橋本紀子客員教授がタイ・バンコクでの性教育調査を実施しました。

タイ・バンコクでの性教育調査の旅 

橋本紀子

 

 科学研究費研究メンバー3人と一緒に、2月25~3月2日の日程でタイの首都バンコクに性教育調査に出かけた。成田を午前9時45分に出発、現地時間3時半頃に到着した(時差は2時間)。先に現地入りしていた京都教育大学の佐々木先生と合流し、タイ料理の店で夕食とりながら、翌日の打合せをする。レストランに向かう道すがら多くの屋台を目にした。

 

 プラサーミット高校でのセミナーと高校生へのインタビュー

 

 26日朝、最初の訪問先高校の副校長(女性の英語教員)がホテルまで、ライトバンを伴って迎えに来てくれた。まず、チュラロンコン大学のブックセンターに寄る。さらに、教科書を扱っている別の市内の本屋にも寄り、何冊かの教科書を購入する。この後、プラサーミット高校を訪れ、13時~15時まで同校の教職員向けに「海外諸国と日本の性教育の違いについて」のセミナーをする。事前にプレゼン用データを送付していたが、大きな会場で日本語科の教員が通訳にあたるなど、国際交流に力を入れている様子が見られた。終了後のプレゼント交換など、大仰な歓迎ぶりには驚いたが、これと引き換えに、同校生徒の性意識に関するインタビュー調査をさせてもらった。その中にはカトゥーイというLGBTの生徒も含まれており、タイの若者たちの声を直に聞くことができた。

 

PATH2、教育省、マヒドン大学、APSWへの訪問

 

 27日10時に、タイ教育省が包括的性教育プログラムを作成する際に協力したNGO団体、PATH2を訪問。彼らは性教育の生徒用と教師用のテキストを作成していたが、そのうちの何冊かを入手できた。日本から持っていった絵本を手渡し、交流。その後13時半~15時半に教育省を訪れ、包括的性教育プログラムの作成、実施、教員養成上の問題などを含むタイの性教育政策について、聞くことができた。また、今、刷新しつつあるという新版の教科書を後日送っていただく。

 28日9時~13時近くまで、マヒドン大学公衆健康看護学科で、性教育の研究者アルパポーン准教授と男子高校で37年間、保健科の教員として性教育をしてきたナコン先生と交流。私のプレゼン後、アルパポーン先生の「性に関する会話の重要性」、次にナコン先生のワークショップがあった。これに、私たちも参加し、昼食も交えながら交流した。性教育で最も大事なのは思考することという、ナコン先生は生徒が知りたいことをリサーチして、必要なことは隠さずにすべて教えるという形でやってきたと言う。

 翌3月1日にAPSW(女性の地位の促進協会)を訪れ、午後ワットポーという寺院を観光したが字数も尽きたので、これは割愛する。

 

 アジアの一角、タイでもユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンス(2009)の具体化に取り組んでいることを強く印象付けられた旅であった。

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