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このような街の役割は、組み替えられるルービックキューブに似た関係であり、一つ一つが意味を持ち独立していますが、多面的な繋がりを持っているものだと思われます。そして組み替えられるキューブも、何個も積み重なって存在しています。
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故郷の概念とは、このキューブで表した街の役割が、土地と結びついて生まれるものだと考えられます。
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街の役割を連想する上で、出発点を何にするのか、どのような出来事と結びつけるかといったことは、その者がその場所で担う役割や成してきた事をも物語っていくのではないでしょうか。
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そう考えると、今自分たちのいる町は先人の手につくられたものではなく、年月とは無関係に、自分自身でつくった居場所だと言えます。「自分が今どこに居るのか、居たいのか。」町と街について考えてきて最後まで残った言葉でした。この言葉は、今目の前にある場所を選ぶということではなく、現在進行形でつくっている居場所の目指す形を問うものだと感じられます。
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町と土地が人を育み、人が街をつくり、また新しい街が築かれる。徐々に関係を変えつつある中で、自分の担う役割を考えることが必要だと思います。
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