平成21年度 女子栄養大学大学院
実践栄養学専門演習<特定保健指導論>公開講座


授業の目的および概要

特定保健指導についての理論と実際を学び、保健指導の実践者として、また企画者、評価者として必要とされる能力の習得を目的とする。制度の理解、メタボリックシンドローム等生活習慣病の病態の理解と応用、行動変容をもたらす保健指導能力の向上を第一の課題とする。さらに、事例演習を通して、対象者特性にあわせた保健事業の企画、評価等について学習し、保健事業マネジメント能力の醸成をめざす。なお、本講座は、厚生労働省「健診・保健指導の研修ガイドライン」実践者育成研修プログラムに準拠し、必要な単位を修得できるものである。

授業計画

月日 時間 内容
11月7日(土) 9:20-16:30 【第1回】 わが国の健康政策と特定保健指導、保健指導の特徴
(身体活動・運動、食生活、たばこ、アルコール)(保健指導各論)
ポピュレーションアプローチとの連動
(基礎60分)
行動変容に関する理論(武見ゆかり) (技術30分)
【第2回】 健診・保健指導の理念、特定健診保健指導の基礎(階層化・しくみ)、
「情報提供」「動機づけ支援、積極的支援」の概要(保健指導概論)
(基礎90分)
【第3回】 メタボリックシンドロームの概念、健診結果と身体変化・生活習慣の関連 (技術90分)
【第4回】 たばこに関する保健指導(阿部真弓)(予定)(60) (技術90分)
歯の健康に関する保健指導 (30) 
11月9日(月) 9:20-18:10 【第5回】 身体活動・運動に関する保健指導(60) (技術180分)
【第6回】 食生活・アルコールに関する保健指導(本田佳子)(60)
保健指導の方法(情報提供、動機づけ支援、積極的支援)(60)
【第7回】 演習:保健指導の展開 事例検討・個別支援 (ロールプレイ) (技術90分)
【第8回】 演習:支援計画作成、保健指導の評価 (技術90分)
【第9回】 健診保健指導事業の評価 (計画評価90分)
11月10日(火) 9:20-14:50 【第10回】 健診・保健事業の計画策定(保険者の立場、保健指導機関の立場) (計画評価90分)
【第11回】 健診保健事業の評価(保険者の立場、保健指導者の立場) (計画評価90分)
【第12回】 保健事業のマネジメント、アウトソーシング、まとめ (計画評価90分)

担当者の記載がない部分は、すべて津下一代      1回=90分


参考書・教材など
1. 参考書 メタボリックシンドロームリスク管理のための健診・保健指導ガイドライン
門脇孝、津下一代、他編(南山堂)
2. 教 材 保健指導事例、保健指導教材(特定保健指導用教材)、ロールプレイシート、支援計画作成シート、レジュメ等を配布する。

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