研究科・専攻

女子栄養大学大学院の学びを世界へ 留学生メッセージ

  1. 研究科・専攻

女子栄養大学大学院の学びを世界へ 留学生メッセージ

世界トップクラスの健康水準を誇る日本。
栄養・食生活改善の方法論をしっかり学び、自国の健康課題解決に役立てたい。

日本の企業で知識と技術を応用し母国での食品開発にも活かしたい

Almi Casbana
アルミ チャスバナ
栄養学専攻
修士課程2年
指導教員:西村 敏英教授
出身国:インドネシア

インドネシアのボゴール農科大学を卒業後、社員食堂のプロジェクトに携わりました。そこで、インドネシアでは健康的な食事においしくないイメージがあると知り、食品のおいしさに影響する客観的要因である「コク」に興味を持つように。西村先生のコクについての研究に感銘を受け、留学を決意しました。コクの形成に深く関わるのが発酵です。研究室では、醤油の発酵状況が香気成分の形成に及ぼす影響を知るため、発酵に使う容器や発酵時期、長さによる香気成分の差異の測定を行っています。今後は呈味成分の解析にも取り組む予定です。日本と同じく発酵文化が豊かなインドネシア。日本で身に付けた発酵の知識や分析技術を母国で活かし、健康的でおいしい食品の開発に貢献したいです。女子栄養大学には最新の研究設備がそろっているほか、学内に礼拝堂があり宗教的配慮にも長けています。また、多国籍な学生同士の交流が盛んで、広い視野を培うことができました。

母国での学びをさらに深めるために留学を決意

Muhammad Umair
ムハンマド ウマイル
栄養学専攻
修士課程2年
指導教員:上西 一弘教授
出身国 マレーシア

マレーシアの大学では「機能性食品」について研究をし、卒業後は大学で3年間ほど働いていました。さらに知識を深めたいという思いがあったので、奨学金に応募して留学を決意しました。将来、研究結果や新しい技術を活用した会社を立ち上げることも視野に入れています。私が所属する上西先生の栄養生理学研究室は、さまざまな年齢層へのカルシウムとビタミンDの代謝に焦点をあてた研究をしています。この研究室の一員であることを嬉しく思いますし、私のテーマである「機能性食品」の研究で貢献したいと思っています。上西先生は、出張先のお土産を買ってきてくださいます。そのお土産にまつわる背景について、研究室のメンバーが説明してくれることも楽しく、日本語や日本文化の勉強にもなっています。

アレルギー食品の開発に携わり全ての人が安心して食事を楽しめる社会に

Yaorm Pemica
ヤオム ペミカ
栄養学専攻
修士課程2年
指導教員:柴田 圭子教授
出身国 タイ

食品アレルギーを持つ自身の経験から、同じ悩みを持つ方が安全でおいしく、健康的な食事ができる社会のために尽力したいと考えていました。タイの大学では食品の開発やマーケティングを学びましたが、食品開発については更に学びを深めたいと思い留学。現在は米粉にひよこ豆を添加したグルテンフリーパンの研究に取り組んでいます。米粉のみのグルテンフリーパンにはタンパク質が少なく、栄養に偏りがあります。タンパク質を多く含むひよこ豆を添加すれば、栄養面の課題を解決できると考えました。研究室では、わかりやすい日本語でゆっくり話してくれたり、研究のアドバイスをいただいたり、先生や周囲のサポートのおかげで充実した留学生活を送れています。タイでは甲殻アレルギーの患者数が多く、小麦アレルギー対応食品の研究が進んでいないのが現状です。どんなアレルギーを持つ人も安心して食事を楽しめるよう、研究を活かしアレルギー食品の開発に携わりたいです。