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はじめに
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私の親世代が子供だったころ、ケーキはクリスマスや誕生日など特別な日にだけ食べることのできる、ハレの日のご馳走だったと聞いている。当時、焼き菓子は主に贈答品として用いられていた。つまり当時、洋菓子はイベント性の高い高級品であったということである(1)。
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では今日では、どうだろうか。デパ地下(デパートの地下食品売り場・名店街)では、ケーキが顧客獲得の目玉商品となり、世界各国の有名ブランドの直営店もあちこちで見られるようになった。これは日本特有のものではないだろうか。1990年の「ティラミス」ブーム以来、ケーキは単なる「甘いもの」という存在を越え、現在では菓子職人個人に人々の注目が集まるようになりつつある。
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一方、コンビニや駅でも、ケーキが気軽に買える時代となっている。言い換えると、日常生活に入り込んできているとも言える。そこにはどのような要因があったのか、現在、人々はケーキに対してどんな関心を持っているのかということを解明するためにこのテーマを設定した。
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方法は、大きく分けて以下の3つの調査を行った。
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1)文献調査
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参考文献リストを参照してください。
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2)実態調査
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デパート内のケーキ店にて、2001年7月よりアルバイトとして働きながら、観察を行った。
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3)聞き取り調査
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(株)シェ・シーマ市ヶ谷本店にて、購入者65名を対象に二日間にわたって、アンケートを聞き取り式で行った。
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