第12回企画展示より
香川綾の実践――料理カードと計量化の歩み

 

 

「実践なき理論は空しい、理論なき実践は発展しない」は香川綾の言葉です。

皆様の健康のためにと、古い食習慣と闘い、栄養学の理論を生活の中で実践する活動を一筋に生涯を貫きました。調理においても自らの実践が基盤となり、調理理論を確立しました。

その一つが料理の伝達法です。料理を医化学の実験と同様にメスシリンダーや上皿天秤、温度計などを用い、計量し、記録し、再現することで共通の法則を発見しました。そして料理カードに表わしました。1人分でも、50人、100人と人が集まる食事を整える時でも、栄養的な配慮をし、材料の過不足のない、確実においしい料理を供することができます。

科学的な調理教育の基盤となる、料理カードと計量化の歩みをご紹介します。

香川昇三・綾記念展示室
室長   香川芳子

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当時の展示室内観

戦前〜戦後まもなくの
『栄養と料理』の切り抜き

創刊第2号から
付録についた
「栄養と料理カード」

計量カップ・スプーンを
統一、普及へ

自筆の料理カード(上)と、
女子栄養短期大学設置当時の
『栄養と料理』(下)

ハワイ行きの
きっかけになった
香川綾著
『JAPANESE COOKBOOK』

ハワイの日本料理講習会で
計量化を確信(昭和29年)

社会通信教育でも
料理カードを活用

さまざまな計量器

香川綾97歳の食卓

晩年の香川綾の書斎

「栄養と料理カード」
初めてカラーになった1960(昭和35)年のカード(上の5枚)と、1935(昭和10)年の初出を含む初期のカード(下)

 
 
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女子栄養大学図書館 Last updated: 12/04/18