この3冊の料理本を通して料理のおもしろさを伝えられるような作品にしたいと思う。


わかりにくいをわかりやすく / ―食問題・ビジュアル化のススメ―
“わかる”とは、ある発信されたメッセージ(サイン)を受け取り、理解することである。そのメッセージ(サイン)は日常会話やメディアなどあらゆるところで発信されている。そして私たちは普段から意識せずにこのような発信された情報を受け入れている。食問題における情報もこのように日常生活のなかにとけ込んだ形で存在していたら、無理なく意識を向けさせるきっかけとなるのではないだろうか。例えば、スーパーなどで生産者の顔写真を提示しているものがあるが、それと一緒にフードマイレージや自給率の情報を掲載するなどの工夫で、食問題の情報をより身近に受け取り、消費行動に結びつけるような表現方法を開拓していきたい。


大学色
女子栄養大学の「栄大らしい」ところはなんだろうか。それは十分感じ取れるだろうか。大学らしさとは目に見える色などだけでなく雰囲気からも出てくるのではないだろうか。例えば、栄大は栄養と料理を学び食を通して健康になれる知識を持つ人を育てるところだ。それらを栄大の「大学色」であると考えたとき、それらを視覚化することで、さらに新しい栄大を考えることができないだろうか。このような提案をすることで、少しでも学生が栄養や料理、食、健康と身近でいられるような大学を造ることが今よりも大学が活性化するきっかけとなると期待したい。


食べカタログ
人は毎日たくさんの食事をする。しかし、食事をするのが楽しくないと、食欲がなくなったり、おいしく感じなかったりする。食事をすることで元気が出たり、おいしく感じられたり、毎日を健康に過ごすためには楽しい食事をしたい。食べるのが好きな人も苦手な人も多くの人に楽しい食事をしてもらうために食べ物や周囲 の環境に工夫したり新しい提案をすることで、食事を楽しいものにできるのではないかと考えた。毎日毎日ただ当たり前のように食べるのでもなく、つまらない食事でも楽しいものへと変わってしまうような楽しい食べ方を提案したい。


新・食感宣言 / ―「おいしい」だけが全てじゃない―
"あなたは今日の食事をどんな風に感じただろうか。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。私たちは常に感覚の中で生きている。その中でも特に「食」については様々な器官がアンテナをめぐらせ、多様なクオリアを生み出しているように感じる。 そして、そこで生み出されたものを人は誰かと共有したいと考え、数多の手段を駆使して表現する。しかし、他人と自分が全く同じように感じたとなどと何が証明できるだろうか。同じでないのならば、人の数だけ表現のバリエーションがあってもよいはずである。「おいしい」の一言だけでは語り尽くせない、感覚の新たな表現を追及してゆく。"


キャッチコピーのトリセツ / ―お使いになる前に必ずお読みください―
私達の身の回りのモノには、ほとんどキャッチコピーがついている。そもそも、なぜキャッチコピーはあるのか。それは、消費者の目を商品に向けさせるためにある。また、「消費者に向けられたメッセージ」として利用されている。私は、そのメッセージをただ心理的に探求するだけでなく、キャッチコピーをあたかも形あるモノとして扱うために、取扱説明書という形にした。そのことでキャッチコピーの本質により向かいやすくなると考える。また、キャッチコピーさらに身近なモノとして感じてもらうべく、誰でも簡単にキャッチコピーのを作れる方法を提案する。


ただのみず だけどみず / ―1杯の水から見えてくる世界の問題―
「水色」とは澄んだ水の色を表す。人はこれを水色という。しかしながら世界の国々の人たちに水の色について尋ねると「茶色」とか「黄色」という答えが返ってくる。ではいったい、水色とは何だろうか。そこで、私たちが知らない水の色を絵具という形で表現した。また私たちは食事によって、食糧生産に使用された水を「見えない水」として消費し、しかも食糧自給率40%の日本はその多くを外国の水に依存している。世界には水不足や水汚染、地下水枯渇など沢山の水問題が顕在しており、これらの問題に対して身近に考えるきっかけを提示していきたいと考えている。


わくわくフードパッケージ
私たちが日常生活の中で、「わくわく」を感じるのはどういった時なのだろうか。遠足の前日。映画や、TV番組の予告を見たとき。お店で新商品を目にしたときや、遊園地で新アトラクションに並んでいるときなど、これらは全てこれから起こる事への「期待」から生まれる「わくわく感」である。その「わくわく感」すなわち「期待」を、食品パッケージに与え、新しいパッケージの形を提案する。既存の食品パッケージにある「期待」をさらに大きなものにしたり、パッケージ以外のものによる「期待」を食品パッケージに加えて「わくわくフードパッケージ」を提案する。


松田康子ゼミ(調理学第一研究室))


Cafe Pleasant / “Welcome to the Cafe Pleasant”
みなさんはCafeを運営する上で重要なものは何だと感じますか?内装やメニューなど大切なことはたくさんあります。そんな中で、私達は興味を持ってもらうために必要なのは宣伝活動だと思いました。どんなに良い店やメニューを作ったとしても宣伝がされていなければ、お客様にこの店をアピールできません。宣伝は店とお客様を結び付ける役割があります。この営業で実際に使用している媒体は主に立て看板とポスターです。今回の発表では、4月から行っていた前後期の活動の反省とまとめについてお話したいと思います。実際に使用した看板やポスターを展示してお待ちしております。


Cafe Pleasant / カフェの空間作りについて
人がまた来たいと思うカフェとは一体どうゆうものなのでしょうか。お店の空間作りを、実際に工夫しながら営業しています。料理がおいしいという事は当然ですが、それだけで人はそのお店を判断しません。提供時間・従業員の接し方・お店の内装など来店してから出て行くまで、どのように過ごしたかで人は判断してお店の評価になります。私は空間作りをテーマにし、どのような内装にしたらお客様に喜んでいただけるか追求したので報告します。私の考えた空間をぜひ楽しんでください。


Cafe Pleasant / カフェランチについて
人々はカフェにどういったランチメニューを求めているのだろうか?そういった疑問を持ち、私は自分に出来るランチメニューの開発に取り組んできました。お客様のほとんどは栄大生が対象です。また来店される一般のお客様も、栄大生がカフェの運営をしているということを認知されている方がほとんどです。そこで私は、他のカフェにはない栄大らしい要素を、バランスの取れたメニューや、栄養や健康情報など様々な場面に取り入れました。


Cafe Pleasant / ベーグルについて
アメリカ、ニューヨークで朝食、軽食として親しまれ食べられている「ベーグル」について研究した。私はベーグルの独特な形や、持っているだけでオシャレに見えるところが興味深くゼミの個人テーマとした。生まれた由来や、歴史なども調べ、ニューヨークで愛されるようになった理由を探った。そのために本や資料だけでなく、実際に現在日本で有名なベーグル専門店へ足を運び店員さんにお話を聞きまとめた。 またベーグルを手作りしてカフェでお客様にランチ、テイクアウトで提供し、味わって頂きたいと考えている。特に、理想の触感のベーグルを作るにはどうすれば出来るのかの研究成果を当日は発表の予定である。


Cafe Pleasant / 野菜を使ったお菓子
私の友達には野菜が嫌いな人がいます。理由を聞くと「おいしくないから」と言われました。しかし、野菜には肉や魚から得ることのできない味わいやビタミン・ミネラルなどの栄養成分も含まれています。野菜がおいしくないと言った人の多くは、味があまり好きではないようでした。そこで私は野菜をお菓子に加えて食べてもらうことが、野菜を食べるきっかけ作りになると考え、野菜を使ったお菓子を研究テーマにすることにしました。発表会ではこの研究の成果を発表したいと思います。


Cafe Pleasant / カフェで提供する焼き菓子
私たちのカフェには先輩方から受け継いだシフォンケーキ、試作を重ねたランチなど、様々なメニューがあります。その中で私は焼き菓子が好きで主に担当しています。皆さんはどの焼き菓子が一番好きですか?前期ではバターの代わりにマーガリンを使用した焼き菓子を、また後期では果物や野菜を使った、秋を意識した季節感あふれた焼き菓子の提供を目指しました。試作から完成までの過程、工夫した点、実際に提供してからのお客様の反応等を発表し、焼き菓子の魅力を伝えていきたいと思います。


Cafe Pleasant / 〜シフォンケーキについて〜
一般的なシフォンケーキはベーキングパウダーなどの膨張剤を使用している場合も多いが、私たちのカフェで商品としているものはそれらを一切使わずに作っている。そのため生地を膨張させるためにはメレンゲ作りが重要となる。軽くかつ弾力のあるシフォンケーキを商品としてお客様に提供するまでには何回もの試作を要した。メレンゲがしっかり出来ていても卵黄と合わせる際につぶれてしまうこともしばしば…。そんなシフォンケーキについてお話したいと思う。


Cafe Pleasant / 〜シフォンケーキ教室〜
私たちの運営するカフェ「Cafe Plesant」の定番商品は、シフォンケーキです。私は、文化栄養学実習のまとめとして、カフェのシフォンケーキのレシピを少し簡単にして、一般の人向けに料理教室を開きます。シフォンケーキは作り方が難しく失敗が多いです。この教室の生徒の方々のシフォンケーキに対する疑問を解決し、適切なアドバイスができるよう努力していきたいと思っています。また、一人でも多くの人のお菓子のレパートリーの中に、シフォンケーキを加えてもらえるようになったら嬉しいです。


宮内正ゼミ(文化学研究室)


スターバックスの魅力について / 「スターバックス・ブランド」に惹かれる理由
多くのカフェのなかで、「スターバックス」は圧倒的な人気を誇る。他のカフェに比べ料金が高い、注文の方法が簡単ではない、タバコが吸えないなどの制約があるにもかかわらず、多くの一般のファンを作り、ほかにはないマニアなファンまで作っている。素材のこだわり、商品の魅力、注文の方法、定期的なテイスティングサービス、顧客とのかかわり、地域とのかかわり、チャリティ活動、店舗ロケーション、店舗の種類、店舗の作り、インテリア、音楽レーベル、など他のカフェとは違う展開を行っている。なぜ私たちは「スターバックス」に惹かれるのか。


宮城重二ゼミ(保健管理学研究室)


「子供の歯科保健」 / 〜子供の口の未来のために〜
歯の病気というと、まず虫歯を思い浮かべる人が多い。しかし、子供たちの口の中にはもっと大きな問題がたくさん起こっている。あごの働きが低下し「噛めない・飲み込めない子」が増えたこと、顎が極端に小さくなって歯が並びきれなくなったことなどである。この問題を解決するための鍵は、乳児期にある。母乳の飲み方から、これからお母さんになっていく人たちが、どのようにして生まれてくる赤ちゃんの顎を丈夫に育てていけばよいのかを提案する。


三好恵子・堀端薫ゼミ(給食システム研究室)


給食室のファシリティーの紹介 / 〜大量調理機器の説明VTRの作成〜
みなさんは12号館1階にある給食経営管理実習室を知っていますか?文化栄養学科の学生には馴染みのない施設だと思います。そこでは、実践栄養学科、保健栄養学科で管理栄養士・栄養士を目指す学生が給食実習を行っています。実習室には、一度に何百人分もの料理を作るために必要な機器が揃っています。それらは普段の生活では目にすることのないような業務用の大型機器です。中には、蒸す・焼くなど何通りもの調理法を行うことができる機器などもあります。そこで私たちは、文化栄養学科で学んだビデオカメラなどの映像表現を使って大量調理機器の紹介VTRを作りました。小学生の時に給食室で見たことのある大きな釜や、最新のオーブンなどの特徴をみなさんにご紹介したいと思います。


武藤志真子・藤倉純子ゼミ(健康情報科学研究室)


ストレスと食欲の関係 / 〜密接な二つの関係〜
わたしは今回の研究で、身近な人がどのくらいストレスを貯めているのかとういことやストレスの量や質によって食欲に変化が起こるのかどうかをアンケートの集計結果とストレスチェック、参考文献などをもとに調べました。また、ストレスによる食欲が異常になってしまう摂食障害についても調べました。最終的には、この研究結果をわかりやすくしたHPとリーフレットを作り、多くの人にストレスというものを正しく理解してもらうとともに、うまく付き合っていく方法を知ってもらいたいと思います。


高校生アスリートの食生活
スポーツを行う上でアスリートは食事にも気を使わなければならない。しかし、特に若い選手は、それまでの育成過程で栄養の知識に触れる機会が極めて少ない。アスリートに対して、競技力向上を目指したトレーニングのための体力強化と栄養状態を関連させ、問題解決のために栄養教育が必要となる。そのためには食生活と体力づくりにおける栄養について正しい知識を持ち、具体的に実践する方法と、その必要性を理解してもらいたい。私は高校生アスリートを対象にアンケート調査・媒体をつかい、知識・関心の向上を目的に研究を行っている。


回転寿司の魅力と食べ方の提供 / 寿司栄養大学
いまや世界で寿司を知らない人はいない。現在では手軽に食べられる回転寿司チェーン店の多数出店により寿司はより安く、手軽に食べられるようになった。しかし寿司は小さくて食べやすく、つい食べ過ぎてしまうなんてことはないだろうか。ネタの中には高カロリーのものや脂っこいものもたくさんある。回転寿司の魅 力やその背景に迫っていくとともに、女子大生にも安心しておいしく寿司を食べてもらいたいおススメのメニュー、食べ方の心得などを紹介したHPを作成し、閲覧できるようにしたい。これを見て、思う存分寿司を堪能していただきたい


栄養調整食品の提案
最近、コンビニエンスストアやドラッグストアで栄養調整食品といわれる食品をよく見かけるようになりました。栄養調整食品は忙しい現代人のライフスタイルに合わせたビタミンやミネラル、食物繊維が入ってるもの、手軽に持ち運べるものが多いことがわかります。この実習で、栄養調整食品と特定保健用食品との定義の比較、朝食を栄養調整食品に置き換えた場合の体調の変化から考える最も適した食シーンの提案を行います。またアンケートや市場調査結果、栄養学や朝食の重要性について掲載した学習ホームページを作成したいと思います。


特定保健用食品のヨーグルトについて
私たちの身近にあるヨーグルト、特定保健用食品に認定されているものが多いということを知っていますか?実は健康ブームによりヨーグルトが注目されてから40年弱しかたっていないのです。日本の食文化にこんなにも自然に溶け込んだヨーグルトには多くの魅力があります。現在、どのようなヨーグルトが消費者に受け入れられるのか、アンケートにより消費傾向を調査しています。またヨーグルトの歴史やオリジナルレシピを紹介し、ヨーグルトをどのように取り入れることが健康のために良いのか、わかりやすいHPを作成して提案します。


在宅介護の食支援と介護予防
単独高齢者世帯が増加傾向にある現在、高齢者の食事内容が重要視されます。健康であればこその「長寿」であり、在宅で健康状態の維持・向上はとても大切です。その為には、毎日の食生活がとても重要になります。そこで、今回学んだ事を参考にし、レシピを考えました。レシピは、家族が調理する事を主体として考えていますが、調理課程を簡単にし、高齢者自身にも作れるようなレシピ内容を提案します。そして、HPを作成し、閲覧できるようにしました。また、HP内では簡単な学習クイズも作り、楽しく知識を身につけられるよう工夫してみました。


食を通した高齢者支援
これからの高齢社会を支えていくうえで重要なことは、高齢者を家族だけでなく地域ぐるみで支援していくことであると考えます。しかし、現代の日本では都会と地方で地域環境が異なるため、異なる支援の方法が求められます。そこで私は、自宅のある神奈川県と祖父母の住む岡山県をサンプルとして都会と地方の環境に合わせた支援を提案します。また、高齢者や介護を行う家族へむけた食の学習ホームページを作成し、『食事を考える・購入する・食べる・片づける』までのプロセスを支援していきます。