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栄養学専攻 修士課程
修了者メッセージ

住民の暮らしに寄り添って考える
行政管理栄養士の心構えが身についた
赤岩 友紀
群馬県出身 女子栄養大学卒業
栄養学専攻
修士課程 2021年修了
指導教員:武見 ゆかり教授
下仁田町役場 保健課 管理栄養士
過疎化が進む地域に住む祖父母から、隣町まで行かなければ食品や日用品が買えないという実状を聞き、学部生の頃から「買い物弱者・買い物難民」の困りごとを解決したいと考えていました。そして、「過疎地域在住高齢者の食物アクセス」に関する卒業研究を進めるうちに、さらに深く研究したいという思いが芽生え、研究を通して視野を広げて、行政管理栄養士としての土台を身につけてから社会に出たいと思ったので、大学院進学を決めました。
大学院では、自発的に学びを探究することが大切です。また、さまざまな人と議論する機会が多いので、理解力や共感力、論理的思考を養うことができました。研究のため、実際に過疎地域を訪れて調査や活動に取り組む機会も多くあり、生活者の目線で物事を考えたり、地域の食環境に応じた取り組みの重要性を学んだりしました。この経験は今、行政管理栄養士として働く上でのマインドにつながっていて、常に住民の暮らしに寄り添いながら健康づくりに貢献する姿勢を大切にしています。講義や職業実践力育成プログラム(BP)、セミナーなどから学んだ、分かりやすい資料作成や説明の仕方は、住民への情報発信や健康相談の対応といった場面で活かしています。
研究を通して得た追求心と多角的な視点が、
自分の武器になりました。
小林 友紀
埼玉県出身 女子栄養大学卒業
栄養学専攻 修士課程 2020年修了
指導教員:上西 一弘教授
ヤマキ株式会社 研究開発職
大学在学中の卒業研究では、「大学生ラグビー選手の栄養素等摂取量と身体組成の関係」について取り組み、こうした研究の1つ1つが選手の力になり支えることができると実感しました。1度は就職しましたが栄養学についてより知識を深めたい、管理栄養士としての視点を広げたいと思い大学院への進学を決めました。女子栄養大学大学院を選んだ理由は、栄養学のスペシャリストが揃っていることと、大学4年間を通し学生の学びへの向き合い方や環境が自分に合っていたこと。大学院では、大学生男子陸上長距離選手を対象に血液中の鉄関連指標の経時変化など鉄栄養状態について研究しました。また若年女性を対象に、不足すると骨軟化症などの病気の原因にもなるビタミンDの栄養状態についての研究も行いました。大学院の大学との違いは、講義を聞いて自身で考え学びを深めることだと感じています。大学院で得た、自身の研究にひたすら向き合い突き詰めていく姿勢・物事を様々な視点から深く捉える力は自身の強みとなりました。現在、形は違いますが仕事をする上で商品開発のための検証に深く取り組めたり、物事を多角的に捉えることができたりと業務に生かしています。