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研究室紹介
文化人類学
教育・研究内容を表すキーワード
食文化・食習慣・民族・異文化理解・フィールドワーク
[研究室スタッフ]
文化人類学研究室

教授 秋野晃司
実験実習助手 深堀聖子
(写真はインドネシア・ジャワの誕生会)


[教育・研究活動]

 大学院修士課程時代、太平洋地域の共同体研究の先駆者であった故石川栄吉立教大・都立大教授の指導を受けて、マレーシア・ポリネシアの親族や共同体の研究を行いました。博士課程に進学後、フィールドワークの方法によって、インドネシア村落の社会組織の研究をし、1973年には、インドネシア国立ガジャマダ大学との連携で、中部ジャワ、スラウェシ島の長期村落調査を経験しました。
 その後、国内外のフィールドワークを経て、1980年〜1982年にはインドネシア国立ハサヌディン大学に研究員として所属し、スラウェシ島トラジャ村落で、参与観察法による住み込みによって、この地域の家族生活、共食文化、婚姻制度、慣習法、葬送儀礼や豊穣儀礼の調査研究を行いました。
 また同じころ、インドネシア残留日本兵との「出会い」があり、1983年から10年余、インドネシアで生活する残留日本人のライフヒストリーを調査しました。特に食生活、宗教、社会関係などについて、インドネシア社会への適応、不適応に関心をもって研究を進めました。
 1986年には「インドネシア日本占領期史料フォーラム」(代表、故永積昭東大教授)に委員として参加し、1930年代から1950年代のインドネシアの史料を収集しながら、日本・インドネシア関係史や、インドネシア現代史を研究しました(『インドネシア日本占領期文献目録』、『証言集』、インドネシア日本占領期史料フォーラム編・龍渓書舎刊行)。
 1984年〜1986年には、国際基督教大学で文化人類学調査実習を担当し、奄美・沖縄などの日本民俗学研究を行い、さらに1980年代末よりアジア地域を中心に、食文化に関する調査研究を進めています。
 1990年代からは、ベトナム、韓国、日本などのアジア地域をフィールドにして、生活文化や食文化の研究活動を行っています。
 加えて、この数年は早稲田大学医食文化研究所(所長:蔵持不三也早稲田大学教授)グループとは食文化研究について、また草野孝久氏(国際協力機構地球ひろば所長)のグループとは環境保全に関する研究活動を進めています。
 当研究室は1989年に開設して以来、国際的な食文化学の研究を行ってきました。特に1993年からは、文化栄養学科(現在は食文化栄養学科)創設メンバーに入り、食文化学の発展を目指しました。この20年間、フィールドワークの方法によって食文化資料の収集に努めた結果、食文化に関しては充実した研究室になっています。
 大学における教育活動は、1983年に国際基督教大学で始めて以来、文化人類学関係を中心に、いくつかの大学で教えてきました。女子栄養大学では、1989年に赴任して以来、文化人類学を担当していましたが、1993年に文化栄養学科が発足してから、食文化概論や日本文化論などの講座も担当して学生を指導しています。

[研究テーマ]

●最近の主な研究作品・テーマ
・単著:日本における環境保全型農業と地域活性化 −山形県遊佐町農民の地域ぐるみの環境保全運動−, 草野孝久編, 村落開発と環境保全,古今書院,(2008)
・共著:村落社会の理解と開発 −インドネシアとベトナムの農村から−, 草野孝久編, 村落開発の基本性格 −住民の視線で考える−, 民俗院, ソウル,(2007) ※ 韓国語で出版
・共著:The Study of Ethnicity and Urban Food Behavior:A Case Stydy of the Minangkabau of Medan, Indonesia, 国際関係研究第28巻1号, 日本大学国際関係学部国際関係研究所 (2007)
・共著:韓国の祖先祭祀における食文化, 女子栄養大学栄養科学研究所年報, 14(2006)
・共著:韓国の年中行事と通過儀礼に見られる餅文化研究. 日本食生活文化調査研究報告書, 23, 日本食生活文化財団 (2006)
・共著: 韓国における副食文化の変容と健康食ブーム. 食生活研究25(2005)
・単著:ベトナム村落の社会統合に関する一考察 −北部農村ズオン・ノイ社を中心に−, 女子栄養大学栄養科学研究所年報, 11(2004)
・単著:「日本人の香辛料受容に関する研究−エスニック料理のスパイスを中心に−」、浦上財団研究報告書10、財団法人浦上食品・食文化振興財団(2002)
・共著:「村落開発と国際協力」、古今書院(2002)
・編纂・共著:「生活学第二十五冊 −食の100年−」、ドメス出版(2001)
・編著:「アジアの食文化」、建帛社(2000)
・単著:「パダン料理とミナンカバウ人の食生活」ベスタ第38号、味の素食の文化センター(2000)
・共著:「パダン料理とミナンカバウ人の食行動 −インドネシア・メダン市の事例−」食文化助成研究の報告8、味の素食の文化センター(2000)
・共著:「現代沖縄における食生活の変容」日本食生活文化調査研究報告書17、日本食生活文化財団(1999)
・共著:「インドネシアにおける都市の生活文化研究−ジャカルタに生きるジャワ人の食生活−」、女子栄養大学栄養科学研究所年報(1998)
・単著:「都市におけるジャワ人の食行動」、アサヒビール学術振興財団・研究紀要11(1998)
・単著:「インドネシア人の食生活 −都市におけるジャワ人とミナンカバウ人の食行動−」食生活研究104号、食生活研究会(1998)
・翻訳:シュルツ・ラヴェンダ「文化人類学㈼」、古今書院(1995)
・編著:「食と健康の文化人類学」、学術図書出版社(1995)
・共著:「文化体系としての食研究—文化人類学的研究の軌跡と課題」、女子栄養大学栄養科学研究所年報(1995)
・翻訳:シュルツ・ラヴェンダ「文化人類学㈵」、古今書院(1993)

 
   
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