以上のアンケートの集計、実際の会話から得た情報をもとに実際にリーフレット作りをしました。
普段使っているテキストのような日本語の物語やただ語彙を増やすためのものでなく、
より楽しんで日常会話の上達もめざすため、リーフレットは会話形式ですすめることしました。
アンケート同様、普段使う漢字はそのまま用い、その上に振り仮名をふりました。
また、日本人同士には伝わる省略や感覚で伝えるようなあいまいな表現は極力避けるようにしました。
例えば、食事を共にする人に対する質問の場合に指摘されました。
食事はどなたとりますか。回答、全員で、家族何人かと、という表現において、
全員で、の「で」はどういう意味だとか、
食事をとるの「とる」とはどう意味なのか、食べるとはどこがちがうのかなどという質問が出ました。
日本人には感覚的にうまく伝わっても、学習者には表現によって伝わらないことがわかりました。
また、ボランティアスタッフの方も説明に困っておられたので
そのような表現は避けるようにしました。
また、リーフレットの登場人物の間柄を少し親しい人間柄にすることで
難しい敬語の表現を避けました 。