令和2年度 食文化栄養学実習

平口嘉典ゼミ■食料・地域経済学研究室


湯沢町の魅力発信!
若者にも日本酒を


 新潟県南魚沼郡湯沢町は自然豊かな地域で夏はキャンプ、冬はスキーやスノーボードが楽しめる。また越後湯沢駅前には、川端康成の小説『雪国』の舞台ともなった温泉街が広がるなど多くの魅力が詰まった町である。そんな湯沢町の魅力をもっと発信したいと思い、湯沢町の地域振興を研究テーマとした。
 本研究の目的は新潟県南魚沼郡湯沢町を日本酒及び、地元の特産品を通して振興することである。まずは現状把握のために、湯沢町役場および地元の酒造会社である白瀧酒造へのヒアリングを実施した。次に白瀧酒造の日本酒と地元の特産品をPR するための方法を検討・実施した。
 湯沢町は観光資源が豊富であり元々観光客が多い地域ではあるが、農地が少ない為、農産物が少なく、食と結び付けた振興活動はあまり行われていなかった。
 次に、160年の歴史を有する白瀧酒造を訪問し、これまでの若い女性をターゲットにした販売戦略や、日本酒の消費低迷についてヒアリングを行った。
 以上の現状を踏まえ、若者にもっと日本酒、そして湯沢町を身近に感じてもらうために、湯沢町をイメージした日本酒カクテルや、日本酒のペアリングレシピを作成した。
 研究を通じて、湯沢町の魅力を再発見すると共に、日本酒が若い世代には敬遠されやすいという現実を知った。パッケージの手に取りにくさや、飲みづらい味など、お酒初心者である若い世代の人達が日本酒に抱いている負のイメージを払拭し、日本酒を楽しめるようになることで、湯沢町に興味を持ち、実際に訪れるきっかけになって欲しい。更には日本酒業界の発展にも繋がれば良い。湯沢町の魅力や、日本酒の親しみやすさが少しでも多くの人に伝われば幸いである。