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〈平成28年度第5回「専門家講座」開催報告〉

 

栄養指導・食育に役立つ栄養ケアプロセス(NCP)入門
〜栄養アセスメントと記録の考え方と実際〜

 平成29年2月26(日)13時30分より、女子栄養大学駒込校舎において今年度最後となる第5回「専門家講座」が開催されました。
今回は女子栄養大学食生態学研究室専任講師で、米国登録栄養士、医学博士の林芙美先生をお招きし、日本栄養士会が生涯教育において習得を勧めている「栄養ケアプロセス(Nutrition Care Process:NCP)」について、初めて勉強する人にもわかる入門編を講義していただきました。
講師の林芙美先生

〈「栄養ケアプロセス」ができた経緯〉
 管理栄養士、栄養士が栄養状態を評価判定し栄養管理を行っているが、今まで栄養に関する言語や概念、方法に統一性がなく、日本国内だけでなく国際的にも混乱が起きていた。栄養と食事のアカデミー(元米国栄養士会)は、このような状況をふまえて栄養管理に関する言語の定義づけを行い、栄養管理の手順を示し国際的に標準化することを提案して、国際栄養士連盟に加盟する各国での普及が合意された。

***講義は以下4つの目標に沿っておこなわれました。
(1)

栄養管理における国際標準的なマネジメントシステムである栄養ケアプロセスを理解する。
4段階で構成されている。
@栄養アセスメント(栄養状態の評価)
A栄養診断(栄養状態の判定)
B栄養介入(計画と実施)
C栄養モニタリングと評価 

(2)

栄養状態の総合的な判定である「栄養診断」の具体的な記述方法を理解する。管理栄養士などの食物に関する専門職が、栄養処方、栄養介入により解決、少なくとも徴候と症状を改善するためにできる具体的な栄養問題を認識し記録、栄養状態の総合的な判定をする。医学診断ではない。
70の国際標準化された栄養診断コード 
・NI摂取量 ・NC臨床栄養 ・NB行動と生活環境 
 の3つの領域から適する栄養診断コードを選択する。
PES形式(日本ではSEP形式 S:徴候 E:病因 P:問題点)で記録する。

(3)

症例にあわせた適切な用語の選択をしてSOAP形式での記述のあり方について理解する。
S主観的情報 O客観的情報 A栄養アセスメント(PES報告書)
Pモニタリング計画(Mx)栄養治療計画(Rx)栄養教育計画(Ex)

(4) 栄養診断において根本原因を見抜く栄養アセスメントの知識・スキルを習得する。その後の介入で何を支援していくか。

***入門編でしたが、非常に内容が広くて深い講義でした。初めて聴いた人は「栄養ケアプロセス」の概要を学ぶことができ、また学んだことがある人には、今回の講義内容が「栄養ケアプロセス用語マニュアル」のテキストに書かれていない事も含まれていたので より理解が深まったと思います。全部を理解して即現場にいかすのは「栄養ケアプロセス」を学んでこなかった世代にはかなり難しいと思うので、「まずはできるところから、SEP形式の記録の仕方を考えてみる、面談の記録などをあてはめてみて、アセスメントに足りないところに気づく演習をしてみるとよい」ということでした。講義を聴いて、記録の仕方を統一する必要性を感じ、NCPをもっと勉強する場が欲しいと思いました。
 今回の講座は、病院、老人保健施設、保健所保健センター、給食関係などに勤務されている方(管理栄養士・栄養士50名、他15名)が受講しました。
 最後に受講者から感想をたくさんいただきましたので紹介します。
「とても参考になった」「NCPを(演習を含め)もっと勉強したい」「NCPを仕事に活用できると思った」「SOAPの記入の仕方を(事例を交えて)聴くことができてよかった」「他職種に栄養ケアの必要性を説明でき働きかけができる」「評価の手順を再認識できた」「管理栄養士・栄養士が統一したスキルを身につける必要性がわかった」

〔取材 香友会広報部〕

 

〈平成28年度第4回「元気はつらつ市民講座」開催報告〉

 

〜加賀の郷土料理を訪ねて〜
 平成29年1月25日(水)10時30分より、香友会主催「元気はつらつ市民講座」が、香友会館において開催されました。講師に女子栄養大学生涯学習講師の福田加代子先生をお迎えし、「加賀の郷土料理を訪ねて」をテーマにお話をしていただきました。もちろん福田先生は金沢のご出身でいらっしゃいます。この市民講座は今年度最終の講座で、近隣の住民を中心に定員いっぱいの受講者がありました。

 金沢と言えば観光地として有名ですが、北陸新幹線の開通で交通の便が良くなりますます人気が出てきたようです。加賀百万石の豊かな土地柄で、そこに受け継がれる伝統工芸、伝統芸能、食文化には奥深いものがあります。金沢は背後に白山連峰、眼前に日本海と山海の食材に恵まれて、その土地のものを生かした独特の食文化が発展したそうです。

講師の福田加代子先生
加賀料理と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「治部煮」で、これは藩政期から伝わる武家料理だそうです。他に、お祝いやお祭りに登場する「鯛のから蒸し」、「かぶらずし」、「大根ずし」などのすばらしい保存食もあれば、茶の湯が盛んなことから有名な和菓子も多くあり、広範囲にわたる食の豊かさが伺えます。

 お話に続き加賀料理の試食となりました。メニューは、
治部煮
加賀料理の代表的なもの。正式には鴨肉を使用しますが、鶏ムネ肉で代用。
とろみが身体を温めてくれる一品でした。
れんこん団子の味噌汁
すりおろしれんこんに片栗粉を加えてだんごにして、みそ汁に浮かべる。
もちっとした歯ごたえが楽しめました。
なすびとそうめん
なすと茹でたそうめんを、だし汁、しょうゆ、みりん、酒で煮合わせたお料理。
えびす
お祭り料理。かきたま汁を寒天で固めたようなお料理。別名「べろべろ」。
 この他に、加賀野菜をふんだんに使用した「源助大根の煮物」、「五郎島金時ふかし芋」、「福梅・辻占(ふくうめ・つじうら ともにお正月のお菓子)」、加賀棒茶と盛りだくさんの試食でした。

試食メニュー(写真上段左から時計回り)
・えびす ・治部煮 ・れんこん団子の味噌汁
・なすびとそうめん

お正月のお菓子
 
  受講者の皆さんは、加賀の食文化をわかりやすく楽しいお話で学んだ上に、バラエティーに富んだ試食を味わい、とても満足された様子でした。

〔取材 香友会広報部〕

 



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