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第1回 香川芳子学術奨励賞授賞式、受賞講演会を開催

 11月9日、坂戸キャンパスにおいて、「第1回香川芳子学術奨励賞」の授賞式と受賞講演会を開催しました。授賞式、講演会には、卒業生、在校生、教職員を合わせ約200名が出席、同賞受賞者である吉住あゆみ氏を祝福しました。
 「香川芳子学術奨励賞」は、学園創立80周年を記念し、女子栄養大学検査技師課程で創設したもので、本学の検査技師課程を卒業した人の中から、栄養学領域、または臨床検査学領域において優れた研究を行っている人、あるいは当該領域業務の発展に貢献した人を表彰し奨励することを目的にしており、この度、栄えある第1回の受賞者を決定したものです。
 受賞された吉住あゆみ氏の受賞題目は「細菌性コラーゲンのバイオマテリアルとしての可能性と応用研究」。吉住氏は1990年度に本学臨床検査技師コースを卒業、現在は東邦大学医学部微生物・感染症講座に所属して博士研究員として活躍されていますが、これまでも世界中で幅広い研究活動をして来られました。
 授賞式では、香川芳子学長より記念の受賞楯と賞金が手渡され、講演会では、新聞奨学生として学費を捻出して勉学に励んだ当時の生活や検査技師として病院での仕事の様子、結婚後の福井県立大学での大学院生時代の研究、さらにJICAメンバーとしてボリビアで小児下痢症対策に献身的な生活を送ってきたことや、米国ニュージャージー州立医科大学の留学先での細菌性コラーゲンの研究、そして現在のβラクタマーゼ耐性菌の検出に関する研究など、エピソードを交えた経験談やとても興味深い過去と最新の研究成果について話していただきました。
 今後、この賞が輝かしい重みのある賞としてさらに発展し、末長く継承されることを願うとともに、在学生には向学心をもって社会で活躍していただくことを期待しています。
左:香川芳子学長 右:受賞楯を手にする吉住あゆみ氏
左:香川芳子学長 右:受賞楯を手にする吉住あゆみ氏