第81回日本民族衛生学会総会を女子栄養大学にて開催させていただくことになりました。大変光栄に存じますと共に、経験の浅い私が大会長を務めさせて頂くことに恐縮しております。有意義な学会となりますよう精一杯努めさせて頂く所存です。

今回のメインテーマは、女子栄養大学創立者の香川綾先生が遺された「食は生命なり」の精神を基本とする本学での開催でありますので、「食から考える民族衛生」と致しました。ただし食はすべての分野に関連するものですから、幅広い分野からの研究発表を期待しております。また、本学には松柏軒というレストランもございますので、懇親会は会費を抑え内容を豊かにすべく努力致します。こちらもどうぞご参加下さい。

また、もしかしたら最後の「民族衛生」学会になるかもしれません。少し気が早いのですが、これまでの長い歴史を考えますと非常に感慨深いものがございます。その意味でも、少々頑張って賑やかに開催できればと思っております。懇親会はもちろんのこと、ランチョンセミナー、フェアウェルパーティなどを企画致しますので、ぜひ大勢の皆様のご参加をお待ち致します。

また、これまでの学会同様、内容を充実させることが第一の目的ですから、口演・示説の演題を沢山お寄せ頂きたいと思います。その他シンポジウムや特別講演を組んでおります。その１つは本学の香川靖雄副学長によるものですが、香川副学長は平成27年度日本生化学会の「柿内三郎記念特別賞」を授与されました。これは柿内先生の生体膜脂質とミトコンドリアの研究を発展させ、その後のPeter Mitchell博士のノーベル賞受賞に寄与した研究活動が評価されたものです。今回は民族衛生学会のために、「アジア人の遺伝子多型に対応した最適栄養」ということでご講演頂きます。こちらもぜひご期待下さい。

駒込キャンパスは、山手線または東京メトロ南北線の駒込駅から徒歩3－4分と交通至便な場所にあります。11月末の土日は駒込、とぜひご予定下さい。皆様のおいでを心よりお待ち申し上げます。