平成29年度 第17回企画展示
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1933(昭和8)年、香川昇三・綾は共に医師として、食生活の改善によって病気を予防できることを多くの人々に伝えるために、家庭食養研究会(のちの女子栄養大学)を創立しました。恩師の「病人はおいしくなければ食べない」という言葉をヒントに、分量や火加減、調理時間、調味料の割合を計算し、記録すれば「いつでも誰でもおいしい料理が作れる」と確信します。一流の料理人を招き、料理法や手順を丹念に記録し、納得いくまで試作を重ね、紙の上に再現した「栄養と料理カード」を多数作りました。そして月刊誌『栄養と料理』の創刊2号目から、付録につけるようになりました。これが料理の伝達法の基盤になっていきます。学園の実習や講習会、料理教室、社会通信教育の教材の一つとして活用され、食生活改善に大きく貢献しました。たとえば、今ではおなじみの卵焼き、茶碗蒸し、チャーハン、茶碗蒸し、ロールキャベツ、天ぷら、ポテトサラダ、カツレツ、煮魚、里芋の煮物、プディング(プリン)なども、「栄養と料理カード」から昭和期のレシピの変遷が追うことができます。 2017年4月
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