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栄養学専攻修士課程

研究指導の概要

5領域20分野から栄養・食の重要課題をテーマとして選び人間栄養学の研究を行います。
 以下の「研究指導の概要」でわかるように、栄養学研究の基礎から社会的実践まで、各分野で高い水準の研究実績を重ねる20名の専任の教授陣(大学院担当教員)、遺伝子・分子レベルの実験室、日常の生活スタイルを再現しつつ人間の実験可能なメタボリックユニット、および国内外の実践施設や地域など、質の高い多様な研究・学習環境に恵まれて、大学院生たちはそれぞれ個性豊かな研究・実践をすすめてきました。
 基礎栄養科学、実践栄養科学、生体科学、食文化科学、食物科学の各領域に関する現代の栄養・食の重要課題をテーマとして、人間の栄養・食を複眼的に構造的にとらえる研究を行うなど、まさに「人間栄養学」のメッカといわれる由縁です。
 修士論文研究について指導教員の専門分野を存分に学びつつ、関連する学問や他の領域の研究・実践活動の成果との学際的なアプローチが特徴です。大学院修了者たちの修士論文テーマや高度専門職業人養成実習報告書テーマがその実績をあらわしています。
 
高度専門職業人養成の課題分析のワークショップ。国内外での実践経験豊かな教員たちと一緒に、課題分析・プログラム形成・評価指標の検討・これらを踏まえた実習課題の決定について挑戦中。  

研究指導の概要(平成30年度分)

Ⅰ基礎栄養科学領域

分野(科目)
担当教員
研究指導の概要

発育学

小林  正子 教授

 乳幼児から学童期・思春期を通しての子どもの発育・発達について、その詳しい過程を個人と集団について理解すると共に、それぞれの発育段階における課題について掘り下げ検討する。また、発育の視点から心身の健康状態を把握し、健康管理につなげる方法について考えを深める。

基礎栄養学

川端  輝江 教授

①ヒトの観察・介入あるいは動物実験を通して、食事中脂肪酸の量と質(飽和・n-6系及びn-3系・トランス脂肪酸等)が健康に与える影響について検討する。

②栄養疫学の手法を用い、妊娠期及び授乳期における母親の栄養と胎児・新生児・乳幼児の成長・発達との関係について検討する。

③四群点数法等の食事法の開発及び利用法の検討、さらには、日本食と疾病、過去から現在に至る食生活の変化に関する研究を行う。

栄養生理学

上西  一弘 教授

(1)骨量の変化には食事、運動などの生活習慣が影響する。成長期〜高齢期における、カルシウムを代表とするミネラル、およびビタミンD、Kなどの摂取とライフスタイルが骨量に与える影響を疫学的および実験栄養学的に広く調査、検討する。

(2)カルシウムおよびその他いくつかのミネラルについて、ヒトでの吸収・利用を実験栄養学的に検討する。

(3)スポーツ選手と栄養の関わりを、調査、介入研究によって検討する。

(4)成長期のライフスタイルと身体状況について横断的ならびに縦断的に検討する。

臨床栄養学

田中  明 教授

(1)脂質代謝異常が動脈硬化進展に及ぼす影響を検討、研究する。特に、血中リポ蛋白、アポ蛋白などの動脈硬化性疾患に及ぼす影響を検討、研究する。また、耐糖能異常の代謝メカニズム、動脈硬化における意義について研究する。

(2)食事療法、運動療法の体内代謝異常に及ぼす影響を検討、研究する。

Ⅱ実践栄養科学領域

分野(科目)
担当教員
研究指導の概要

医療栄養学

本田  佳子 教授

 代謝性疾患および障害者における栄養食事療法の栄養素成分の量およびエネルギー比率、食物形態、食行動等に関する研究を行う。また、栄養食事療法関連の慣用用語の標準化等に関する研究、QOLの維持・向上となる栄養教育Guidelinesの開発ならびに栄養食事療法のOutcomesとindicatorに関する研究を行う。

栄養管理学

石田  裕美 教授

 個人・小集団(成長期、妊娠・授乳期、アスリートなど)または特定給食施設利用者の栄養管理を目的とした、栄養評価、食事管理に関する研究を行う。また、特定給食施設における品質・生産管理のシステムに関して、栄養管理の視点から研究する。

栄養教育学

武見  ゆかり 教授

 学習者のニーズや地域社会(コミュニティ)の課題をふまえ,健康寿命の延伸につながる栄養教育・食育並びに食環境整備の企画・実施・評価に関する研究を行う。具体的には、対象集団の優先課題アセスメントのための調査研究、アセスメントのツール・評価指標・教材の開発研究、介入を実施してその評価を行う介入研究など。各自の研究課題に対応した行動科学理論・モデルを活用し,量的・質的研究を進める。なお、市町村などの行政単位の地域だけでなく、学校や職場を中心としたコミュニティも広く含めて、研究対象とする。

学校保健管理学

遠藤  伸子 教授

 栄養学・栄養教諭の視点から児童生徒の心身の健康および健康管理に関する諸課題についての現状分析や対策についての研究や健康管理のための教育方法・プログラム開発の研究を指導する。

Ⅲ生体科学領域

分野(科目)
担当教員
研究指導の概要

時間栄養科学

堀江  修一 教授

 時間生物学を栄養学の視点で解析し、体内時計を考慮に入れた食生活のあり方について研究する。生活習慣病でもある認知症や脳梗塞などの発症が「誰が、いつ、どこで、何を、どのように」食べることと関連しているのかについて、1)動物実験で現象を捉え、2)細胞実験で機構を解明すると共に、3)人において再現できるのかを調査研究により解析する。すなわち、ライフスタイルとエピジェネティクな遺伝子発現調節との関連性について検討する。生活習慣病の予防や治療に貢献できる食事の仕方や食材を提示し、広く普及させることを目指す。

分子栄養学

福島  亜紀子 教授

 食餌因子が機能発現に至るまでの過程を遺伝子レベルで研究する。遺伝子発現に至るまでには、数多くの転写因子や染色体の構造変化を伴う。これらを主に分子生物学的手法を用いて解析する。また、離乳期における乳糖分解酵素発現低下機構についての解析を行っている。

生化学

山田  和彦 教授

 消化管は、食物を摂取し残渣を排泄する臓器であるが、身体の内部にあっても外部環境に広く接する臓器である。食事由来の高分子化合物が秩序だって低分子に分解されながら吸収されることを解説する。特に膵臓、小腸上皮細胞に存在する各種消化酵素の酵素学的特異性、および食事環境に対する応答性について研究をすすめる。

生理学

藤巻  わかえ 教授

 幼少時期における免疫反応は、成人とは異なる。このことは、アレルギーの成立や感染症の病態に影響すると考えられる。新生児期の免疫機能の特性を知るために、新生児の血液である臍帯血や成人の末梢血中の免疫担当細胞などを用いて、免疫機能を比較検討する。

Ⅳ食文化科学領域

分野(科目)
担当教員
研究指導の概要

食文化人類学

守屋  亜記子 准教授

 人間にとって食とは何か、食の社会・文化的側面について文化人類学の視座から研究する。国内外を問わずテーマに沿ったフィールドにおいて現地調査を行い、得られた知見について比較文化論的視点から考察する。

国際開発論

磯田  厚子 教授

 途上国における食や栄養の問題について、栄養問題の多面性に着目した社会経済文化面も視野に入れた課題分析や改善のための方法論の検討が研究テーマの柱である。
 地域の栄養問題は、国際開発や地域開発に大きな影響を受けている。狭義の栄養改善活動としてだけでなく、地域開発の視点が不可欠である。特に、住民参加による開発(Participatory development)や地域固有の知恵を生かした開発(Indigenous knowledge & technology)の方法論、ジェンダー主流化などを視野に入れた研究指導を行う。

生活教育学

仙波  圭子 教授

 人と環境の相互作用としての衣・食・住の生活に関わる内容や課題、家庭生活や消費生活で生活者が直面する諸問題と、それらの教育的意義を研究する。家庭科教育においては生活諸相の一つとして食物、栄養、調理を扱い、生活を総合的にとらえる視点が重要となる。また、現代的課題として、持続可能な開発に関わる教育の視点と情報化社会における生活の創造の在り方について、個人の生活価値観に基づいた生活意識や生活技術との関連から検討する。

食環境教育学

井元  りえ 教授

 食生活と環境との関係について住居学、環境教育学の視座から研究する。テーマは以下の通りである。
①食空間のコーディネートなど食事環境に関する研究。
②食生活と環境問題との関係に関する理論的考察、およびその教育内容と方法の実践的なあり方について研究。学校教育および社会教育において、ESD(持続可能な開発のための教育)の視点から、環境倫理、法制度、経済的しくみ、文化も含めた食環境教育のあり方を探る。

Ⅴ食物科学領域

分野(科目)
担当教員
研究指導の概要

食品学

西塔  正孝 准教授

《食品素材開発論》

 食品由来の機能性成分を調製し、食品素材としての有効性を評価する。特にどのような食品成分が組織内で高い機能を示すのか、比較分析を行うとともにヒト培養細胞による評価や組織中のメタボロームデータ解析などにより、その作用機序を明らかにする。また、アミノ酸分析機器やLC-MSを用いるため、食品の機能性や品質の鑑定に応用可能な技術開発につなげる。

食品機能学

西村  敏英 教授

 食品のおいしさと栄養機能に関する研究を行う。具体的には、おいしさに関わるコクに着目し、食肉・食肉製品、バター、卵黄などが持つコクの形成・増強に寄与する物質を見出し、メカニズムを解明する。また、畜産食品に含まれるタンパク質やペプチドの抗酸化作用を物質の解析並びに遺伝子改変マウスを用いた手法で解明する。

調理科学

柴田  圭子 准教授

 加熱調理(誘電加熱や真空調理を含む)による食品の物性・組織・成分の変化について、物理的および化学的測定や官能評価などにより多面的に分析・検討し、人間の嗜好性(特に呈味性)との関連について研究する。また,調理過程で変動する食物の状態の科学的解明や食材の調理特性を検討し,合理的な調理について研究する。

調理・食生活学

小西  史子 教授

調理または食生活と健康に関する研究を行う。テーマは以下のとおりである。

①ムクナのアルツハイマー型認知症に対する予防効果の検証

②大学生の包丁技術における困難点と効果的な指導法の開発

 上記以外のテーマでも可能であり、話し合いながら決定する。

の担当教員は平成31年度の学生募集を行いません。
平成31年度に学生を募集する担当教員については学生募集要項(願書)にて必ず確認してください。
 
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