ゼミ別 発表要旨



秋野 晃司ゼミ

イスラム教と食文化 / 日本におけるハラルフードの展開
イスラム教徒は、世界に約16億人いると言われており、中東、東南アジア、アフリカ、ヨーロッパなど世界中で信仰されています。日本とはあまり関係のないものと思われる方も多いでしょう。しかし、現在東南アジアから日本への旅行者が増えており、日本とイスラム教の接点が増えることが予想されます。イスラム教では食に関するさまざま規則があり、豚やアルコールは避けるべきとされ、行動や物質は「ハラル(許されたもの)」と「ハラム(禁止されたもの)」に分けられます。ハラルフードとはイスラム教徒が安心して食べられるもののこと。日本の中で見つけたハラルフードを紹介していきます。

台東区と墨田区の観光と食 / 浅草寺と東京スカイツリーの魅力とは
今日の日本の代表的な観光地として肩を並べる浅草寺と東京スカイツリーの実態をフィールドワークや文献調査、聞き取り調査により解明し、隣接している双方の関係性を探る。台東区と墨田区の戦前と現在の状況を把握し、人の往来や関心は時代ごとにどこに集まり、変化しているのかを考える。加えて観光統計なども踏まえながら、詳しく分析していく。また、実際に浅草にいる人々にインタビューを行い、現場の声を聞く。聞き取り調査を多く取り入れ、人と関わりながら研究を進めていくことを大切にする。人は一体何に惹かれてこんなにも集まるのかということに焦点を当て、規則性や共通点を考察する。

群馬の郷土料理
みなさん、群馬の郷土料理にはどんな料理があるか知っていますか?私が地元でもなく、あまり関わりのなかった群馬の郷土料理をテーマにしたのは、群馬県へ旅行に行ったことがきっかけでした。毎日、過ごしている都会の街から自然を求めて群馬へ行きました。そこで群馬の自然の豊かさや人間の温かみ、食べ物が美味しいことに圧倒されました。そんな群馬についてもっと知りたいと思い、最初は何もわからなかった郷土料理にテーマを絞りました。郷土料理を知ることでその土地の食文化や歴史、風土までも見えてきます。これからも色々な場所へ行き、調査していきます。



磯田 厚子ゼミ

地ビールの魅力
地ビールって、聞いたことありますか?「とりあえず生!」というフレーズが有名なように、日本では海外ほどビールへのこだわりがありません。しかし1994年に酒税法の規制緩和で地ビールが誕生し、近年再びブームを迎えている日本の地ビール文化。最初のブームから沈静化、そして再ブームとなった20年間の道のりや背景を探りました。自ら参加したイベントの体験や職人さんへのインタビュー、また、学内・外で行ったアンケート調査の結果を通して分かった、みなさんのまだまだ知らない地ビールについての魅力も紹介させていただきます。きっとお酒の場がもっと楽しく、興味深くなるはずですよ!

おいしく、楽しく、お米のあれこれ / ~古代米の可能性~
皆さん古代米を知っていますか?近年、健康への意識が高まっている中でお米も玄米や雑穀米を使う方が増えています。では、古代米と玄米、雑穀米の違いは?古代米って何?先日、学生254人を対象にアンケートを取った所、知っているという方がほぼ半分の45%でした。しかし古代米は美味しそうかという質問には不味そうと答える方が72%もおり、あまり良いイメージを持っていないようでした。古代米は玄米同様、白米より栄養価が高く、食べるだけでなく田んぼアートといった見る楽しみもあるお米です。この様々な可能性を秘めた古代米を使った新たな食べ方、楽しみ方を考えていきます!

ベトナム料理ってどんな料理?
みなさんはベトナム料理と聞いてどんな料理を思い浮かべますか?ベトナム料理とは甘味や酸味、塩味を上手く生かし、香草なども多用する料理が代表的であり日本人にも馴染みやすい味付けの料理です。私は大学での授業を通してベトナム料理と出会い、実際に現地に行った経験からベトナム料理について興味を持ちました。今では日本にあるベトナム料理屋で働きながら様々な事を勉強しています。ここまで自分が魅了された料理ですが、一方でベトナム料理を知らないという人が多いことに気が付き、具体的なアンケート調査を行いその実態を探りました。今後は多くの人に魅力を伝えていくつもりです。

タイ料理の魅力を探る / みんなにおいしい!もっと身近にタイ料理
おいしい食べ物は私達のこころを満たし、幸せな気持ちにさせてくれるものだと思います。私はアルバイトをきっかけに、「タイ料理」という新たなおいしい幸せとの遭遇に感動し、「このタイ料理を、より多くの人に知ってもらいたい」と考えたことが研究のきっかけです。そこでまず、「タイ料理」にはどのような歴史的背景があるのかを調査し、タイ料理は中国料理の影響を受けた点が多くあること、また現代では手軽に食べられ、かつてはごちそうであったタイカレーには深い歴史があることが分かりました。「タイ料理」がどんな料理なのか、どんな魅力があるのかを研究し、より身近なものにしていきます。



磯田 厚子・浅尾 貴子ゼミ

プレッツェルの新しい世界 / ─商品開発のターゲット&コンセプトの重要性─
学園内留学した製菓科で学んだ知識・技術を生かし、2010年に上陸したアメリカ発ソフトプレッツェル専門店「アンティ・アンズ プレッツェル」の商品開発を行っています。今までにはなかった新しいプレッツェルを目指して、おやつ・食事といった食べるシーンのそれぞれに見合った条件をふまえ、メニュー考案をしています。パンやスイーツの調査を含む環境分析、課題と理想の抽出、ターゲット、コンセプトを設定し商品企画や試作を重ね、関係者へプレゼンテーションを行いました。商品詳細を考案するときに、ターゲット・コンセプトの設定は必須。その理由をこれまでの流れと共にご紹介します!

ヒット商品の開発手法 ─カフェVS ステーキ店─ / 外食企業における提供価値についての考察
外食店「カフェ&バーPRONT」と「ステーキのどん」で女性向けメニューの開発を行っています。実際に店舗調査やオペレーション体験も行い、それぞれの店舗でのお客様のニーズ、また技術的に不可能なことがあることも知りました。商品になる料理には、美味しいだけではなく、「健康・美容要素」「ワクワク感」といった価値をつけることが必要で、それらの多くの実例や、また求める価値もお客様の年齢や性別によって異なることを市場調査やゼミの時間に学んできました。発表では、考案したメニューが販売に至るまでの流れや、外食店でのメニュー開発のポイントについても紹介します!

オフィスランチに彩りを。12 色の麺商品開発 / ─惣菜工場のできる・できないのまとめ─
「ランチ難民」という言葉を聞いたことがありますか?都心のオフィス街では、どの店もお昼に行列ができ、ランチを食べ損ねてしまう光景が日常茶飯事です。そこで重宝されている、オフィス内の惣菜コーナーで販売する商品を開発するのが私の実習です。忙しい会社員の方に少しでも食事を楽しんでもらえたらとの想いから「色×季節」をテーマに、見て季節や行事を感じる商品を目指しています。しかし同時に、惣菜工場ではできない作業が多いです。思い通りに商品化ができない中、試作提案品と商品の差が縮まるよう創意工夫しています。そんな惣菜麺の商品開発の苦労と理想のギャップをぜひ聞いてください。

地域密着!川越限定メニューのつくりかた / ─食材の可能性と外食企業の商品開発手法について─
「WIRED KITCHEN川越アトレマルヒロ店」で限定カフェメニューの開発を行っています。美容健康に気遣う女性客に向けて、大豆製品を使ったカフェメニューを考案し、食材の可能性を追求することをテーマにしました。開発を行うにあたって、流行や美容に敏感な女性をターゲットとし、市場調査、試作、企業へのプレゼンを繰り返して、商品化までの流れを経験しました。さらに、実際にスタッフとして店舗で働きながら、他のスタッフが調理しても安定的に提供できるように、マニュアル作りなどにも試行錯誤を重ねました。発表では、そんな私の苦労と工夫もお話したいと思います。

元気の味方!彩り和食御膳のメニュー開発 / ─葉酸献立の考察手法と色彩効果の重要性─
坂戸市にある和食店「あおき」でさかど葉酸プロジェクトの規定に基づき葉酸が120μg以上入った葉酸七味御膳の提案と開発を行っています。商品開発のために近くの競合店を見に行ったり、主客層である高齢者がどんなものが好きで、健康に対してどんな不安があるのかを調査したりしました。献立を立てる上で規定以上の葉酸値を取れるようにしつつ、一品の中に補色の関係にある色の食材を取り入れて彩りをよくしたり、旬の食材を取り入れたりと気を付けていることがあります。提案までには何度も試行錯誤しています。発表ではそんな葉酸献立の提案から販売に至るまでや、発売後の取り組みも発表します。

松花堂弁当で旅気分!─元気なお年寄りたちへ─ / 高齢者施設向け郷土料理メニュー開発と提供の実際
高齢者住宅施設「ファインケアあおぞら」で毎月、常食を基本とした松花堂弁当のメニューを考案し、提供しています。高齢者施設と言っても、施設によっては元気な高齢者も多く、毎回の食事を楽しみにされています。実習先の施設に住まれている方々は、施設からの遠出が難しく、季節の移り変わりを感じ難いと、調査からわかりました。そこで老後の楽しみでもある「旅行×行事食」というコンセプトにし、開発を進めています。実際に提供した、各地の郷土料理や名産物のアレンジ料理、さらに高齢者に提案するからこそ、味付けの濃度の難しさや、噛みやすく飲み込みやすい調理への工夫など発表します。

肉より魚!? カフェメニュー開発の実際! / ~外食店での女性向け魚料理 商品化手法の一連~
新宿ルミネ1の「CAFE By the Sea」にて、健康・美容に関心のある女性に向け、魚を使ったメニューを開発しています。近年、魚より肉の消費量が増加傾向であり、カフェには青魚を使ったメニューはないので、第1弾目の春メニューとして「鰹とアボカドのサラダごはん」を3月から販売しました。キッチンスタッフとして店舗に立ち、実際の作業・工程を学んでいます。1つの商品が完成するまでの道のりは険しく、現在のカフェでの調理作業の限界、お店に合った料理であるかなど、困難なポイントがありました。メニューの考案から販売までの一連の流れと苦労話を、ぜひ聞きに来てください!



磯田 厚子・駒場 千佳子ゼミ

料理のリメイク術 / ─豊かな食を。─
あなたは、今までに余った食材や料理を捨ててしまった経験はありますか?誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。「多く作りすぎてしまったから」「口に合わなかったから」など様々な理由があると思います。このように、今までなら余ったからといって捨ててしまっていた料理も、ちょっとした調理の工夫で新たに美味しく食べる料理へと生み出まれ変わらせることが出来ます。これにより、料理の繰り回しを活用した豊かな食を提案したいです。また、捨ててよい食は存在しないという事と料理が持つ可能性を知っていただきたいです。そして、料理の楽しさと食材の大切さを伝えていきたいです。

美味しさのひみつ / ~食材もよろこぶ調理科学~
私は昨年度、学園内留学制度を利用し調理師科へ通いました。きちんとポイントをつかんで作った料理は、食材が生き生きとして「美味しく食べてもらえる!」とよろこんでいるように見えました。皆さんは、レシピ通りに作っているのに、何かうまくいかない…。と感じたことはありませんか?それはもしかしたら、食材や調味料の特性を活かせていないからなのかもしれません。「調理科学」と聞くと、なにか難しい話のように感じる人もいるかもしれませんが、これは「食品を美味しい食物に作りかえる」ための大事なコツのお話です。調理の面白さや奥深さに興味を持ってもらえるようなレシピの提案を行います。

季節をおいしく / 春のまき
旬のものってうんま~いですよね。春夏秋冬は味覚でも感じることができます。しかし、家庭料理が季節離れをしていると感じたことないでしょうか。そのことから、1年中ほとんどの種類の野菜が手に入るスーパーマーケットには、長所と短所をあることを見つけました。そこでスーパーマーケットでも本来の旬ににしか売られていない野菜を調査し、取り上げて料理提案や下処理の仕方を紹介していきます。今回発表するのは春。たけのこです。普段の料理に旬の食材を取り入れることで、季節ごとに旬を感じられたら楽しいですよね。「旬」は普段は副材料の野菜でも主役になる機会です!

季節を飾る / ―行事食を飾り切りで美味しく―
私は大学3年次に学園内留学制度を利用し、調理師科に通いました。一年間学んでいくなか、日本料理実習で普段使っている食材が工夫次第で、料理に華を添える飾り切りに感動を覚えました。そこで日常食としても食べたくなる行事食をベースとし、飾り切りの魅力にクローズアップした一品のレシピ提案をしていこうと考えています。誰でも簡単に「家庭でできる」こと、日本特有の「四季」を表現することに重点を置きます。ここでは切り方に焦点を絞って、写真や図だけでなく最終的には動画サイトを活用した飾り切りの再現性を高めたレシピの作成を目標に研究を進めていきます。

小豆あんの魅力 / ~あんこでHAPPY LIFE!!! ~
「ケーキと大福、どっちが好き?」ある雑誌の表紙にこう書かれていた。甘いものに目がない人はどっちも好き!という意見が多いと思う。わたしもそのうちの1人だ。その雑誌にはあんこ図鑑というものがあり興味をそそられた。また私が、あんこをスプーンですくって食べてしまうくらい好きということもありテーマに決めた。あんこの可能性は幅広く、和はもちろん洋にも合ってしまう。コーヒーやチョコレートとの相性も抜群だ。しかし、苦手とする人も多い。好きな人はより好きに、苦手な人には少しでも興味を持ってもらい食べてもらえるようにし、あんこの魅力から和菓子の食文化を広めていきたい。



奥嶋 佐知子ゼミ

Men's Cooking / ~おいしく・楽しく・健康に~
中高年男性を対象にした料理教室の運営を行っています。受講者の方々とお話をする中で、みなさん健康に対する意識が高いことが分かりました。ウォーキングや水泳、ジムに通うなど、日頃から運動を心がけているという人がほとんどでした。しかし、日々の食事に関しては運動ほど健康を意識して、気をつけている人が少ないように感じました。そこで、料理教室を通して食の面からも、さらに健康で元気な体づくりを図ってもらいたいと考えました。大学3年間で学んできたことを活かし、今年度は月ごとに食と健康に関するテーマを決め、栄養バランスの良い食事について伝えていきたいと思います。

Men's Cooking / ~旬の食材×行事食~
私達が運営する男性料理教室は、「こりゃいける!」「あーできた!」という声が飛び交います。食べる喜びを伝えながら、料理教室にいる全員で料理を楽しめるような運営をしています。その中で私は、季節の行事や旬の食材について料理を通して学ぶことができる献立を考えています。すでに知っていた食材の旬と行事食、知らなかった食材の旬と行事食、どちらも実際に触れて、食べることによって理解が深まるのではないでしょうか。和食が無形文化遺産に登録され、世界では日本食に興味をもつ人が増えてきた今、旬の食材をつかった料理と、行事食の提案を行っていきます。

Men's Cooking / ~切り方の上達~
料理教室という場に来てもらっているからこそ、普段味わえることのできない「大勢で料理することの楽しさ」、作った料理を「皆で囲んで食べる喜び」を男性にも感じてもらいたいと考え、料理教室を運営しています。受講者には切り方の技術を高めることで、見た目も綺麗になり、目でも楽しめることを知ってもらうことで、料理の幅も広がっていくことを伝えていきたいです。受講者が分からない切り方の説明をし、名称を見るだけで切ることがができるように工夫して教えていき、切り方のスキルアップとレパートリーを増やすことで料理をさらに楽しいと感じてもらいたいと思っています。

Smile cooking / 作ってたのしい!食べておいしい!
子供達に作ることの楽しさ、みんなで食べることのおいしさを伝えたいと思い、子供料理教室を運営している奥嶋ゼミを選択しました。料理教室では、子供達が自分で盛り付けや飾りつけを工夫できるものを必ず取り入れ、見た目の面からも料理に対する興味を深めてもらおうと考えています。また、野菜の切り方を身に付けてもらうと同時に包丁を使うことにも慣れてもらうために、野菜の様々な切り方を毎回1つ取り入れ子供達全員が実際に切る計画を立てます。自分で作ったものはより一層おいしさが増すでしょう。料理教室を通して子供達に「料理ってたのしい!」と思ってもらうことを目指しています。

Smile cooking / 日本の「おいしい!」食べ尽くしツアー!!
作るって楽しいね!食べるって幸せだね!誰かと作ったり誰かと食べたり。その周りにはキラキラした笑顔。子供たちに料理の楽しさを伝え、食を通してたくさんの笑顔を作りたいという思いからSmile cookingと題し料理教室の運営を行っています。また、これまでの料理教室を通して、「これは野菜?なんて言うの?」「美味しいの?」など子供達が食材に対して関心があることがわかりました。そこで、毎回の料理に日本各地の特産物や旬の食材を取り入れ、日本の美味しい食材を楽しく学んでもらおうと考えました。笑顔溢れる料理教室になるよう、楽しい運営、メニューを提案していきます。



高城 孝助ゼミ

美容と食 / ~ココナッツオイルでキレイ女子~
美容オイルで大人気を集めているココナッツオイルをご存じですか?私は、某テレビ番組で人気モデルのローラが体内からでも体外からでも美容に万能なオイルがあると紹介していたことからココナッツオイルに興味を持ち研究テーマに決めました。現代の日本は、飽食の時代という言葉とは裏腹に日本の女性の1日平均摂取エネルギーは戦後きっての低い値をたたき出し、痩せることが美と考えている女性が多いことのではないかと考えました。このような、誤った栄養素の摂り方や美容法を見直すきっかけの一つとしてココナッツオイルの効果を実証したうえで、誰でもできる簡単な調理法をご紹介します。

食品パッケージの秘密
私たちが初めて目にする商品と出会った時、何を基準に買いますか?メディア情報、パッケージなどの見た目、SNSの口コミなど、人それぞれですが今回は実際に目で見て感じるパッケージのデザイン性に注目してみました。商品を衝撃から守るだけでなく、商品の顔となるパッケージ。昔からある商品はどの様にリニューアルされ、そのパッケージにはどういった想いが詰まっているのか。これらを深く追求していくことで、パッケージの面白さが見えてくるのではないでしょうか。なんとなく買った商品のパッケージをじっくりと見て下さい。面白いことがたくさん見えてきます。

お母さんもあかちゃんもうれしい離乳食の提案
近い未来にお母さんになるかもしれない女子大生の皆さん!あかちゃんにとってとっても大切な離乳食のことちゃんと知っていますか?離乳食とは、あかちゃんに対してミルクや母乳から栄養源を切り替える食品のことを言います。離乳食は、女性の社会進出などの社会の変化で、市販の離乳食が充実してきている一方で、毎日手作りをする人が減ってきています。また、離乳食は使用する食材も大切ですが、与え方や量やなどもとても重要です。そこで私は正しい知識と離乳食の現状の問題点をお伝えし、忙しいお母さんにもあかちゃんにもうれしい離乳食の提案をしたいと思っています。

水の可能性
現在、世界的な人口増加により、食糧危機が危惧されている。そのため、食料の生産を増やす方法の一つとして、魚の養殖技術の開発が大いに進められている。四方を海に囲まれている日本ではあるが、海の資源にも限度があり、多くの魚を輸入に頼っているのが事実だ。現在の魚の養殖は海や河川で行われていて、内陸で行うにしても当然その魚に合った水が必要とされる。そのような中、海水でも淡水でもない魔法の水と言われる「好適環境水」が発明された。これにより養殖産業は今後、大きく変化すると考えている。まだ新しく認知度の低い「好適環境水」、どのような可能性を秘めているのだろうか。

奄美の郷土食 / ~いもーれ奄美~
LCCの就航により安く東京から2時間で行ける自然の宝庫、動植物たちは独自に進化を遂げ、固有種の豊かな「東洋のガラパゴス」とも称されている奄美大島。最近ではテレビなどで取り上げられるようになった奄美大島の郷土料理。有名どころは鶏飯だが、それ以外にも様々な郷土料理、他にも季節料理、焼酎などが存在する。それらを紹介し、料理をとおして奄美大島を深く知ってもらいたい。郷土食には奄美大島の歴史も絡んでくる。なぜこのような料理になったか意味がある。これらを交えて料理を紹介、都内で実際郷土食べられるところを紹介して奄美に興味を持ってもらいたい。

気持ちが伝わる贈り物
普段お菓子作りをする中で、何も工夫しないお菓子は、見た目が単調で面白くないと思うことがあり、贈る相手に気持ちが伝わりやすいお菓子にする工夫を考えました。そこで、見た目が華やかで、自分の好きなようにアレンジしやすい「アイシングクッキー」を中心に研究しました。身近で手に入りやすい道具を使い、伝えたい気持ちや感情が一目で分かるお菓子を提案します。アイシングクッキーの作り方から、日頃、遭遇するシチュエーションを想定し、伝えたい気持ちを実際にアイシングクッキーで表現したものを紹介します。皆様のこれからのお菓子作りのヒントになれば幸いです。

ウエディング料理のサプライズ提案
結婚式にも、白無垢を着て神社で行う神前結婚式や、教会でウエディングドレスを着て行う教会式などさまざまな形がある。最近では、スマ婚といった若者向けの結婚式も流行っている。色々な式の形があるが、どの結婚式にもウエディング料理は欠かすことができない。今までに、私は何回か結婚式に行ったことがあるが、今思うと印象に残る料理はなく、毎回似たような料理ばかりだったと感じた。そこで、新郎新婦自身はもちろんのこと、結婚式に来てくれた家族や友人といった多くの人々の記憶に残るような、ウエディング料理やサプライズ演出などの提案をしていきたいと考えている。

ENJOY!EASTER! / ~知ってる?イースター!~
みなさんは「イースター」ってどのような祭事か知っていますか?イースターについて正しい知識を持っている人は意外と少ないのではないでしょうか。クリスマスやバレンタイン、ホワイトデーなどはすでに日本では定着していますよね。イースターをもっと楽しみたい!と思い、研究対象としました。そこでイースターの歴史や慣習、イースターエッグ、イースターのスイーツ、エッグハント、エッグロールなどを研究し、発表したいと思います。世界のイースターと日本のイースターの特徴を比較します。さらにイースターエッグについては自作し、作り方やデザインも発表する予定です。お楽しみに!

サプライズプランナー / 食卓に小さなワクワクを
名前入りのケーキ、バラの花束、夜景の見えるレストラン…サプライズと聞くと、そんな華やかなものを想像しませんか。しかし、それらの裏には大きな準備や特別なシチュエーションがあり、簡単には実行できません。サプライズが記憶に残る理由は、相手の期待を超えた驚きや喜びがあるからです。そんな「わくわく感」を食卓に盛り込めば、日常でもあっと言わせる演出ができると考えました。身近な例にラテアートがありますが、そんな技術は必要ありません。「目の前の人を喜ばせたい」そう思った瞬間に、手軽に誰でもできる小さなサプライズ術を提案したいと思います。

マルシェの魅力
スーパーに陳列された野菜は美しい。手に取る野菜のどれもが均一で、傷一つない。その光景は、多くの消費者の購買意欲を刺激し、私たちの胃袋を満たしてきた。しかし、同時に消費者は、旬を気にすることも、産地にこだわることも、生産者に対する敬意も薄れつつあるように感じる。スーパーや量販店の利便性を享受するだけでなく、わざわざ足を運び、自分の五感で商品を吟味し手に取る煩わしさも、私たち現代人にとって大切なことなどではないか。そのために私は「マルシェ」という市場の紹介をしたい。有楽町という都会で、土臭い匂いが漂う魅力的な場所を多くの人に認識してもらいたい。

「ノニ」を知ろう! / 〜健康と美容に効果〜
テレビ番組やニュース番組で、健康や美容に良いと話題になり、世界から“神からの贈り物“とさえ言われ、主にタヒチ島で採れる果物「ノニ」。現在では、ジュースやキャンディー、化粧水、シャンプーなどあらゆる用途の製品が日本でも販売されており、女優やモデル、多くの芸能人も愛用している。でも、実際ノニってなんだろう?どこで売っているの?何に効果があるの?と、まだまだ多くの人に馴染みがない。もっともっと多くの人に「ノニ」の素晴らしい魅力やその用途、そして実際の体験談を元にノニの新しい使い方も紹介したい。さぁ、一緒に中からも外からもノニ美人になりましょう!

小川町を再発見!
まず、「小川町という場所を知っていますか?」と、この女子栄養大学の学生さんを始めとする人たちに聞いてもほとんど理解を得ることが出来ないと思います。埼玉県小川町は女子栄養大学のある若葉駅から30分ほどにある私が生まれてから現在まで住んでいる地元です。そこで私は、もっと埼玉県小川町がどんな風土でどんな町であるのかどんなモノがあるのかなど様々な視点からこの自然豊かな魅力を秘めている小川町を一人でも多くの人に知ってもらい、実際に町に訪れてもらいたいと思っていました。そのため歴史、風土、人口、産業、企業、文化、特産品などの基本情報をまずは知ってもらいたいです。

駄菓子について / ~コミュニケーションツールとしての役割~
古くから子供の時に口にする機会のある、駄菓子、そしてそれを扱う駄菓子屋。ひと昔前には駄菓子屋や紙芝居屋などの商いを行う店が近所にある光景が当たり前でした。今現在ではそのような店自体が減少し、当時は子供たちにとっての社交場となっていたものがなくなってしまった。人と人とのコミュニケーションの減少した現代にとって、このことがさらに拍車をかけているのではないか。利用者が減ったことで店がなくなってしまうのならばそれを阻止するためにも、人々に駄菓子の種類や歴史を伝えたいと私は考え、駄菓子の魅力をより多くの方に知っていただける発表したいと思います。

日本の食における食べ合わせ
「うなぎ」と「スイカ」を一緒に食べると身体に良くない、「天ぷら」と「かき氷やアイス」と一緒に食べるとお腹をこわすなどの話を皆さんは聞いたことがありませんか?こうした食材との組み合わせを「食べ合わせ」と言います。昔から伝えられている体に悪影響を与えるという食べ合わせは合食禁と言われ、食に関する伝承の一つです。日本の合食禁は、中国から伝えられた本草学における薬物相互間作用の研究に加えて、陰陽五行思想を食材にあてはめたものとされています。この陰陽五行思想を踏まえ、現代の栄養学的・医学的に良い食べ合わせ、新しい食べ合わせを提案します。

飲食店における座席の配置 / テーブルレイアウトと着席時の心理との関係
外食する時には食べる前に必ず席を案内されたり選んだりしますが、その過程が以前から気になっていたことがきっかけでこのテーマに決めました。席を取る瞬間にはさほど明確に意識していないかもしれませんが、座る場所の決定にはその店の座席の配置や入店した時の混み具合がおのずと影響していると思います。また席同士の間隔も様々ですが、極力広い方がよいと思いきや店の業種や食べる場面によってはそうとは限らないことが見えてきました。今回の発表では、飲食店で用いられる客席の形式と配置の仕方の例・外食時に限らず他人と居合わせる時に関わる心理について、調べてきたことを発表します。

テーマパーク食について / ~秘められた魅力とは~
子供から大人まで楽しめるテーマパーク。そんな非日常的なテーマパークには様々なパーク食があります。そのパーク食も非日常的なものが多く、食べても見ても楽しめるものです。しかし、パーク食は決して安いと言えるような価格ではないにも関わらず、買ってしまいます。そんなパーク食の購買動機を生み出しているのは何か、私たちにとってどのような役割を持っているのか、また私たちはパーク食にどのようなことを求めているのか考えていきます。テーマパークごとのパーク食に共通点・違いはあるのか、さらにパーク食に秘められた魅力を知り、パーク食でより一層楽しんでいただきたいと考えています。

日本の行事食・郷土食
「行事食・郷土食」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?行事食とは、季節折々の伝統行事などの際にいただく料理。郷土食とは、その地域から得られる食材を使っており調理法も独特なものです。そこには、様々な思いが込められています。私は、生まれも育ちも埼玉なので地方の行事食、郷土料理に興味を持ち、目の前に広がる日本の食文化に好奇心を掻き立てられました。日本の各地域には気候、風土の特色を生かした郷土料理や行事食があり、現在では家で行事食・郷土食を食べる習慣が薄れてきています。そこで私は、各地域の行事食・郷土食の魅力を取り上げみなさんに紹介したいと思います。

商品開発に取り組む!!! / ~3つのスイーツを共同開発~
私は将来、商品開発・企画をする人になりたいと考えています。これまで、メニューの考案から販売までを実体験してきました。まず、渋谷の東急百貨店本店内にある銀座立田野さんであんみつを共同開発しました。試作、会議を繰り返し、POPも作り、販売当日は私が大学のマスコットであるカッピィを被って販売したりしました。次に、ガトードボワイヤージュさんのロールケーキ提案、ブールミッシュさんのパイカスターシュー提案。計3つのスイーツを共同開発しました。普通ならばできない体験をすることができ、大変だったこともありますが、とてもやりがいのある時間を過ごすことができました。

食の視覚的効果 / ~食と色彩の関係~
日本人の先人が培ってきた食文化には「彩り」があり、目で見て美味しさを感じるという味覚とは異なる、食のもう一つの美味しさとしての「色」を大切にする心や工夫がありました。このことは現代において和食が世界から支持される理由の一つであると考えます。食することは、ただ料理が美味しいだけでなく、目で見て楽しむことで心や体が満たされていると思うことからこのテーマについて研究しようと考えました。目で見て感じる視覚的効果について研究し、「食」というのは色によって大きく変化するということを明らかにし、色を食材に例えてその色の働きや効果について紹介したいと思います。

私が提案する新しい果実酒
私はお酒が好きで、特に果実酒を飲む機会が多く、興味があることから今回のテーマに決めました。果実酒は、梅、りんご、柚子、杏子、ぶどうなど、たくさんの種類の果物を使って作られています。その中で、まだあまり知られていない果物を使用した果実酒には、どのようなものがあるのかを知りたいと思いました。果実酒とはなにか(定義)、果実酒の種類、歴史、海外の果実酒などについて詳しく調べた上で、まだ売られていない新しい果実酒を提案していきます!そして、それと同時に自分が提案した果実酒や、売られている果実酒に合う料理を発見したいと思っています。

果物・野菜の皮の利用法
今日では、果物や野菜を調理したり食べたりしたときに出る皮は、食べないからといって捨てるのが当たり前になってしまっている。しかし、ひと昔前の日本では大事な食料や生活雑貨の素材であった。また、果物や野菜の皮は栄養が豊富であるので、その皮を使用して何か料理の中に取り入れることはできないかと思い、皮を使ったメニューを考えてみたいと思った。食料自給率や食料廃棄の問題についても考えながら、捨てるにはもったいない果物や野菜の廃棄部分となっている皮を無駄なく活用していく方法について考えていく。今回の発表では、皮の栄養素や実際に行われている事例等を紹介する。

究極のホスピタリティ / ~出会った一人ひとりに感動を~
みなさんは「また行きたい!」と思うお店はいくつ思い浮かびますか?美味しい料理、おしゃれな空間だけで満足していませんか?ホスピタリティとは、出会った一人ひとりの心に一生残る最高の感動を与えてくれます。誰とどんなシーンであってもそれに合わせた“おもてなし”があり、ここに来て良かった、また行きたいと思うような嬉しい時間を創り上げるのです。最近のカフェやレストランの接客レベルは低下しており、マニュアル人間が当たり前になりつつあります。そういった中で一人でも多くの人に幸せや感動を届けたいと思い、心に残るホスピタリティについて発表します。

介護食のこれから
平成25年高齢者人口は総人口の約25%で3,000人を突破しています。また、平成72年には約40%になり約2人に1人は65歳以上になると予想されています。これから進む高齢化で注目されると考えるのが介護食です。要介護者や高齢者、介護者にとっては重要な介護食。しかし、私たちにはまだまだ馴染みのないものです。そんな介護食とは一体何か、現在どんな介護食が販売されているのかをスーパーやドラッグストアなどで調査。そして、そこから得られた情報や介護実習で感じたことをもとにどんな介護食があれば良いか考えます。今回は高齢化の現状と将来像、介護食とは何かを中心に発表します。

ファッションフードクロニクル / めぐりめぐる流行りの食
“ファッションフード”と聞いて何を思い浮かべますか?現代の日本では、「新しい」という価値観を求め、激しい流行りすたりを繰り返して、食を楽しんでいる。このように、ファッションとして消費されるようになった流行りの食のことを“ファッションフード”と呼ぶ。これは、“食べ物界の一発屋”とも言えるのではないだろうか。元々、食や洋服などは自分が好きなものを手に取るように、私は新しいものを好む日本文化に対して斜に構えていた。しかし“ファッションフード“を知ったことで、食の選択の幅が広がり、だんだんと惹かれていった。では、“食べ物界の一発屋”へ愛と皮肉を込めて…。

これまでのお菓子 これからのお菓子 / 時代に応えたお菓子の開発
親しい友人とのティータイムに、試験勉強の息抜きに、ちょっとした贈り物に、喧嘩をした後の仲直りのしるしに…。私達の日常において欠かすことのできないお菓子は、誰もが幸福になれるアイテムだと言えます。そんな私の趣味である「お菓子の食べ比べ」を通じて、高齢社会・単身世帯・女性の社会進出といった今後期待される消費者ニーズに沿ったお菓子が少ないことに気が付きました。この研究では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで手軽に購入可能なポテトチップスやチョコレート、キャンディー、グミなどの“身近なお菓子”を対象に、これからの時代に応えたお菓子の提案をします。

ラッピング / ~人から人へ~
あなたは友達に贈り物をしたことがありますか?誕生日やクリスマスなど人に贈り物をされるのは嬉しいものです。もちろん贈り物を開けるまでもワクワク、ドキドキしますが貰った時のラッピングにも同じ気持ちを抱いたことはありませんか?リボンや包装紙など贈り物を開けるのが勿体ないと思った経験は皆さんにもあるはずです。シンプルなお菓子にちょっとした一手間を加えて見た目からワクワク、ドキドキを提案したいと思います。ラッピングの役割は人に感動と笑顔を届けるものです!いつもは恥ずかしくてなかなか伝えられない気持ちをラッピングに込めて大切な人に見た目からトキメキを届けましょう!!

非常食 / ~これからの社会に~
日本は現在、高齢者が人口の25%を超えた超高齢国家であり、年々アレルギー患者も増加しております。非常食には硬いものが食べられない高齢者やアレルギーのある人への配慮がかけていると思いませんか?非常食が必要なのは健康な人だけとは限りません。炊き出しなどで考慮することが難しいからこそ、高齢者向けの非常食、アレルギー対応の非常食が必要だと思います。常時にもレトルト感覚で気軽に食べることができる非常食があったら、もっと非常食を身近に感じられるのではないだろうか。ただ美味しいだけではなく、栄養面からも考え、非常食を身近なものにしたいです。

ライスフュージョン / ─お米の可能性─
皆さん、お米は好きですか?死ぬほど好きという人も、どちらでもないという人も、嫌いな人だっているかもしれません。お米は日本人の主食であると同時に、和食の主役です。また、視点を変えてみればおかずの引き立て役にもなる名脇役とも言えるでしょう。今回私はそんなお米の可能性を信じて、様々な国の料理と融合させた新しい食べ方の提案を行いました。見てびっくり、食べて美味しい、作って楽しい、思わず会話も弾んでしまう素敵な食卓を思い描き、自分なりにアレンジしたユニークな料理を考えました。普段何気なく食べているからこそ気づけなかったお米の魅力や可能性を是非見つけにきてください。

My料理番組 / ~私がもし料理番組を作るとしたら~
料理番組の歴史や種類、放送されている時間帯、その料理番組のコンセプトや対象者などを調べ、自分が作ってみたい料理番組を考えます。この発表を通して料理番組についてもっと知ってもらい、興味を持って積極的に料理番組を観てもらいたいと考えています。普段身近にあるテレビから料理について発信することで、より多くの人に料理や健康について興味をもってもらうことができると思います。そうすることで視聴者ひとりひとりがそれらについて興味関心を持ち、料理が好きな人はもちろん、今まであまり料理を作ったことがない人にも実践的に料理をしてもらうきっかけを作ることを目的としています。



高島 美和ゼミ

自宅で手軽にフランス料理
レストランなどで食べるちょっと高くて贅沢で、自分で作るのは難しい料理というのが、私がフランス料理に抱いている印象だ。さらに、実際に自宅で作った時は思った以上に手間と時間がかかってしまった。しかし、フランスにもフランスの家庭で日ごろから食べられている料理は多くある。そこで、そのような料理をもっと身近に感じられるような、手軽に自宅で作れるようなレシピを提案できないかと思いこのテーマに取り組もうと考えた。今回の発表では、これまで試作してきた料理についてと、試作したことで出てきた問題点、その問題点の解決案について発表しようと思う。

ワイナリーをもっと身近に!
ワイナリーとはワインを製造し、自家生産のワインを直接売る場所だ。だが、一般的にワイナリーは、日本でいう酒蔵のようなもの、敷居の高いところ、高級感あるところ、特別で気軽にはいけないようなところかもしれない。しかし、ワイナリーはもっと気軽に行ける場所、観光のついでに立ち寄っても面白い場所である。また、ワインを飲めなくともワイナリーではブドウの飲料水や、ワインで作られたお菓子を買うことができる。ショッピング以外にも誰もが参加できる収穫イベントがあり、色々な人が楽しめる場所である。そういった情報をもっと広めるにはどうするかを提案したい。

外国人観光客に向けて日本食ガイドブック / 東京オリンピックに向けて
現在、外国人観光客が増加しており、さらに2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されることにより外国人観光客が急増する見込みである。また旅行をする時に役立つのがガイドブックである。私はそのことに着目し、彼らへ向けた日本食ガイドブックを作成する。書店に売られているガイドブックは、1ページの情報量の多さや写真が内装・外装のみ、地図のわかりにくさ等の問題点があり、見にくいと感じた。現在のグローバル社会に合った、全世界の人が「見やすい・読みやすい」と思うようなユニバーサルで、かつ食べ方・作り方・買い方などの記載をしてオリジナリティがあるものを提供したい。

西洋絵画から読み解く食べ物表現
人と昔から共にあった食べ物は、絵画によく登場する。それらは静物や台所、食卓など描かれ方や登場の仕方は絵によって様々である。神話のモチーフとして描かれるものもあれば、食卓で食べるもの、さらには農場の風景の一部として描かれるなど、登場する理由もそれぞれ違う。そして、その描かれ方には画家の思いや時代背景、その時代の流行などの要因が必ず存在する。たった一枚の絵からでも、当時の状況や人々の考え方など、たくさんのことが分かるのだ。今回は食べ物を描いた西洋絵画の紹介と、それらから読み取れることなどを発表する。発表を通して、食べ物絵画の魅力に迫っていく。

アメリカの食文化
私はアメリカの食文化を実習のテーマにしようと思った理由は、高校1年生のときにシアトルに3週間ホームステイを経験したことがきっかけである。そのときにアメリカの食文化をもっと知りたいと思った。アメリカ料理とはアメリカ合衆国で生まれた料理、アメリカ合衆国外で生まれたもののアメリカ合衆国内で独自の発展を遂げ、アメリカ合衆国で普遍的に常食とされている料理である。その他の特徴はファーストフードとして世界中に普及しているものも多い。またトマトを使用したものが多い。アメリカと日本のファーストフードはどのような違いがあるのかに興味がある。

Food Art Museum / ~ Italian sweet ~
私は、普段食べている洋菓子に「どうしてこんな形や味をしているのだろう」と疑問を抱いた。調べてみると、それぞれ面白い歴史があって生まれたものだった。また、日本人にはまだ馴染みのない洋菓子もあることも分かった。今はWeb等で洋菓子の歴史を簡単に調べられる時代だが、洋菓子そのものを知るきっかけは、自ら作らなければならない。そこで私は、洋菓子の美術館を作ろうと考えた。様々な洋菓子の歴史や由来を調べ、そこから受けたインスピレーションを自分なりに解釈して、写真で表現する。洋菓子をアートとして展示し、知られざる洋菓子の物語を広めようと思う。



高橋 勝美ゼミ

ふくしま“福幸” プロジェクト / ~ふるさとの味でつなぐ人々の笑顔とみらい~
東日本大震災から4年が過ぎた今、震災や被災地のことを忘れていないだろうか?目をむけているだろうか? 福島県では県内外合わせて11万人超の人々が故郷から離れて避難生活を送っており、復興住宅の建設や避難指示の解除が進む中、避難者同士のコミュニティが少しずつ変化している。仮設住宅でボランティアとして活動できる最後の年『仮設住宅に暮らす方々がみんなで楽しめる企画をやってみたい』という思いから “食”を活かした企画として、ふるさとの郷土料理を作る企画を考えた。発表会では浪江町の視察の様子、浪江町の郷土料理であるかぼちゃ饅頭を作る企画の様子を紹介する。

ミリ飯今昔物語
ミリ飯とは軍事食のことであり、日本でいう自衛隊の隊員が食べているご飯を指す。特に携行食に関しては我々が普段生活をしていて接する機会は滅多に無い。最近では保存食や被災地での配給食などで注目を浴びることもあり知名度は上がってきているが、その実態を知る人は少ない。そこで、海外の物、今と昔のミリ飯の違いなどを調査し、その味わい、種類を紹介し、比較を行う。一般の人でも、ミリ飯をもっと身近な存在として興味を持ってもらい、親しむことが出来るだろう。現在ゼミ内での試食を行っている。そこから我々の生活にも取り入れることが出来るかどうかを検討する。

お米を食べよう! / ~新しいお米レシピ~
お米は私たち日本人が昔から食べてきた主食である。しかし、現代ではお米を食べない若者が増えている。農林水産省の調査でもお米の消費量は年々減少し、調査を開始した昭和40年から近年までで30%減少している。一方、食の欧米化によって日本に入ってきたパンやパスタなどの原材料である小麦の消費量は統計開始から近年まで平行線をたどっている。その背景には「主食を食べない」という現代の日本人の食生活がある。お米をただ炊いて主食にするのではなく調理法も変え、主菜や副菜、デザートといった今までとは違った食べ方を提案していくことでお米の消費を上げられるのではないか。

荒馬の里の町おこし
「荒馬(あらま)踊り」という伝統芸能がある。青森県津軽半島の最北端、今別という小さな地域で行われる伝統行事である。保育園の活動や歌舞団の演目などにも取り入れられ、全国的にも人気な踊りだ。しかし、そういった荒馬踊りをもつ今別が、青森県の地域別高齢化率8年連続1位という深刻な過疎高齢化に悩む地域であることは知られていない。そんな今別では2016年3月に北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」が開業されることもあり、現在、町おこしに向けての準備が進んでいる。この転機に向け、町はどう変わっていくのか。今回の発表では実際に町を訪れて感じた現状や今後の展望について述べていく。



田中 久子・衛藤 久美ゼミ

カードゲームでおせち料理を学ぶ / ─現代のおせち料理の分析─
私は食育に関する授業と食育イベントの参加により、食に対する知識や体験を得ることで食をより楽しく豊かにできる食育に興味を持った。アルバイト先の中食チェーン店が取り扱っているおせちには、エビチリやスモークサーモンなどおせち料理とは言い難い料理が入っており、幼い頃から親戚が調理したおせち料理を食べていた私は「和洋折衷おせち」に衝撃を受けた。そこでおせち料理を題材に食育を企画し、学習者である児童が楽しく遊べる教材としてカードゲームを作成する。今回はカードゲーム作成にあたり、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのおせちカタログを分析した結果を発表する。

生産者と人々との繋がり / ─山口農園の梅で広がる繋がり─
埼玉県越生町は古くから“梅の里”として、良質な梅を生産してきた。しかし現在、梅の生産地としての知名度は低い。越生の生産者は良いものを作れば売れると思っている人が多く、良い梅であるにもかかわらず売れれば良いという考えの人が多いのが現状である。このような中で、越生の梅の知名度をあげようと活動しているのが山口農園の代表、山口ユミさんである。山口さんの活動を通して人の繋がりに着目し、個人生産者はどのような方法で人とつながり、それは農園や地域の発展に繋がっていくのかを調査する。今回は現在山口さんがどのような活動をしているかを中心に発表する

野菜であと一品 / ─深谷市における野菜を使ったレシピ提案─
普段の食事に一品プラスするイメージで、野菜を70g以上食べられる料理をレシピという形にして提案する。フィールドである埼玉県深谷市では、深谷ねぎをはじめ、きゅうり、ブロッコリー、深谷もやしなどが生産されている。地元で採れた野菜を地元住民に食べてもらうために、手軽に作れる料理を提案することで、野菜を食べるきっかけにしてもらえればと考えている。これまで既存レシピの改変により作成したレシピを使用して、レシピ形式の検討や深谷市の消費者と生産者両方へのインタビューを行ってきた。今回の発表では既存レシピの改変の流れとインタビュー結果のまとめを報告する。



根岸 由紀子ゼミ

作りおきで楽チン! / ~作りおき料理で日々の生活に彩りを~
毎日の料理は面倒!おいしいものがささっと出てきてほしい!料理を手作りする時間がなかなかとれない!そんな方に是非利用していただきたいのが“作りおき料理”です。現在は共働きの家庭が増えてきており、料理をする時間が十分に取れないせいで、毎日同じ様な食事内容になってしまったり、偏った食事をする人々が増えてきています。そこで、休日などの時間がある時にまとめて料理をする作りおき料理は、色々な食材を使った料理がいつでも食べられて、日々の忙しい中での食事準備の手助けとなります。日々の生活を楽にし、無理せず楽チン生活を送りましょう!!

もっと上手に汁物アレンジ / ~簡単!フリーズドライ!~
皆さんは、日々の食事にお味噌汁、お吸い物、スープといった汁物を飲んでいますか?「一汁三菜」という言葉があるのに、1日の食事で汁物を飲む若者が少ない、また中高年や高齢者と比べて、20代が最も味噌汁を飲む頻度が少ないという調査結果があります。汁物を飲むことで、野菜や大豆製品を多く摂取できたり、ほっとした気持ちになったり、朝食では眠った胃腸の消化吸収を良くしたりと、様々な利点があります。どんな人でも簡単に、おいしく食べられるフリーズドライのスープを一工夫し、より多くの人に汁物を飲んでもらえるように、より良い一品になるように、アレンジレシピを提案します。

SC( スイートポテトコレクション) / 2015 夏
スイートポテトにナッツやチョコレートなどを加えて、様々なスイートポテトのアレンジを紹介します。さつまいもの旬ではない今、実は旬の時期よりもおいしく食べられるかも!?昨秋収穫して貯蔵したこの時期のさつまいもは、ねっとりとしていて甘味も増しているので、砂糖をあまり使わなくても美味しいお菓子が作れます!!さらに、甘みが増したさつまいもを焼き芋にしてからスイートポテトを作るので、しっとり甘ーくなります。夏場にぴったりな冷たいスイートポテトや、スイートポテトの変わった形、アレンジ方法など、この時期にぴったりな楽しい食べ方を沢山紹介します。

パンの可能性
パンをもっとおいしく食べたい。そんな思いからパンの可能性について追求することにしました。パンはお店で買ってそのまま食べてももちろんおいしいです。しかし、そこにおいしいひと工夫と作る楽しみを加えればパンはよりおいしくなります。同じ主食であるご飯や麺に合う料理はシンプルなパンにも合うかもしれない。私はパンの可能性を信じて、料理とパンを掛け合わせたハイブリットパンを考えました。食事を楽しくしたり、人に思いを伝えたり…パンにはたくさんの可能性があると思います。そんなパンに秘められた可能性を活かしたパンの食べ方を提案します。

ぽんしゅ展 / 日本酒を取り入れた食シーンの提案
日本酒を飲むシーンってどんなシーンでしょうか?祝い事の席とか。飲み会の席とか。あまりパッとしたイメージがわいてきません。しかしそれではもったいない。繊細な甘味と酸味を持ち、すっきりした飲み口の日本酒は、うま味や食材の香りを生かした料理ととても相性が良いと思うのです。西洋料理だとワインは食事と共に語られることが多いのに、日本では酒と食事の相性についてこだわる人は少なくなっていると感じます。ここで日本の食と文化に今一度感心を向け、「日本酒」と「食事」のシーンを私なりに提案してみたいと思います。なにかと奥深い日本酒ですが、私は形・ビジュアルから入りたいと思います。

3 月31 日(山菜の日) / ~うまいんだず山菜~
3月31日・・・何の日かわかりますか?昔から春に食べられているアレです。そうです。山菜です。山菜と言われてどんな物が思い浮かびますか?もしかしたら、山菜というものがどんな物かわからない人もいるかもしれません。山菜は、食べる人や採る人の高齢化が進み、若い人達には山菜を知らない人が多くいます。山菜が有名な所で育った私は、その現状を知った時に衝撃を受け、山菜の魅力を同年代の人達に伝えたいと思い、山菜をテーマとして選びました。山菜を料理の味覚としての魅力だけではなく、視覚や雰囲気にも工夫をして魅力も伝えられるように取り組んでいます。

おいしいだけじゃない 機能性おやつ / ─心と身体の栄養を満たす─
「お菓子は毎日食べたいけれど、健康のことも心配…。」と思っている人は必ずいるはずだ。なぜなら、まず私がその一人だからだ。お菓子は心の栄養だ。一口食べるだけで疲れが癒されたり元気になったりする。3年次に専門学校の製菓科へ学内留学をし、技術や知識の習得はもちろんのこと見た目が華やかなケーキやチョコレートの製品としての価値や、人に与える心理的な効果を知ることができた。専門学校で得たことを活かせば、心と身体の栄養を満たせるお菓子が作れるのではないか。テーマ内では「お菓子」ではなく「おやつ」と呼び、ターゲット別にレシピの提案をしていく。

長野県食文化弁当
私は昔から電車に乗る事が好きでした。特に新幹線や特急列車など席を広く使える電車は特別感があり乗る前からわくわくしていました。駅弁はそんな旅をもっとわくわくさせてくれるものだと感じています。長野県は私の祖父の故郷で昔から自分の田舎のように長期休暇を利用して帰っていた場所です。私の好きな長野県の食文化を知ってもらう為に駅弁という食文化を詰め込めるもので提案します。長野県は縦に長い地域のため特産物も違いがあります。そこで北信、東信、中信、南信の4つの地域に分けて地域ごとの駅弁を提案します。今回は北信と東信の駅弁を紹介します。

ペットのごはん / ~手作りキャットフードの提案~
ペットは飼い主から与えられたものしか食べられません。そのため飼い主には大きな責任が伴います。ペットは人間と求められている栄養素が異なり、食べてはいけない食材もたくさんあります。ペットも人間と同様で、不適切な食事(塩分が多かったり、給餌量が多かったりなど)を続けていると肥満や生活習慣病といった病気にかかりやすくなってしまうのです。そこで家庭で簡単に作れてペットが健康に過ごしていけるような、手作りの食事の提案をしたいと考えています。まずはどんな市販ペットフードがあるのか、ペットフードの移り変わりを中心にまとめてみました。

食卓に新しい料理を / ~調理用バナナのレシピ提案~
朝昼晩…毎日繰り返される食卓には飽きが来ることがあると思う。家で作る料理に何か変化が欲しい。そんなときに私は料理に用いる食材として、バナナを勧める。「朝バナナ」という言葉を誰もが知っているように、バナナは多くの人に親しまれる食材である。携帯食としても使われる、そんなバナナにも調理用に使われるものがあることを皆さんは知っているだろうか。私は、日常の食卓に変化を添える存在として、または食卓の話題として調理用バナナを提案する。シルエットや香りは同じだが、中身は異なるそんな存在がスーパーにあったとき、それを美味しく食べる方法を提案する。

食卓を彩る野菜・果物のソース
フランスには、料理の数だけソースがあるという話も聞くほど様々なソースの種類があります。しかし、私達は「ソース」と聞いてパスタならばトマトソース、トンカツならば中濃ソースを思い浮かべるでしょう。それほど私達の身近にソースの種類はありません。ソースがあれば様々な料理に使えますし、パスタであれば和えるだけで簡単に作れます。今回、ソースを作るにあたり目をつけたのが「野菜」と「果物」です。これらの鮮やかな色を出すことができれば、料理は華やかになります。家でも作れる、でもいつもとは違う。そんな気分になれるソースと料理のレシピを提案します。



平口 嘉典ゼミ

地場産野菜をもっと身近に / ~農産物直売所と学校給食を通じて~
皆さんは野菜を購入する際に産地を気にかけますか。自分が住んでいる地域の野菜を積極的に選んでいますか。今回、地場産野菜をもっと地元で食べてもらうためにはどうすればよいか、飯能市を対象に研究しました。飯能市で地場産野菜が積極的に使われているのは、農産物直売所と学校給食です。農産物直売所では顧客の動向や生産者の抱える問題について直売所の店長さんにお話を聞きました。学校給食では地場産野菜を積極的に使用している学校栄養士さんにお話を聞きました。二つを通じて、現在の地場産野菜の使用状況と、これまで以上に地元の消費者や子供たちに届けるための方策について発表します。

ご当地グルメは地域を救うのか? / ~富士宮やきそばの事例から真相を探る~
近年、ご当地グルメ=地域振興というイメージが定着しています。なかでも「富士宮やきそば」はご当地グルメの火付け役となりました。その経済波及効果は500億円と言われています。しかし、現在富士宮市では中心市街地の衰退が深刻な問題となっています。やきそばで有名になった富士宮市には具体的にどのような社会・経済効果があったのか、そして現在どういう状況なのかを知るために、実際に足を運び、富士宮やきそばの仕掛人をはじめ、市役所、商工会議所、商店街店主の方々にヒアリングを重ねてきました。そこから見えてきたご当地グルメと中心市街地衰退の関係性をお話します。



平野 覚堂ゼミ

第三のだんご計画
城がある観光地には必ずと言っていいほど存在するだんご。お花見の場所で販売していると皆が並んでまで購入するだんご。だが、「だんご三兄弟」以降それほど注目されていないだんご。そこで私はそんなだんごに改革を起こす。一般的にだんごのスタンダードは、みたらしとあんこである。それらを第一、第二としたときに、次点につけているのがきなこやしょうゆだが、それらを「第三のだんご」と呼ぶにはおこがましい。そこで私はその「第三のだんご」に名乗りを上げ、だんご界に新たな風を運び込む。ブームにならなくて良い。だんごの存在を思い出していただければそれで良い。ちなみに試食はありません。

しぐさは口ほどにものを言う
腕組み、表情、食事をする時など、仕草は誰もが持っている面白い表現方法である。しかしそもそも仕草とはなんなのか。人々は仕草を意識し、読み取っているのか。ここ最近でSNSが急速に広まり、コミュニケーションの形は今までとは違う便利さを手に入れた。しかし一方で、仕草は人間に備わっている一種の人と繋がる方法の一つである。各人が元々持っている仕草を見つめ直し、見て触れる事でそれらを応用して各人の仕草が出来上がり、人との繋がりがより強まるのではないかと思う。便利な世の中でコミュニケーションの在り方を再認識するために仕草の世界に足を踏み入れて見るのはいかがですか。

おみやげ道
悩んだことはないだろうか、「知人へのおみやげ、どうしよう」と。その悩みは旅先でふとした瞬間に現れる。とりあえず自分へのおみやげは買った。さぁ帰ろう。そんな時には一等強く現れる。そういった人達のために駅やサービスエリアは優しく、おみやげコーナーを用意してくれる。しかし、本当におみやげコーナーという存在に頼っていて良いのだろうか? そこで得た品物からは確かにその土地っぽさが感じられるかもしれないが、旅先の記憶までは含まれていない。渡してみれば、貰う側のありがとうの一言で話が終わる。『おみやげ道』は、そうしたむなしいおみやげを減らすための技を伝授する。

wagashi ヅクリ / ─和菓子の可能性を考える─
「和菓子」と聞くと、お饅頭やカキ氷など、普段からおやつで食べられているものを思い浮かべることが多いのではないかと思う。しかし、ここではお茶席で振舞われる上生菓子を取り上げたい。風景や花などの季節を五感で味わう上生菓子は、日本の受け継がれるべき伝統だと言える。しかし近年ではお茶席の和菓子に接する機会は減ってきており、また多くの人に、形が野暮ったい、甘いだけというイメージがついてしまっているように感じる。そこで現代的で人々に馴染みやすいモチーフを和菓子の意匠に用いて制作する。もともとの和菓子らしさは残しつつ、より私たちの日常の視点で楽しめるものを提示したい。

みかんが香る島 / ─瀬戸内海に浮かぶ黄金の島、大崎下島に人を呼ぶ─
大崎下島はみかんが特産の瀬戸内海にある島です。4月には、島がみかんの香りで包まれます。私は季節の移り変わりごとに大崎下島を訪れ、テレビやインターネットでは分からなかった魅力を知りました。肩の力がスッと抜ける、「何もしない」が心地良い場所。東京や京都のような煌びやかな場所ではないけれど、シンプルで、奥深い、懐かしさがこみ上げる場所。この素晴らしさを伝える方法はないものか。 島のもう1つの特産であるレモンで「大長レモンふぇすてぃばる!」というイベントを開催したり、島の映像を撮影したり、WEBページを作成していますので、ぜひ「島の魅力を味見」してください。

Local Point / ─ Target is in the Supermarket ─
あなたの住むところはどんなところ? という質問に対してあなたはなんと答えますか? 日本人だけれどあまり日本のことを分からない、外国人の方が詳しい。という場面を多々目にします。日本を知るという大きなスケールから離れ、その場所に存在するローカルなものに触れていくことで、この国の面白さを少しずつ見つけられるのではないでしょうか。スーパーマーケットはそこに住む人の生活に密着しており、小さな頃から足を運ぶような場所で、誰でも訪れたことがあるはずです。その場所で愛される「いつもの」物事を改めて見ることでその土地について再発見できる、そんなLocal pointをお伝えします。

食べるってなんだったっけ? / ─超食主義宣言─
私たちは毎日、食と接している。人類史が始まって以来、人間にとって食はかけがえのない存在だ。しかし現代では、時間が惜しいあまりに食に対しても過剰な合理性を求める。食の安心は自分の感性ではなく、世間的なイメージに支配された実体のない情報によってもたらされる。一方で、合理的な栄養摂取も出来るはずなのに、まだ人間は食べることをやめていない。その事実は、今も昔も人を惹きつけることを意味する。私は文化としての食の魅力を再定義することで、アートや音楽、ファッションと同じように“食”を捉えてもらい、食の本来もつ要素を提示することで注目度を高めたい。

おやつ屋さん ( 店名募集中!)
特別な日に食べるものがお菓子だとしたら、毎日食べるものはおやつという。毎日食べるものには、作り手や作られた過程が見えるものを選びたい。特に子どもには、信頼できるものを売る店で、おやつを選んで欲しい。この「おやつ屋さん」を作る上で大切にしているのは、子どもが入りやすいことと、買ったものをすぐに食べることで、出来立ての新鮮なおいしさを味わってもらうことだ。店内には、お客さんが自らの手でおやつを作ることができるスペースもある。わたしが目指すのは、買ったものをその場で立ったまま食べられるような、気取らないおやつ屋を作ることである。

ノンフィクション / ─“フェアトレード” に対する人々の姿勢─
些細な情報から重大な情報まで、現場の実情を世間と共有することは難しい。捉えた情報を他者へ伝える際に自分の価値観で解釈したり、観点の偏りがみられたり、脚色が付随する等数多くの障壁が存在する。情報を偏りなく認識するためには、どのような方法があるか追究していく。今回は“フェアトレード”をモチーフとする。活動における罰則規定が存在しない自由な環境下で、それぞれ何を目的としてどのような活動に取り組まれているのか。インタビュー映像を中心として内容に関する様々な場面を取り入れ、“他(多)視点から物事を捉える事の重要性”を取材の公平性における一つの選択肢として提示する。

まちのリビング / ─みんなが団らんする場所─
ひと同士のコミュニケーションの希薄化が問題視されています。もし、ひと同士のコミュニケーションが自然と生まれる場がもっと身近にあったら、きっと何かを感じ、新しい考え、思いが生まれるはずです。家族と言うものは世代が異なるひとたちのひと固まりです。彼らが主にコミュニケーションを取る場はリビングです。リビングとは曖昧な場所であり、そこで何をしても何もしなくても良い、居心地の良い空間です。誰かが居ることに安心感、心地よさを感じる場所です。ひとつのコミュニティ、まちをひとつの家族として考え、そこにひとつの大きなリビングをつくることで何が生まれるか考えてみませんか。

埋葬の視点からみた食べ物のありがたさ
学校の給食において、「食べ物を大切にしよう」、「食べ物を残さず食べよう」と言われてきた。だが、時間が経つにつれその思いは薄れ、食べ物を簡単に捨てられてしまうようになった。特に、コンビニの弁当はそうである。捨てる行為には、ためらい、悲しいなどの気持ちはないが、「埋葬」には、命、感謝などの気持ちが含まれている。そこで、私は、「捨てること」をより重みをもつ「埋葬」という言葉に置き換えていきたい。食べ物を無理やり食べてもらいたいわけではない。「いただきます」から始まり、「ごちそうさまでした」で終わる気持ちの面からの大切さを再認識してもらいたいのだ。

FOOD = 風土 / ─食品だってみんな違っていいということ─
日本の生鮮食品は運送などの効率を考え、形や大きさを人間の力でコントロールして揃えていることがあります。しかし、それは人間の都合であり、環境や生産者の考えは尊重されていません。また、現代の人々は自然の影響で生まれる本当の姿や、生産者がどのような考えで手を加えているのかを知る機会がないようにも感じます。ここでは、自然から受けた形、大きさ、季節、その地でないとできない原種...それらを生かした新しい料理の提案をします。FOOD=風土は、自然による食品それぞれの個性と向き合い、食品を作りだす自然や生産者、そして消費者のあり方を考え直すきっかけとなるでしょう。

おいしいを共有
一緒に甘いココアを飲んでたくさん話をした。それまでぎこちなかったけれどその瞬間から一気に距離が縮まった友人。祖父母たちと何度も一緒に食べたあの店のケーキ。素朴な味だけど今でも無性に食べたくなるのはあのケーキだけ。「おいしい」を人と共有すると距離が縮まる。もっと親密な関係が築けたりもする。なぜなら「おいしい」は人とのコミュニケーションの場であるからだ。誰かと共有した「おいしい」がたくさん積み重なって今の自分が作られている。そんないろいろな人の「おいしい」にまつわるエピソードを集め、それらを小さなお店のメニューという形で表現する。

語りえない違和感
「わかる」は人の喜びであり、人は永久に「わかる」を求め続けるだろう。美術館で作品を鑑賞したときにわかったことを感想で求められ、勉強をすると何がわかったのか聞かれ、人の行動に関してどう思うか問われる。しかし、その「わかる」は本当にわかっていることになるのだろうか? 世界はそんな簡単に「わかる」でできているのだろうか? 世界を「わかる」と思っている世界は違和感だらけの世界だ。そこで、「わかる」をせずに、わざわざ「わからない」に焦点を当て、探りたい。「わからない」に焦点を当てることで何が見えるのか、確実な「わかる」とは何なのか考えるきっかけになることを期待したい。

料理が好きじゃない人
栄大生なら料理が好きで料理上手! 世間の方々からそう思われているようです。しかし中には料理が好きではなく、自炊もほとんどしない状況を周りに隠している人も少なからずいるのではないでしょうか。わたしも料理が好きじゃない人の一人です。けれどもこのまま卒業してしまうのはもったいない! せっかくなら料理好きになりたい! 料理嫌いが料理好きになるきっかけや方法を探して活動してきた記録を失敗も包み隠さず漫画にしました。恥ずかしい話の方が多いですが、料理好きの方は笑い飛ばし、わたしのように料理嫌いの方は共感を持って考えて頂けたら嬉しいです。



藤倉 純子ゼミ

大人の食育弁当 / ~企画・提案~
コンビニエンスストアを展開するS社に「500円以内、500kcal以内の健康的な弁当」を提案する。販売予定店舗はオフィス街と住宅街にあり、対象は20~50代の男女である。「健康」とは何かを改めて考えた。一度食事を変えただけでは、健康にはならない。消費者自身が健康を意識するきっかけ作りが必要であると考え、企画したのが「MYセレクト弁当」である。また、20~40代の女性をターゲットにした「ワンプレート弁当」も考案し、2案をS社へ提案した。4月の打ち合わせで問題点を指摘され、工場見学を行った際には企画した弁当製造の難しさを感じた。2案の問題点を改善し、再提案することにした。

大人の食育弁当 / ~メニュー提案~
対象は20~50代の社会人男女とし、S社のお弁当のメニューを7・8月、9・10月、11・12月の3回に分けて季節ごとに合った食材を使用してメニューを提案する。今回は7・8月の販売に向けて夏メニューを提案している。若年層が穀類、肉・魚、野菜を組み合わせて食べている人が少ないことから、提案したお弁当が自分の食習慣を見直すきっかけ作りとしたい。調理法や味付け、色彩の偏りを無くし、野菜を多く摂取できるようなメニューを考案中である。また、QRコードをラベルに付けて読み取るとお弁当1食分のエネルギー量、レシピ、豆知識を閲覧できるようにする。



松田 康子ゼミ

With café / ~シフォンと一緒に非日常の空間を~
香友会館でカフェ営業をしています。今年は「シフォンケーキと一緒に非日常な空間を提供したい!」という思いを込め、「with cafe」という店名をつけました。カフェを営業していく中でお客様に出来るおもてなしは、提供する料理、内装をふくめた空間、接客などたくさんの方法があると思います。私は日ごろ内装に興味を持っているので、カフェの空間づくりをテーマにしました。テーブルクロスや店員のサロンも一から手作り、居心地の良いカフェ空間を目指して営業をします。発表では実際に行った内装の紹介や、お客様が来店されてからオーダーを受け料理を提供し、お帰りになるまでの流れについて紹介します。

With café / ~お皿の中にファンタジック~
ベーキングパウダーを使わず、フワフワでしっとりとしたシフォンケーキをメインとした「With cafe」を月一回営業しています。今年は、童話をテーマに2つのものを掛け合わせたシフォンケーキにしています。そして、お客様が何をテーマにしているのかが分かり、物語を思い浮かべるようなファンタジーな盛り付けも考えています。発表会では、不思議の国のアリスをテーマにした4月と、竹取物語をテーマにした5月に提供したものの試作や作り方・盛り付けのポイント、2回運営しての結果などを紹介します。また、基本のシフォンケーキの作り方や、提供したもののレシピも配布します。

With café / ~写真に撮りたくなるドリンク~
With caféは、月1回、1つの物語をテーマとしたカフェです。物語と一緒に、誰かを連れて行きたくなるようなカフェという意味で「With café」と名付けました。私はカフェでドリンクを飲むだけでなく、眺めることも好きです。そこで、シフォンケーキと一緒に楽しめるイートインでのドリンク作りをすることにしました。お店のようなラテアートなどでなくても、毎月のテーマやシフォンケーキにマッチさせ、見た目は可愛く、味もおいしく、また一番にお客様の目をキラキラさせ、見ているだけで幸せになれるようなドリンクを提案します。



守屋 亜記子ゼミ

日韓の食文化の違い / ─かき氷とピンスを例に─
皆さんは、かき氷が韓国にもあることを知っていますか?かき氷は、韓国語で「ピンス」といいます。実は日本よりも専門店が多く、様々な種類があるのです。私はSNSでピンスのバリエーションの多さや流行を知り、興味をもちました。実際韓国で調査を行ってみると、伝統的なピンスもあれば、フルーツの器で作られた現代的なピンスなどがありました。皆さんはかき氷を混ぜて食べますか?実は韓国のピンスは混ぜて食べるのです。この実習では日本のかき氷と比較し、韓国の食文化の独自性を明らかにします。今回は日韓の氷の歴史、韓国でのフィールドワーク調査の結果を中心に発表します。



山内喜昭ゼミ

ポップコーンの新たな利用法
テーマパークや映画館などへ行くとついついポップコーンを買ってしまいます。しかし、かわいい入れ物に惹かれて大きいサイズのものを買ってしまったり、映画に夢中になりすぎたりすると量が多く、食べきれずに捨ててしまうことがあるでしょう。また、湿度の高い時期はすぐに湿気てしまい、すぐに美味しくなくなってしまいます。最近では専門店も多くなり、味のバリエーションは豊富ですが、そのまま食べる以外の食べ方ではあまりされていません。ポップコーンをそのまま食べるだけではなく、普段食べている他のお菓子や料理と合わせて、今まで捨てていたポップコーンの新たな使い道を考えます。

デザート中華まん
中華まんに様々種類がある。肉まんやピザまん、カレーまんなど、コンビニエンスストアで売っているオーソドックスなものから、すき焼きまんやエビチリまんなどの変わり種のものも存在します。しかし、中身がおかずのようにしょっぱいものはたくさん想像出来ても、中身がスイーツのように甘いものはあまり想像出来ません。思いついても、あんまんやカスタードまんくらいでしょう。そこで私は、もっとたくさんのスイーツ感覚で食べられる中華まんがあってもいいのではないかと思い、今回のテーマにしました。第一回の発表では簡単に作れるようなレシピにして提案しようと思っています。

デコレーションケーキの可能性
御祝い事やイベント時によく利用される綺麗なデコレーションケーキを家で作ろうと思っていても時間がない、デザインが浮かばない、なんてことはありませんか?そんなデコレーションケーキを自らの手で作り、誰かに喜んでもらうことが出来たなら私としても恐悦至極だ。私は大学三年次に学園内留学をして、多くのデコレーションケーキを見て作ってきました。専門学校で習得してきた技術と知識を利用し、アンケート結果を参考にデコレーションのデザインを考える際に必要な要素とヒント、難しそうなデコレーションを誰でも簡単に豪華絢爛にできる作り方を提案し、デコレーションケーキの魅力を伝えたい。

健康と健康感 / ~栄養強調表示からみるあなたの健康観~
カロリーゼロ、カロリーオフ、○○一日分、○○たっぷり、○○億個分。これらの言葉を商品のパッケージで目にすることは多いですか?最近増えたなあと感じましたか?それは商品が増えているのではなく、あなたの無意識が商品に向かっているのかもしれません。これらは栄養強調表示といって、消費者の購買意欲を湧き立たせるための言葉です。無意識に引き寄せらせるその商品、私たちはなぜ惹かれるのでしょう。無意識を意識すると、見える世界が変わるはず。卒業して商品を作る側に回る人も、そうでない人も商品を見る自分の眼について、一度一緒に考えてみてほしいと思います。

マグカップに活躍の場を! / ~マグカップの利用方法の提案~
人からプレゼントでもらうことの多いマグカップ。しかし、決まった用途ばかりで使われる場面が少ないマグカップ。知らず知らずの内にたまっていることも…。用途は多くありませんが、いくつも持っている人は多くいます。そんなマグカップの新しい利用方法を様々なシーンに合わせて提案し、さらなる活躍の場面を与えます!そして、料理が苦手な人、面倒くさがりやな人、小さなこどもにでも作れるマグカップレシピをカードにしてマグカップと一緒にプレゼントしませんか?冬だけでない、一年中活躍するマグカップにして、『もらってうれしいもの』『たくさんあってもこまらないもの』にします。

デコレーション料理
デコレーションと考えると主にケーキを思い浮かべる人が多いかもしれません。その他に、スイーツやお菓子にデコレーションと聞くことが多いと思います。そのデコレーションを料理で再現してみたらどのようになるのかと考えました。私は料理をすることと、誰かを驚かせることが好きでデコレーションしてある料理で驚かせたら楽しいと考えました。デコレーションするには手先が器用ではないと、と考える人がいるかもしれませんが誰でも簡単に作れるデコレーション料理を提案します。そして、たくさんの人に日本の行事を楽しんでもらいたいと思い、月ごとのデコレーション料理を作ってきたので紹介します。

コンビニカフェ
コーヒーの歴史や、現代の私達が気軽にコーヒーを飲む習慣を作った原点ともいえるカフェの歴史を世界、日本それぞれの歴史を調べる。ただ普通のカフェをテーマにするのではなく、私達の普段の生活の近くにあり、気軽に利用できる便利なコンビニ。その最近のどのコンビニでも販売されているカフェで飲めるような本格コーヒーに注目をしてみた。その本格コーヒーにちょっと一工夫する、足しレシピ提案や、さらにコンビニに売られている商品とコーヒーを組み合わせて、カフェにあるようなセットメニューを提案して、そのカロリー計算をし、1日の食事の流れを作ってみる。

スポーツマンのための食事 / 自転車競技における消耗と補給
「食事」、それは日々の生活に欠かせないもののひとつだ。車に燃料を注がなければ動かなくなるのと同じで、ヒトや動物も食事を欠かせば動けなくなってしまう。しかし、ヒトは車のようにエンジンを停止する瞬間がない。常日頃アイドリング状態を保ち、運動の出力に合わせたエネルギーを消費し、身体を動かしている。その中でも、運動強度が高くエネルギーの出力や消耗が大きいスポーツマンに視点を絞り、さらに自転車競技者の運動における消耗と補うべき栄養素に着目した。筋肉の疲労や損傷を回復し、かつ運動後に食べたいと思うもののニーズに応えられる食事の提案をする。

固める魅力
ゼラチンや寒天、最近になって名前を見かけるようになったアガー。これらを使って固められた物を誰でも一度は口にしたことがあるはずだ。ゼリーやムースはもちろん、市販されているお菓子やデザートには気付かずとも、これらの固めるための素材が入っている。オーブンを使わず簡単に作れるデザートの代表と言えるだろう。魅力あふれるこれらだが、どうしても見た目の華やかさやインパクトは低い。だが食材の組み合わせや形を変えることで、面白い物が出来るのではないかと考えた。少し変わったデザートを出来るだけ簡単に。“見て楽しい、食べて美味しい”がこのテーマの大前提だ。