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保健学専攻博士後期課程

目的及び内容

 人々の自律的な健康の保持・増進とそれに必要な環境整備の必要性を主張するヘルス・プロモーションは、現代の保健・医療分野における戦略的プロセスとして大変に重要である。特に、超高齢社会に突入し始めた日本では、健康(づくり)に対する確かな戦略を提言して実践できる若手研究者の育成とそのための研究支援体制の充実が強く求められている。
 21世紀に入ってから、特に近年では、様々な分野で技術革新が飛躍的に進んでいるが、その一方で全地球的な規模で様々な問題も露呈しており、人々には地球環境保全と持続可能な社会へ移行するための努力が求められている。保健・医療分野の研究においてもグローバルな視点での対応、とりわけアジア圏に拡大するウイルス感染症の拡散や地球規模の新たな感染症出現に対する予防や対策をするためには、国際的な情報の収集や解析、また基礎から応用に結び付く柔軟な対応ができる次世代の研究者養成が必要不可欠になっている。すなわち、大学院在学中に的確な情報を入手して研究プロジェクトの研究計画や実施方策について議論し、また研究の活性化に必要な研究者間の啓発や相互理解の重要性について学ぶことが大切である。さらに、幸福(well-being)を目指す人材を育成する上で高い倫理観を養うことも忘れてはならない。
本課程は、このような視点に立ち、今後学生が各分野の専門家として研究活動をする上で備えておくべき高度な研究能力やその基礎となる豊かな学識を養い、その深奥を極めることを目的として、ヘルス・プロモーションの推進で特に重要と考えられる3分野での研究を掲げている。すなわち、1)地域を基盤にして進められる健康科学に関する分野、2)バイオ・メディカルな基礎となる客観的な健康状態・病態の把握に関わる臨床病態生化学の分野、3)次代を担う子どものヘルス・プロモーションを考える実践学校保健学の分野、において卓越した研究者を育てる。
博士課程の教育は、実際にはそれぞれの研究分野の指導教員による研究指導と重点課題演習などを通じて行われる3領域教員の協働指導体制により行われる。この他、専攻全体としては、課程博士の論文作成のためのセミナーを毎年開催し、博士課程の院生各人の研究計画、実験及び調査方法等について、指導教員以外の教員による助言、指導もなされる。また、研究指導を夜間その他特定の時間または時期において実施することや、協議に基づき他大学院または研究所等において必要な研究指導を受けることも可能である。
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