令和4年度 食文化栄養学実習

平口嘉典ゼミ■食料・地域経済学研究室


伝統野菜のらぼう菜による比企地域の振興

 私の地元である埼玉県比企地域ときがわ町の特産品を使い、食を通した地域振興を実践してみたいと考えたことが研究動機である。
 本研究の目的は、埼玉県比企地域の伝統野菜であり、特産品でもある「のらぼう菜」の良さを広めて、比企地域を振興することである。そのため、のらぼう菜の生産現場を調査するとともに、のらぼう菜の加工を手掛ける福島食品の協力を得て加工品の開発に取り組んだ。
 これまでに、文献調査、現地調査、企業との打ち合わせ、試作、試飲、改良を行った。現地調査からのらぼう菜生産者の減少が課題であるとわかった。この課題を解決するためには、加工品開発によりのらぼう菜の需要を拡大していく必要がある。小島屋乳業製菓の協力を得て、高速道サービスエリア向けの商品を提案、開発することになった。のらぼう菜は味のくせがないため、どんな料理にも合う万能野菜であるが、その反面、料理の主役になりづらいことが課題だと分かった。そこで、のらぼう菜を主役にした加工品を考案したいと考え、のらぼう菜の緑を前面に出したスムージーを選んだ。のらぼう菜のえぐみを抑えるために果物と組み合わせた。飲みやすい組み合わせや比率を見つけることに苦戦したが、試作を重ねることでバランスの良い味を見つけることが出来た。
 スムージーを完成させたことで、達成感を味わうと共にのらぼう菜の魅力やポテンシャルを発見し、取り組みの中で楽しさを感じることが出来た。のらぼう菜をスムージーにすることで、野菜嫌いの子供や普段の生活で野菜不足の人にも気軽に飲んで貰えるのではないかと考える。のらぼう菜の良さが広まり需要が拡大することで、生産現場が盛り上がり地域振興に繋がれば嬉しい。

べに花で桶川の魅力発信!

 私の地元である埼玉県桶川市は「べに花の郷桶川市」をキャッチフレーズにまちづくりを行い、べに花を使用したお菓子や染め物などの特産品がある。しかし認知度がまだ低い。そのため、市内・市外を問わず桶川市の魅力をべに花を通して伝えたいと考え、研究テーマとした。
 本研究の目的は、桶川市の特産品「べに花」の魅力を発信し、市の振興を図ることである。そのために、桶川市役所や日本薬科大学にヒアリングを行い、べに花の特徴を捉えた上でべに花を使用したレシピを考案し、レシピサイトにて発信を行う。
 これまでに桶川市産業観光課を訪問し、べに花事業の歴史やべに花生産、加工品について調査した。べに花は特有の香りを持つため、食品として用いるのが難しいことが課題として挙げられたが、市内にはべに花の色素を活かした加工品があることも知ることができた。次にべに花の漢方としての特徴を理解すべく、日本薬科大学の山路准教授(生薬学)から、使用方法や効能、使用量を教えていただいた。生薬では「紅花(こうか)」として、花(管状花)を使用し、血行促進作用があり、日本では0.5〜2グラム程度を使用するとのことだった。以上の調査結果を踏まえて、べに花の色素や薬効を活かしたレシピの試作を行った。思うようにべに花が持つ黄色の色素を出せなかったり、べに花特有の香りの問題が解決できなかったりと何度も失敗したが、最終的に10品のレシピを完成させ、レシピサイトへ掲載を行った。
 本研究を通して、私自身知らなかったべに花の魅力や多様な料理への活用方法があることを知ることができた。桶川市内だけではなく県内の人たちにも桶川市で生産されているべに花に興味を持ってもらい、さらなる振興に繋がればと考える。

スパイスカレーで南魚沼地域を振興!

 私の地元である新潟県南魚沼地域はスキーの観光地であり、コシヒカリの産地としても有名だが、他の特産品の知名度が低い。そこで、南魚沼地域の魅力を多くの人に伝えるためにこの研究に取り組んだ。
 本研究の目的は、南魚沼地域の特産品を通して地域を振興することである。そのために、地域の特産品やPR活動を把握し、特産品を使用したスパイスカレーを考案・発信し、特産品の知名度向上を図る。
 これまでに、南魚沼市役所、道の駅 南魚沼 四季味わい館、南魚沼市観光協会へのヒアリングを行い、南魚沼地域の特産品、食に関わる取り組みの現状について調査を行った。南魚沼産コシヒカリには、ブランド力があり、お米に関する活動が多く行われていることが分かった。お米以外にも、かぐら南蛮や八色しいたけなどの農作物も生産されていた。今回、1皿でさまざまな食材をアピールできるという点から、3種類の味の合がけカレーと1種類のアチャールの製作を行った。まず、かぐら南蛮を使用し、その辛さを活かした「かぐら南蛮の酒粕カレー」を考案した。次に、八色しいたけの大きさを活かした「しいたけの味噌キーマカレー」を考案した。次に、カリフラワーの食感を活かしたスープカレーを考案した。最後に南魚沼のブランド野菜である大崎菜を使用したアチャールを考案し、合いがけカレーを完成させた。また、考案したカレーを家庭で作ってもらえるように簡単なレシピを作成し、SNSを通じて発信した。
 本研究を通して、お米、スキー以外にも南魚沼地域には魅力的な特産品があるのだと知ることができ、自分が生まれ育った南魚沼地域の魅力を再発見できた。また、一皿に南魚沼地域の特産品をつめ込んだスパイスカレーを製作することができた。今回の取り組みで、一人でも多くの人が南魚沼地域の特産品に興味を持ち、地域の振興につながればうれしい。

サフランを通して鶴ヶ島市を再発見!

 私の地元である埼玉県鶴ヶ島市は、サフランやいちご、ブルーベリー等が栽培されている。しかし、市民にあまり知られていない。そのため、様々な効果・効能のあるサフランに焦点を当て、鶴ヶ島市の魅力を市民に知ってもらい、市を盛り上げたいという思いから研究テーマとした。
 本研究の目的は、鶴ヶ島サフランの魅力を市民に伝え、市の振興につなげることである。そのために、サフランの生産活動への参加やインタビュー、レシピ考案を行い、レシピカードを作り配布をする。
 これまでに、サフラン葉切り作業のお手伝いを行い、球根の大きさも様々であるため、手作業でしか作業ができないことを肌で感じた。さらに、サフランが販売されるまでにめしべの収穫等、年間を通じて様々な作業が行われていた。また、サフランに関するレシピ、加工品、飲食店メニューの調査を行い、料理のバリエーションがあまりないことが分かった。さらに、20~50歳代の市内在住の女性を対象にレシピ検索方法や調理時に重要視するポイント、地元野菜についてのインタビューを行い、調理時には、工程の簡単さや旬の食材を使用することを重要視することが分かった。この結果をふまえて、「旬の食材に合わせた季節ごとのサフランレシピ」として、4品+1品(スイーツ)のレシピ考案を行い、レシピカードを作成した。また、考案したレシピをSNSを用いて広く発信した。
 本研究を通して、四季を通じたサフランの利用方法を提案し、副菜やスイーツ等にも利用できることを示すことができた。また、サフランを販売するまでに生産者等の様々な人の想いがあると分かり、鶴ヶ島市の魅力を再発見することができた。今回の取り組みを通して、鶴ヶ島市民にサフランの魅力が伝わり、鶴ヶ島市の良さを再発見するきっかけになり、鶴ヶ島市の振興につながれば嬉しい。

狭山茶の魅力発信による

 近年、ペットボトル飲料の利便性から急須で淹れたお茶を飲む機会が減り、リーフ茶の消費量も比例して減少している。私は、祖母の影響で昔から急須で淹れたお茶が好きだったことをきっかけに、緑茶の良さを広めたいと考えたことが研究動機である。
 本研究の目的は、緑茶の良さを広め狭山茶の産地を振興することである。そのために狭山茶の現状や歴史を調べ、狭山茶生産者「奥富園」へのヒヤリングや都内お茶専門店への訪問を行うとともに、お茶のさまざまな利用法を考案する。
 狭山茶は、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめをさす」と茶摘み歌で歌われるほど味の良いお茶として親しまれている。また、時間をかけて‘狭山火入れ‘をすることで生まれる、甘く濃厚な味わいが特徴である。奥富園へのヒヤリングでは、緑茶の消費量減少によってお茶農家の存続が難しいことや、若い世代の緑茶離れが深刻であることが分かった。そこで、奥富園で販売しているほうじ茶の「鬼の白骨茶」に着目し、新しいお茶の飲み方の提案を行った。提案では、慌ただしい日常の中でお茶を淹れるゆっくりとした時間を感じてもらい、同時に、生活の中でお茶をより身近に感じてもらうことを目標とした。また、お茶を飲み物以外に利用することを考え、出がらしの葉っぱを使用したクッキーやふりかけなどを試作してきた。これらの試作をもとにレシピカードを作成した。
 本研究を通して、お茶の作り方や生産者のこだわり、お茶生産の現場の厳しさを知ることができた。また、自分自身も狭山茶の良さを追求し緑茶の良さを再確認することができた。今回の取り組みにより、狭山茶の良さが伝わり、忙しい日常だからこそお茶でリラックスする時間作りに繋がって欲しいと考える。

「お肉」について考えたい、みんなで
畜産業をPR in 川越市

 畜産に興味を持ったのは「銀の匙」という漫画を手に取ったことがきっかけだった。畜産業に対しては「大変そう」というイメージの一点張りだったが、この本が私の考えを大きく変え、畜産についてもっと学びたいと考えるようになった。また、3年次に地域振興論を受講し、農産物や豊かな土地、そこに住む人々が生み出すものの魅力をまだ知らない人に伝え、地域を盛り上げていくことに興味を抱いた。そこで、畜産業を知ってもらう機会を作りながらその土地の良さをPRできる方法を検討することにした。
 本研究の目的は、畜産農家の現状を調査し、リアルな情景を多くの方に伝えることである。そのために、川越の名産品である「小江戸黒豚」を例に、取り組みの現状や魅力をPRし、地域振興に繋げたい。
 これまでに、川越市役所農政課と、小江戸黒豚を手掛ける大野農場にて調査を実施した。川越市は観光地として名を馳せているが、実は農産物の産地であり、ほうれん草やさつまいも等、地元産の食材が豊富に存在するということが分かった。そして大野農場の調査では、小江戸黒豚の概要や農園・直営レストランについて、さらに飼料配合や環境保護への取り組みについて等を調査した。大野農場では畜産業だけではなく、直営レストランで使用する野菜の栽培も自社で行っていた。また、食品廃棄物の飼料利用や近隣への臭気対策、オリーブ植栽による景観形成等、環境に配慮した経営を行っていた。
 研究を通して、畜産農家の現状だけでなく、事業の多角化や農場を運営する上での環境配慮等、様々な工夫を施しながら経営を実践していることが分かった。実際に現地に足を運ぶことで畜産業について学びを深めることができた。こうした優れた実践例を多くの方に伝え、その魅力を知ってもらうことにより、川越の畜産業および川越市の振興に繋がると考える。

愛で溢れる群馬県嬬恋村を振興!
〜地場野菜を使ったレシピ考案〜

 私の地元である群馬県は、全国1位の生産量を誇る嬬恋村の夏秋キャベツ等の特産品がある。その群馬県の魅力を多くの人に発信し、食を通して地域に貢献したいと思い研究テーマとした。  本研究の目的は、嬬恋村の農産物を活用し、生産者の想いを届けると共に地域振興につなげることである。そのために嬬恋高原キャベツの特徴を活かしたレシピを考案し、PR活動を行う。
 これまでに嬬恋村役場や農家の方へのヒヤリングを通して村の取り組みや野菜の栽培方法について調査した。次に、嬬恋村の振興のために村民が主体的に集まり活動するキャベツーリズム研究会の会合に参加し、嬬恋村の野菜を使ったレシピカードの作成について意見交換をした。村の方たちからは、嬬恋村のキャベツは大きく1玉使いきることが難しいこと、更に夏秋キャベツはやわらかく生食に向いているという意見があった。それらを考慮し、生食が中心のキャベツとトウモロコシをまるまる使いきるレシピカードを作成し、村外でのキャベツ販売イベントの際に配布した。さらに、キャベツ農家でキャベツの収穫体験をさせていただいた。早朝3 時から午前10 時にかけて収穫をしたことは想像以上の体力仕事であり衝撃を受けた。その体験を通して知った農家の方の想いを盛り込み、レシピカードを改良した。
 本研究を通して、群馬県嬬恋村のキャベツやトウモロコシを活用したレシピカードで魅力を発信することができた。そして一玉一玉、愛情を込めて生産されたキャベツが全国の消費者へ届いていることを実感できたことはとても感慨深く、農家の方々への感謝の気持ちが溢れた。私たちは、普段何気なく食べているキャベツに意識を向けることは少ないかもしれないが、この研究を通して少しでも魅力が伝わり、地域振興につながればうれしい。

食で宮城県多賀城市を振興!
~古代米を使用したレシピ提案~

 宮城県多賀城市は私が生まれ育った町である。住みやすく、歴史豊かな町として県内では知られているが、全国的に知名度は低いと感じる。そこで、私の地元である宮城県多賀城市の魅力を多くの人に知ってもらいたいと思い研究テーマとした。
 本研究の目的は、多賀城市の特産品である「古代米」を通して、市内の振興に繋げることである。研究方法としては、古代米を使用したレシピの提案を行い発信することである。
 これまでに、市役所・生産者へのヒアリングを行い、市の観光事業の現状や古代米の生産経緯などを調査した。そこから、古代米は普通米と比べ高価で収量が低く稀少であること、米粉や観賞用など様々な用途に利用されていること、健康志向の高まりから需要が増加傾向であることを知った。また、古代米認知度向上のため、現段階で多くの取り組みが行われていることを知った。具体的には、市内の小学生を対象に、田植え・稲刈り体験の実施、学校給食で古代米の提供を行っていた。しかし、学校給食で提供される古代米は白米と比べ残食が多いことが分かった。さらに、古代米についてのセミナーや稲穂の見学会など市民全体で参加できるイベントが多く開催されていることも知った。次に、「古代米の美味しさを知ってもらう、家庭でも簡単に作れる、子どもでも美味しく食べられる」という3点を目的として、レシピ提案を行った。さらに、それらのレシピをまとめたものを市の広報・HPを通じて広く発信した。
 本研究を通じて、古代米の知識を学んだだけでなく、古代米の生産に関わる方々の思いや、市の観光に携わっている方々の地域に対する思いを強く感じることができた。今後は、提案したレシピを通じて、市民や子どもたちが古代米の魅力を知ってもらえるきっかけとなってくれたら嬉しい。

江戸時代から受け継がれる武蔵野のお芋の魅力

 大学3年次のゼミ活動において【三芳町振興プロジェクト〜癒しのレシピ提案〜】に参加し、三芳町の特産品である"みよし野菜"を使用したお弁当のレシピを考案した。このプロジェクトに参加する中で、みよし野菜の美味しさに魅了され、みよし野菜が落ち葉堆肥農法という歴史ある伝統農法によって作られていることを知った。この事実をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと考えたことが研究動機である。
 本研究の目的は、みよし野菜の認知度向上に繋がる活動を通じて、三芳町の振興を図ることである。そのために、三芳町の農業やみよし野菜を取り巻く現状を調査し、その魅力を発信する。
 これまでに、みよし野菜に関する文献調査、三芳町役場訪問、三芳町の農家訪問及びヒアリング、その他三芳町の地域イベントに参加し、三芳町の農業やみよし野菜への理解を深めてきた。その中で、もっとも印象的だったのは、農家訪問を行った際、『三芳町のさつま芋は全国的に有名であるが、他産地のものと糖度自体に大差があるわけではない。』という事実を生産者の方に教えて頂いたことである。これは、人間の味覚は味蕾で感知する基本味だけではなく、五感や情報に左右されるということを、如実に物語っていた。江戸時代から360年以上続く伝統農法は日本農業遺産に認定され、誇りある三芳町の遺産であるが、この歴史的な背景がみよし野菜の美味しさの大事な要素であることがわかり、とても興味深く感じた。
 本研究を通して、みよし野菜の魅力を知り、みよし野菜の歴史ある文化や生産者の方の思いを強く感じることが出来た。今後は、1人でも多くの人にみよし野菜を知ってもらうきっかけとなり、また三芳町の振興にもつながるよう、リーフレット作成に取り組もうと思う。

和スイーツで川越振興
地元食材を使用したカフェメニュー考案

 埼玉県川越市は蔵造りの街並みが特徴的で、近年は観光地として賑わっていた。しかしコロナ禍の影響により、観光客数は、コロナ禍以前より約半分に減少した。そこで川越の魅力を再発信し、賑わいを取り戻したいと考え、研究テーマとした。  本研究の目的は、川越市の食材を使用したカフェメニューを考案し、その食材の認知度向上と消費拡大を図るとともに、川越市の振興につなげることである。そのために、市内の和菓子店彩乃菓の協力を得て、考案したカフェメニューの店頭での販売を目指す。  これまでに川越市役所農政課にヒアリングし、川越市の農業の現状や特産品などについて情報収集を行った。また彩乃菓へのヒアリングでは、和と洋の素材を掛け合わせることで、他の和菓子店と差別化を図っていることや、埼玉県の素材をこだわって使用していることを知った。さらに彩乃菓にて店舗研修を実施し、店舗でのお客様対応やイベント出店のお手伝いを通して客層やお客様のニーズを収集するとともに、店頭で提供しているカフェメニューの調理時間や、メニュー考案において重要なポイントを把握した。その後、実際にメニュー考案と試作を行った。何度か試作を行う中で、彩乃菓が大切にしている和の素材を取り入れることや調理に手間がかかりすぎないこと、使用する食材の旬を意識することが課題として見えてきた。最終的には、和菓子の代表格であるカステラを使用した「カステラサンド」を提案した。  この研究を通して、川越市の魅力について深く知ることができた。メニュー考案においては、素材の味を生かしつつ、全体的な味のバランスを取ることの難しさを学んだ。今回の取り組みが川越の魅力を少しでも再発信できたのなら嬉しい。

川越で農’s days
「観光×農業」による地域振興

 埼玉県川越市は年間780万人以上の観光客が訪れる観光地でありながら農業も盛んな地域である。コロナ禍前は観光客の過度な来訪が問題であった川越で、農業の魅力を広めたいと考え研究テーマとした。  本研究では「観光×農業」を結び付けたツアーを行い、川越野菜の認知度向上と市内農業地域への誘客を図ることを目的とする。
 はじめに川越市農業の現状把握のため、市内生産者へのヒアリングや農業体験への参加を通じて、農への理解を深めた。市農業の課題の一つに生産面の人手不足があることを知り、市が掲げる「農のあるまちづくり」の実現には、消費者向けのイベント実施のみならず、生産者への営農支援が必要だと感じた。次にInstagramアカウントを開設し、市民をはじめ、ツアー前から参加者とつながり「地域課題」を知る機会をつくった。消費者に向けた投稿として、農業体験イベントの紹介、大学農園での川越野菜の試験栽培記録、レシピ考案に加えて観光業・農業の現状等を発信した。これらを踏まえて市農政課と連携し、里芋・さつまいもの収穫・調理体験を行う食農体験ツアーを企画・実施した。ツアー当日は食と農をつなぐ地域コーディネーターとして、これまでに学んだ農の知識や生産者の思い、川越野菜の食文化をツアー参加者に伝えながら進行した。ツアー後はwebアンケートを実施し、体験内容の満足度を把握した。
 本研究を通して、食と農を学びながら川越の魅力に触れる新たな観光メニューをつくり、観光業の問題解決につなげることができた。また、市内農業地域に1日滞在させるには事業者・自治体と連携し、広く“まち”の情報を伝える仕掛けづくりが必要だと感じた。コロナ禍を機に田園回帰や自然な暮らしが改めて注目されていることから「観光×農業」による持続可能な観光づくりは今後さらに浸透していくだろう。

川越野菜を美味しく食べよう!
~季節の野菜を使ったメニュー提案~

 私は、食を通した地域振興に関心があり、以前暮らしていた埼玉県川越市を対象地域にした。川越市は観光地としてのイメージが強いが、実際には農業が盛んに行われており、季節によって様々な野菜が生産されている。新鮮で美味しい川越野菜の魅力を知ってもらいたいと思いこのテーマにした。
 本研究の目的は、川越野菜の魅力発信のため新たな料理メニューを作り、地元農家のつくる野菜の美味しさを伝え、川越市の振興を図ることである。
 まず、川越市の農業や観光業などの現状把握のために市役所の農政課へのヒヤリングを実施した。川越市は都心から約30㎞とアクセスが良く観光地としても有名である一方、都心へのアクセスの良さを生かした近郊農業も盛んに行われていることを知った。そして、若い世代の川越野菜の認知度が低いという課題も見えた。次に、本研究においてご協力いただく市内飲食店の「Grill&DiningSunny32」のオーナー、シェフとメニュー提案についての打ち合わせを行った。夏野菜を使用したパスタのメニューを提案させていただくことに決まり、6月より試作を行った。最終的に香味野菜とトマトのお出汁パスタ、彩り夏野菜のボロネーゼ、なすとズッキーニのたらこパスタ3つの新メニューを提案した。今後、期間限定のメニューとして発売される予定である。
 本研究を通じて、川越市の魅力を再発見すると共に、メニュー考案の難しさを知った。テーマやターゲットに合うメニューを考える作業は楽しく、勉強になることが多くあった。“食“を通した地域振興において、美味しさだけではなく、物語性にも目を向けていくことも必要だと感じた。地産地消が注目を集める中、生産と消費を繋ぐ活動は今後より重要になるだろう。

日本酒の魅力を若者へ
─小江戸川越から発信─

 近年、酒類の多様化や嗜好・ライフスタイルの変化により、若者の日本酒離れが進んでいる。私自身、お酒を飲む機会はあっても、日本酒を飲むことはあまりなく、アルコール度数が高く飲みにくい印象があり苦手意識があった。ある時、後味がすっきりしている日本酒を飲んだところこれまでの印象がひっくり返った。そこで、先入観だけで「飲まず嫌い」している若者に日本酒のおいしさを発信したいと思い、研究テーマとした。
 本研究の目的は、日本酒のよさを若い世代に発信するとともに、地域食材を使ったカクテル、酒粕料理を考案し、その土地の新しい魅力を発信することである。これにより地産地消が進み、持続可能な社会の形成にもつながる。小江戸情緒があふれる歴史と文化の街、川越市を対象にする。
 はじめに川越で製造されている日本酒の特徴を知るために、小江戸鏡山酒造へのヒアリングを行った。近年人気がある甘口の日本酒が製造されており、時代に合わせた日本酒で幅広い世代の人に楽しんで飲んでもらいたい、という作り手の思いが込められていることが分かった。次に、川越市農業ふれあいセンターの酒米収穫体験へ参加した。小江戸鏡山酒造、川越市役所、JAの三者が連携して生産した酒造好適米である「さけ武蔵」のこだわりを聞き、生産者の熱とロマンを感じた。さらに、市内の農業体験への参加や、農産物直売所への訪問により、川越で作られている食材への理解を深めた。これらの調査を踏まえて、日本酒の良さを生かしたカクテル3種と酒粕のレシピを考案した。
 この研究を通して、日本酒は幅広いアレンジができることが分かった。こう飲まないといけないといった日本酒の概念を超えて、若い世代の人が日本酒を身近に感じてもらいたい。

美味しいが生まれる場所、香取
ちば香取の魅力を発信

 私の地元千葉県にある香取市は、香取神宮や佐原の町並みなど、観光地として有名である。加えて、香取市では観光だけでなく農業も盛んで美味しい農産物が数多くある。しかし観光地としてのイメージが先行し、このことがあまり知られていないと感じた。そこで、千葉県民の一人として香取市産農産物の魅力を発信し、県内外の多くの人に知ってもらいたいと考え、研究を実施した。
 本研究の目的は香取市産農産物を用いて地域振興に繋げることである。そのために、香取市産農産物の販売・PRについて調査するとともに、実際に香取市産農産物や加工品の販売活動に参加する。
 市内ベーカリーの「丘の上のシェリー」では地元産の野菜や果物を積極的に使用し、地産地消を実践するとともに、パンを通して生産者の思いやこだわりをお客様に伝えていた。たとえば、香取市産農産物の中でもよく知られている「さつまいも」を食パンに使用し、年間を通して販売しているが、季節ごとに異なる品種を使用し、その品種の食感や風味の特徴をお客様に伝える一つのツールとなっていた。また、県内外で開催されるパンフェスに積極的に参加し、情報発信の一つのツールとしていた。私は「パンのフェスin埼玉スタジアム2022」と「世田谷パン祭り」に出店の手伝いで参加し、販売を通して香取市産農産物のPRに努めた。
 研究を通して、香取市産農産物は数多くあること、それらの魅力を発信していくことの難しさを学んだ。SNSなど地域内からの情報発信だけでなく、地域外で販売することで、より多くの人に農産物の美味しさを体感してもらうことができる。実際に味わってもらうことが一番の情報発信であると感じた。
 香取市の農産物の魅力が今後さらに多くの人に伝わり、香取市を訪れるきっかけとなれば嬉しい。

粉もん王国ぐんまの振興
─地元みどり市を例に─

 私の地元、群馬県みどり市にはうどん店が多くあり、幼い頃から馴染み深い「粉食文化」を多くの人に伝えるとともにみどり市の振興に繋げたいと考えたことが研究動機である。
本研究の目的は、群馬県の粉食文化を代表する「うどん」を活用し、みどり市の振興を図ることである。そのために、市役所・市内うどん店へのヒヤリングと、うどん店へのメニュー提案を行う。
これまでに、みどり市役所や体験交流施設「小平の里」への現地調査を通して、食に関する PR の現状を把握した。小平の里には、うどん店のほかにキャンプ場や親水公園等の体験型施設があり、多くの観光客が訪れていた。ヒヤリングからうどん店の課題としては、これといった目玉商品がないこと、冬季の来客が少なく、また若年層の来客が少ないことが挙げられた。これらを踏まえ、秋冬が旬の地場野菜を使用したうどんメニューを提案し、先方からご意見を頂きながらブラッシュアップを行った。また郷土の食文化を体験を通じて学び、メニュー提案に活かすことを目的として小平の里にて手打ちうどん・手作りまんじゅう体験を行った。現在は郷土の食文化を学ぶ機会が減少しているため、市内でこのような体験が手軽に出来ることはとても有意義な機会であると感じた。この体験の魅力を多くに人に伝えるために、うどん・まんじゅうのレシピを載せたA4三つ折りのリーフレットを作成し、小平の里にて配布を行った。
本研究を通じて、地元みどり市の魅力を再発見することができた。また、小平の里の方々との交流を通じて、地域住民の「みどり市を盛り上げたい!」という地元に対する気持ちが地域振興では大切なことだと感じた。今回の取り組みによって、一人でも多くの人に群馬県の粉食文化を知ってもらい、みどり市の振興に少しでも貢献できたならうれしい。

あだち菜の魅力を伝える

 東京都足立区には、「あだち菜」と呼ばれる小松菜のブランドが存在する。あだち菜を使用した加工品の商品化にも積極的に取り組まれているにも関わらず、知名度がまだ低いため、より多くの人に知ってもらい地域振興につなげたいと考えたことが研究動機である。
 本実習の目的は、あだち菜やあだち菜を使用した加工品の魅力発信を行い、地域振興につなげることである。そのために、地元事業者、あだち菜生産者にヒアリングを行うとともに、あだち菜の特徴や性質を生かしたレシピを考案し、PR活動を行う。
  これまでに、文献調査、地元飲食店へのヒアリング、あだち菜を使用した冷凍ピザの開発と飲食店での販売を行った。冷凍ピザの開発では、小松菜としての魅力を引き出すことができた一方で、他地域の小松菜とあだち菜の違いをうまく伝えられなかったという反省点から、その後、あだち菜生産者へのヒアリングを行なった。あだち菜は、足立区特有の土質から鉄分が他地域よりも豊富であること、軟弱野菜であるため、他地域に出荷する際は、加工品が向いていること、和洋中どの料理にも合わせることができることなど、あだち菜の特徴や性質を把握した。また、新鮮さが命のあだち菜を美味しく食べてもらうために、区役所や学校の栄養士さんとともに地産地消に積極的に取り組んでいること、都内では初めての農業ボランティア制度があり、生産における人手不足への対策がとられていることも知ることができた。以上をふまえ、新たにあだち菜を使用したレシピを考案し、地元飲食店への提案とSNSでの情報発信を行った。
 今回の活動を通じて、足立区の野菜について多くの人に知ってもらい、手に取ってもらう機会が増えることで足立区の振興につながれば嬉しい。

みよし野菜の魅力発信
子どもたちとともに取り組む地域振興

 3年次に取り組んだ埼玉県三芳町での弁当開発プロジェクトを通して、同町で生産されるみよし野菜のおいしさに惚れ込み、魅力を発信したいと思うようになった。私は、地域振興をする方法は、大人たちが取り組むものだけではなく、子どもたちが関わるものも必要だと考えている為、地元の子どもたちとともに取り組む、地域振興の方法を実践することにした。
 本研究の目的は、三芳町の子どもたちに料理教室への参加を通じて、料理の楽しさやみよし野菜の魅力を知ってもらうことにより、三芳町の振興につなげることである。
 これまでに、さつまいもをはじめとする、みよし野菜の生産者訪問、三芳町役場観光産業課へのヒアリングを通じて、三芳町の農業の現状や生産現場の状況を把握した。みよし野菜の生産には、300年以上受け継がれてきた落ち葉堆肥農法が用いられていることや、その土地の気候や土壌の状態をふまえた様々な生産者の工夫があることを知り、みよし野菜のおいしさの理由を理解できた。次に、子ども料理教室の開催では、教室で作る料理の試作、子ども料理教室のプレ実施および反省、料理教室開催のお知らせチラシの作成等の準備を行い、10月に町内にて実施した。また、三芳町の観光開発の取り組みに協力し、モニターツアーへの参加や親子調理体験プログラムの企画・実施に携わった。今後は、みよし野菜のさらなるPRのために、旬カレンダーの作成を予定している。
 本研究全体を通じて、料理を教える立場に立って、複数人の子どもたちを取りまとめることや、1つの企画を考え実行する難しさを知った。今回の取り組みにより、子どもたちの地元愛が育まれ、料理・食材に関する知識や関心が少しでも高まるきっかけになっていれば嬉しい。

川越の魅力を和菓子に込めて。
~埼玉食材を使った商品開発~

 私は将来商品開発に携わる事が目標である。また、大学で地域振興について勉強する上で、生産者と作り手の信頼関係を築き上げられる事や、新鮮な状態で食材を提供できる事など地産地消の魅力に気づいた。以上の理由から、埼玉県の食材を使った地産地消につながる商品開発を研究テーマとした。
 本研究の目的は、川越を中心に埼玉県産の食材を使用した商品開発を行う事で、食材そのものと、その品質の良さを消費者に認知してもらい、川越市の振興につなげることである。その為に川越市の和菓子店「彩乃菓」において、和菓子の商品開発を行う。
 これまでに、川越市農政課へのヒアリングから、川越市の食材が市民に伝わっていないという課題がある事が分かった。次に、実際に彩乃菓での店舗研修を行う中で、「河越お茶日和」などお茶のイベントが開催されていることを知り、河越茶の普及を図りたいと考えた。また、観光地として栄えている川越市は食べ歩きが盛んに行われおり、特に「小さいサイズ」で「映える」商品が人気なのではないかと考察した。そして、食べ歩き商品の需要の高さを知り、手軽に食べ歩きができるどら焼きの商品開発を行った。
 商品提案をしてみて、自分の発想の転換が乏しく、自分自身が納得できる提案がなかなかできず歯痒さを感じた。食は時代によって変化する為、消費者が何を望んでいるのか常に先回りして考える必要があるが、店舗研修を受ける事で、お客様との距離が近くなり、消費者が求めているものを認識する事が出来た。また、商品提案する上で、作り手や店主のこだわり、仕入れ先なども考慮する必要があるが、最終的にお客様にもお店側にも納得してもらえる商品を作ることが出来た。この商品を通じて、川越市および埼玉県産の食材の良さを多くの方に感じてもらえればうれしい。

地域食材×菓子
秩父地域のおいしい魅力を発信!

 私はこれまでの先輩方の発表から、埼玉県秩父地域で生産される多くの食材に興味を持った。しかし、調査を進めると、それらの食材の知名度が低いことに気づいた。そこで、学園内留学での経験を活かして商品開発を行い、秩父地域の魅力を発信したいと考えたことが研究動機である。
 本研究の目的は、特産品や魅力の発信によって秩父地域を振興すること、秩父地域を構成する1市4町の周知を図ることである。そのために、秩父地域おもてなし観光公社と連携して菓子商品の開発を行う。
 これまでに、公社へのヒアリングや現地調査により特産品やお土産品を調べ、提案商品の試作を行った。その後、複数回にわたり関係者との試食会や打ち合わせ、地元洋菓子店・亀沢屋の工房で試作を行い、食材選びや味の調整を行った。最終的に1市4町の食材を使用した9種のキューブ型パウンドケーキが完成した。また、生産者の思いものせた商品にするため、生産者訪問を実施し、ヒアリングや畑・工場の見学を行った。普段は直接聞くことができない食材の知識やこだわり、強い思いを知ることができた。  研究を通して、土産品開発では賞味期限をいかに延ばすかや販売形態、目を引く見た目、適切なパッケージ選びなど販売までに考慮すべきことが多く、開発の大変さを学んだ。また、技術面としては作る量によって仕上がりが変わること、材料の配合・特性・効果的な使い方など多くのことが得られた。良い食材や製品があっても、その魅力や作り手の強い思いなどが表に出ることが少ないという現状も知り、今後の商品開発の課題であると感じた。
 今回の取り組みによって、1人でも多くの人が秩父地域の食材や地域自体に興味を持ち、秩父地域へ訪れるきっかけにして欲しい。また、生産者の思いも知ってもらえれば嬉しい。

八百屋の娘が店借りた
〜さいたま市の地場野菜をPR〜

 私の地元である埼玉県さいたま市の地場野菜に興味を持ったことから、大学と専門学校で学んだ知識と技術を活かして、さいたま市の振興と実家の八百屋を食で盛り上げたいと考え、このテーマに至った。
 本研究の目的は、地場野菜の魅力を発信し多くの方に興味を持ってもらい、認知度を上げることで地域振興に繋げるとともに、実家の八百屋の売上向上を図ることである。  これまでに、さいたま市役所農業政策課へヒアリングをし、さいたま市の農業や農産物について調査した。また、さいたま市の見沼田んぼで有機農業を実践する「こばと農園」を紹介してもらい、生産現場の現状や生産する野菜について調査した。さらに、さいたま市の地場野菜の認知度向上のため、こばと農園で生産する地場野菜とそれらを使用した惣菜・デザートを、実家の八百屋「はまのや」で販売することになった。惣菜・デザートの販売では、試作、原価計算、容器揃え、製造、売上整理を行った。併せて、SNSを活用してさいたま市の地場野菜や、手作り惣菜の情報発信をした。
 店頭販売の際は、さいたま市の地場野菜の美味しさを知り、何度も野菜を購入してくれるお客さんもいらっしゃり、本研究を通して地場野菜の魅力発信に繋げることができた。また、惣菜と共に地場野菜を販売し、販売コーナーに生産者の情報を掲載することで、さいたま市の生産者を知ってもらうきっかけとなった。惣菜販売では、美味しくかつ原価を下げることや、ロスを減らす方法(商品の置き方・試食の提供・曜日や天候・作る量)など、様々な考慮する点があり、販売の難しさを知った。今回の取り組みのように、さいたま市の生産者と小売業者が連携し、地場野菜の魅力を発信し続けることにより、持続的な地域振興に繋がると考える。

川越餃子を開発する話

 私は、週に2回以上食べるほど餃子が大好きである。埼玉県川越市には、餃子を通して市全体を盛り上げる活動がある。私の大好きな餃子を沢山の人に食べてもらい、川越市を一緒に盛り上げたいと思い、研究のテーマにした。
 本研究の目的は、川越産食材を使用した餃子の開発を通して川越市の魅力を広く認知してもらい、川越の振興に繋げることである。そのために、市内でイベント販売を行った。
今回、川越餃子を製造販売する、川越醤油らーめん実行委員会のご協力のもと、本年11月に市内で開催されたLGBTQのイベントで餃子販売をした。LGBTQを表すレインボー色にちなみ、6食の餃子を作った。この餃子の特徴として、県内で1位の作付面積があるほうれん草や赤パプリカなど6種類の食材を使用し、皮に色付けをした。中身は川越の蔵元である松本醤油商店の醤油麹を使用するなど、川越の特色を十分に出した餃子を開発した。試作では、生麺や餃子の皮を製造しているサッポロめんフーズの協力の元、大型の機械で大量に皮を作らせて頂いたり、味の調整を行う為に関係者に意見を頂いたり、色々な人の協力で餃子を作り上げた。餃子の販売では、地元の人だけでなく観光客の方々にも買って頂き、沢山の人に川越産食材を知ってもらい、川越の賑わいづくりに貢献する事ができた。
 今回、餃子の皮作成から販売までをゼロから行った。研究を通して、食材一つ一つによって美味しく感じる切り方が異なることや販売を行う際の調理面でのオペレーションが難しいこと、食品の衛生を考えた提供方法などを学ぶ事ができた。餃子に関わる沢山の人に支えてもらいながら、この取り組みによって、川越を盛り上げる1人になれたことを嬉しく思う。