ノート
スライド ショー
アウトライン
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お年寄りと食
  • 〜歯が悪い方のために〜


  • 溝口
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5
甘味に対する感受性の低下
  • 非常に甘いものを平気で食べてしまう
  •   強い甘味が砂糖のとりすぎにつながる場合は、
  •   肥満やその他の病気への影響が心配されるの
  •   で、低エネルギー甘味料を混用するのもよい。
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塩分に対する感受性の低下
  • 濃い味付けを好むようになる


  • 塩分のとりすぎは、高脂血症やその他の病気の悪化に影響する。1品は普通の塩分濃度をつけた料理にし、その他のおかずや食卓で調味料を使う場合に、できるだけ塩分を用いない工夫をし、使う場合でも減塩醤油や割り下醤油、調味酢などで満足感を与える。
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おいしさを感じにくくなる
  • 嗅覚も衰えるため
  • 味の深みを感じにくくなる


  • 食品自体が持つ天然の旨みを利用する。昆布・干ししいたけ・鰹節・貝類などの旨みは料理の美味しさを増す。油は上手に使うと料理にコクを与える。揚げ物が苦手でも、炒め物や炒り煮などに使う少量の油は、材料の旨みを包み込んでコクを増す。


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薄味に感じてしまう食事
  • 普通の味付けでは物足りなさを感じる


  • 食品の香りで薄味をカバーする。しょうが・ねぎ・みつば・ごま・レモン・柚子などの香りを積極的に使う。香辛料などで味に変化を付けてもよい。
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歯の役割
  •    @食物を咀嚼し、消化を良くする
  •    A料理されたものを、ほど良い       大きさに噛み切る
  •    B噛み砕く
  •    C臼歯ですりつぶす
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歯が味わう食物の味
  •  歯は噛み砕くだけでなく、食物の味の一部も味わっている。俗に歯触りと言われているのがそれである。


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@弾力のある食品
噛み切ることが困難


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A繊維質の食品
硬い・繊維が口の中に残る・飲み込みづらい
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B粘りのある食品
噛み切れない
  • もち→食べられる範囲で
  •      小さく切って提供
  • 食パン→トーストにして提供


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Cその他の工夫
一作業余分に
  • きんぴらごぼう→一度茹でてから
  •           炒める
  •   とんかつ→筋切り・たたいてから
  •        調理する
  •     リンゴ→すりおろす


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老化による様々な機能の
低下により食欲がなくなる
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食欲を出させるには
  • 1・テクスチャーをいかす
  • 2・料理の適温を心がける
  • 3・料理の色彩に配慮する
  • 4・盛付けに配慮する
  • 5・料理の味の組み合わせを配慮する
  • 6・季節の料理や行事食を組みこむ
  • 7・食事環境をできるだけ居心地のよい
  •   場にする
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高齢者のための食生活指針(厚生省)
  • 1・低栄養に気をつけようー体重低下は黄信号
  • 2・調理の工夫で多様な食生活をー何でも食べよう、だが食べ過ぎには気をつけて
  • 3・副食から食べようー年をとったらおかずが大切
  • 4・食生活をリズムに乗せようー食事はゆっくり欠かさずに
  • 5・よく体を動かそうー空腹感は最高の味付け
  • 6・食生活の知恵を身につけようー食生活の知恵は若さと健康作りの羅針盤
  • 7・おいしく、楽しく、食事をとろうー豊かな心が育む健やかな高齢期
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お年寄りの食嗜好は?
  • お年寄りと接し
  • 食について様々なお話を伺う
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食指好調査(聞き取り)
  • 時期:8月
  • 場所:都内のデイサービスセンター
  • 対象:60代〜70代の男女
  • 人数:6名


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質問内容
  • ・出身地
  • ・好きな食べ物
  • ・嫌いな食べ物
  • ・小さい頃好きだった食べ物
  • ・好きなお菓子
  • ・普段の食事で気をつけている事
  • ・その他
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Aさん 女性 北海道出身
  • 好きな食べ物:いくら・たらこ・レバー・麺類


  • 嫌いな食べ物:オクラ・モロヘイヤ


  •        胚芽米食べている
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Bさん 男性 千葉県出身

  • 好きな食べ物:魚の煮付け・醤油


  • 嫌いな食べ物:芋類
30
Cさん 女性 神奈川県出身

  • 好きな食べ物:肉


  • 嫌いな食べ物:野菜(特にセロリ)


  • 腹八分目にする


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Dさん 男性 東京都(浅草)出身

  • 好きな食べ物:寿司・すき焼き


  • 嫌いな食べ物:お粥のようなもの


  • 煙草・酒をやめる
32
Eさん 女性 富山県出身

  • 好きな食べ物:魚・刺身


  • 嫌いな食べ物:お新香


  • 施設での食事を参考にしている
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Fさん 女性 兵庫県出身

  • 好きな食べ物:肉・揚げ物


  • 嫌いな食べ物:関東の味付・みょうが・納豆


  • 油ものを控える
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好きな食べ物  嫌いな食べ物
  • ・出身地の特産物
  • ・味が濃いもの
  •  カロリーが高いもの
  • ・パン
  • ・煮物
  • ・お菓子
  •  ・・・和菓子・洋菓子
  •    どちらも好きである
  • ・匂いの強い物
  •  (セロリ・みょうがなど)
  • ・独特の食感のもの
  •  (納豆・モロヘイヤなど)
  • ・地方によって味が違うもの
  •  (うどん・漬物など)
  •      ↓
  •   自分の出身地の味
  •   以外は好きになれない
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普段の食事で気をつけている事
  • ・しょっぱいものを食べない
  • ・油っぽいもの、甘いものは控えめにする
  • ・腹八分目にする
  • *話題の健康食品を自ら買ってきて、食事に取り入れる人もいた
  •       ⇒青汁・胚芽米など
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お話を伺ってわかったこと
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おせち調理によって
改善してみよう!
  • ・欠乏しやすい栄養素がある
  • ・歯が悪いため食べ辛い食品がたくさんある


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"〜歯が悪い方のため..."
  • 〜歯が悪い方のために〜
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海老の含め煮
  • 材料(6人分)
  • 車えび6尾
  • だし汁12/3
  • しょうゆ、みりん各大さじ2
  • ■作り方
  • 1、車えびは新鮮なものを求め、手早く冷水で洗う。
  • 2、えびを曲げるようにして、背中の殻の間に竹串を刺して、背ワタを抜き取る。
  • 3、たっぷりの熱湯を用意し、塩少々(分量外)を落とした中にえびを入れ、ぱーっと明るくなったら冷水にとって冷まし、ざるに上げて水切りする。
  • 4、ここで尾の先を少し切り落とし、しごいて水を出し、ひげを切りそろえたりして形を整える。
  • 5,小鍋にだし汁としょうゆ、みりんを合わせて火にかける。煮立ってきたらえびを入れ、ふたをして中火で5分ほど煮て火を止める。
  • 6,小さいバットなどに移して、煮汁につけたままさまして、味を含ませながら冷蔵庫で保存する。



40
紅白なます
  • ■作り方
  • 1,大根は7cm位に切り、厚めに皮をむく。薄くかつらむきにして3〜4枚を重ねて、斜めに細く切る。
  • 2,にんじんも大根と同じ長さに切って、やはり大根と同じように切る。
  • 3,大根とにんじんは、それぞれに分量の塩を分けてふり、しばらくおいてしんなりして、水分が自然に出てきたら、合わせてぎゅーっと絞りしっかり水気を切る。
  • 4,ボウルに合わせ酢の調味料をを合わせて3のにんじんと大根をほぐし入れてあえる。
  • 5,柚子の皮をすり下ろしたものをまぜあわせる。


  • 材料(6人分)
  • 大根500g    合わせ酢
  • にんじん30g  酢大さじ4 だし汁大さじ2
  • 柚子の皮少々 砂糖大さじ2
  • 塩小さじ2      みりん
  •             しょうゆ各大さじ1




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筑前煮
  • ■作り方
  • 1、鶏もも肉は一口大のそぎ切りにする。
  • 2、干ししいたけは、ぬるま湯につけてふっくらともどし、軸をとって4つ切りにする。
  • 3、里芋は皮を六法にむき隠し包丁をいれる、にんじんは皮をとってねじ梅に飾り切りにする。
  • 4、ごぼうは皮をこそげて洗い、れんこんは皮をむく。ゆでたけのことともに薄切りにし、ごぼうは水につけてあくを抜く。
  • 5、こんにゃくは手綱こんにゃくにする。(1〜2分ゆでておく)
  • 6、里芋はたっぷりの米のとぎ汁に入れ、煮立ってから1〜2分ゆで、水にとってよく洗いぬめりを取る。
  • 7、大鍋にサラダ油大さじ4(分量外)を熱して、鶏肉を入れて白っぽくなる程度に炒め、こんにゃく、たけのこ、しいたけ、にんじん、ごぼう、れんこん、里芋の順に入れていためる。全体に油が行き渡ったら、煮汁を入れて強火にする。
  • 8、煮立ってきたら丹念にあくを除いて、中火にして落し蓋をして煮、しょうゆを2〜3回に分けて加え、中火で煮汁が少し残るくらいに煮上げる。
  • 材料(6人分)
  • 鶏もも肉300g  干ししいたけ4個
  • 里芋8個     にんじん、ごぼう各1本
  • れんこん1節   ゆでたけのこ100g
  • こんにゃく1枚   さやえんどう20g


  • 煮汁
  •  だし汁カップ5〜6    酒カップ1/2
  •  砂糖大さじ10


  • しょうゆ大さじ4     木の芽少々
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いかの飾り切り
  • 「菊花」
  • 1、上身のいかは幅4cm、長さ8cmに切り、斜めに細かい切れ目を入れる。
  • 2、いかを両手で幅を押さえて、ぎゅ−っと細く伸ばす。
  • 3、それをぐるっとドーナツ型に巻く
  •   (中央にいくらをのせてもよい)


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かまぼこの飾り切り
  • 「寒椿」
  • 1、切り離さないように4本の切れ目を入れて、5本目で切る。
  • 2、両端の2枚を左右に開き、中心の3枚をかのこ切りにする。
  • 3、かのこに切った部分を、指で適当にほぐすようにする。
  • 「青海波」
  • 「いちょう返し」
  • 「ささ舟」




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かぼちゃのお汁粉
  • ■作り方
  • 1,かぼちゃの皮をむき、適当な大きさに切って電子レンジで柔らかくなるまで加熱し、ざるなどで裏ごしする。
  • 2,鍋にバターを入れ、かぼちゃと三温糖を加え弱火で煮る。水分がなくなってきたらバットなどに移し広げて粗熱をとる。
  • 3,鍋にAのかぼちゃペースト50g、ココナッツミルクパウダー、塩少々を入れ練り混ぜる。少しずつ牛乳を加えてだまにならないように混ぜる。
  • 4,器に盛り、シナモンパウダーをふりかけかぼちゃの種をのせる。


  • 材料(1人分)
  • A  かぼちゃ100g
  •    無塩バター12.5g
  •    三温糖40g


  • ココナッツミルクパウダー7g
  • 塩少々  牛乳80cc
  • シナモンパウダー少々
  • かぼちゃの種3個
45
"調理は手間がかかった→→→喜んで..."
  • 調理は手間がかかった→→→喜んで食べてくれる