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現代の私たちは、料理をする時、レシピに |
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沿った材料をそろえたり、好みに応じて分量も調整できる。だが、これは周囲に物が豊富に存在している恵まれた環境があるからである。そこで、私は大好きなお菓子に注目し、戦後、食糧難で苦しんでいた頃と現代とでは作られるお菓子にどのような違いがあるのか菓子の種類と時代背景との関係を知りたいと考えた。 |
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*文献調査 |
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『栄養と料理』昭和21年(1946年)〜昭和25年(1950年) 平成7年(1995年)〜平成12年 |
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(2000年)を資料とし、菓子の記事の収集・整理分析 |
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*菓子の試作 |
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年代別の菓子を選び、試作し、記録し |
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時代背景分析の一助とする |
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ロッテがガムの製造を開始。原料は松ヤニ、ビニール、甘味料としてサッカリンを加える |
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登校児から弁当をねらう事件の多発 |
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パン食普及のため大都市にベーキング |
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パウダーの配給を開始 |
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砂糖の輸入が増え、菓子業界活気を呈す |
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主食代替として砂糖が配給になる |
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食糧事情の好転により配給量が増える |
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戦後初の台湾バナナが輸入される |
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ユニセフから児童に脱脂粉乳が届く |
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主食の遅配がなくなり、米の供出が100%を越える |
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芋は主食の枠からはずされ、自由販売可 |
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アメリカから戦後初、「バヤリース・オレンジジュース」が輸入 |
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牛乳の自由販売開始 |
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米以外の主食が自由に食せる |
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みそ・醤油が自由販売 |
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リプトン紅茶、チョコレートなど軍の放出品が店頭にあふれる |
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砂糖の輸入好転により家庭配給が増加 |
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菓子用砂糖の業務割り当てが復活 |
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ポテトチップ、ドーナッツが売り出される |
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小麦粉・・250g |
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砂糖・・65g |
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バター・・135g |
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卵黄・・1個 |
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チェリー・クルミ |
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ピーナッツなど |
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そば粉のビスケット |
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(30枚分) |
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そば粉 ・・80g |
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卵(卵黄と卵白に分)・2個 |
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砂糖 ・・・100g |
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いりゴマ(白・黒)各大2 |
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菓子レシピの取り上げられ方の違い |
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(家族形態の違い) |
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使用材料のバラエティー化 |
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写真を始めとし作り手に分かりやすい要素の多さ |
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多様な調理器具による調理時間の短縮 |
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現代の豊かさ |
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『栄養と料理』昭和21年〜昭和25年 平成7年〜平成12年 女子栄養大学出版 |
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『昭和日常生活史A』 加藤秀俊 昭和61年 角川書店 |
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『食生活近代史』 大塚力 昭和44年 雄山閣出版 |
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『明治・大正/昭和食生活世相史』 加藤秀俊 1977年 柴田書店 |
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『日本食生活史年表』 西東秋男 昭和58年 楽融游書房 |
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『食からみた日本史 現代編』 高木数男 1991年 芽ばえ社 |
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『ものと人間の文化史 さつまいも』 坂井健吉 1999年 法政大学出版 |
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