ゼミ別 発表要旨



秋野 晃司ゼミ

山形県遊佐町における日常の食生活
私の食生活について見直してみると、様々な発見があることに気が付いた。それは、規則性がなく、食材や調理方法に対するこだわりも少ないということである。このような食生活は地域別や世帯別に、どのような違いがあるのかに疑問を持った。今回、山形県遊佐町において、食生活についての理解を深めるにあたり、現地フィールドワーク調査を行った。遊佐町3地区の日常食に関するインタビューや試食の個別調査によって、「どのような食材が、どのように食されているのか」ということについて知ることが出来た。そして、旬についてのデータから、旬との関連性についても調査を行ったので報告をしたい。

山形県遊佐町の行事と食文化/行事から見る食文化
みなさんは「行事」・「行事食」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?私は昨年の9月に山形県の最北端に位置する、海あり山ありの町、遊佐町で現地フィールドワークを行いました。そこには私が暮らしている東京では、馴染みや聞いたことのない行事や行事食があります。東京で行われている行事とは、お供えするものが異なることを知り、その文化の違いに興味を持ちました。今回の発表では、遊佐町で行われている行事、そしてそこで作られお供えされている行事食を紹介し、それらが遊佐町の食文化と、どのような関わりを持っているのかについて考察します。

山形県遊佐町の郷土料理/「食」に込められた思いとは
しそ巻きは山形県の郷土料理のひとつです。しその巻き方、しそ巻きの楊枝のさし方、味噌の分量、揚げる温度など美味しいしそ巻きを作るには、一つ一つの調理手順が大切です。調理手順の過程の中に作り手の思いや工夫が込められています。遊佐町では、食と農と環境のつながりが密接であり、地域の人々がそれを守ろうとしています。現代の私たちの「食」に対する考え方に欠けているもの、そのヒントが遊佐町の郷土料理に含まれています。フィールドワークを行った山形県遊佐町の地域環境や人々の「食」に対する考え方を報告し、今日のさまざまな山形の食文化を作りだしてきたものについて考えていきます。



磯田 厚子ゼミ

物語と「食」/─ジブリ作品における役割─
あなたはスタジオジブリの作品をみたことがありますか?私はスタジオジブリの作品が大好きで、作中に様々な「食」が映り込んでいることに気が付きました。『となりのトトロ』にでてくる「トウモロコシ」や『天空の城ラピュタ』の「目玉焼き乗せトースト」、『千と千尋の神隠し』の「おにぎり」など、この他にもたくさんの「食」が登場します。その「食」が物語にとって重要なアイテムであることもあれば、ただのワンシーンの一部にでしかすぎないこともあります。しかし、たとえワンシーンの一部だとしても、登場したからには何かしらの存在意義があるかもしれません。発表では作品ごとに紹介します。

うつわの美/─民藝と作家もの、伝えたい手仕事の魅力─
職人がつくる民藝のうつわ、個人がつくる作家もののうつわ、機械で大量生産されるうつわ。多種多様なうつわが出回るなか、その奥にある特徴を見分けるのは難しい。古くから日本に伝わる、うつわの魅力とはなにか。つくり手は何を想い、作陶に向かうのか。実習を通して探っていく。今回は、「うつわは料理の着物」と説いた魯山人、「雑器の美」を追求した柳宗悦の考えを踏まえたうえで、実際に窯元や個人作家のもとを訪ね、取材を行った。職人の仕事、個人作家の仕事、うつわに対する考え方は異なるが、どちらも共通する想いがある。直接話を聞くことでわかった、手仕事の魅力を紹介する。

フードバンクはどんなことに役立っているのか/─ボランティア活動を通して─
様々な理由によって膨大な食べ物が捨てられる一方で、食べ物に困っている人がいます。この矛盾を解決するのがフードバンクです。フードバンクとは企業や農家、個人からまだ食べられるのに、様々な理由で処分されてしまう食品を、食べることに困っている施設や人に届ける活動のことを言います。ボランティアに参加して、炊き出しでの品目の充実さ、受け取る人で外国人も多いこと、社会人・学生・国籍問わずボランティア参加者が多いことなど分かりました。フードバンクはどんなことに役立っているのか、多方面から考え、実際に行なったボランティア活動の体験を通してフードバンクを紹介します。

ベジ食べる!?LIFE/─菜食の有用性と課題─
ベジタリアンと聞いてイメージするのは「野菜しか食べない、宗教的理由、動物愛護…?」一口にベジタリアンと言っても、その中には魚や乳製品、卵を摂る人もいる。日本には精進料理や一汁一菜という言葉がありながら、諸外国に比べてベジタリアン人口は少なく、浸透していないように感じる。しかし、菜食の低脂肪・高食物繊維という特徴が生活習慣病予防に効果的という研究結果から、近年、粗食やマクロビオティックといった言葉で注目を集めている。一方、肉食を絶つことは栄養不足の問題も起こす。そこで、菜食の有用性と問題点をもとに今後の日本においてベジタリアンの可能性を追究する。

スパイシーな離乳食ってあるの?/─世界の国々の特徴と日本との比較─
国によって食文化が違うように、離乳食も違うのではないか。世界の離乳食を知ることを目的に、韓国やインドなどスパイシーで辛い物を日常から多く食べている国ではどんな離乳食があるのか、離乳食もスパイシーなのか、世界の離乳食と日本の離乳食とを比較、について実習を進めた。日本では、米粥離乳食からはじまるが、世界の米食の国も同じく米粥からはじまる国が多く、そこにその国の伝統的な食材や調味料が加わる。スパイシーで辛い料理が多い国、韓国ではキムチを水洗いして食べさせることから始め、インドでは1歳の子が既にカレーを食べているという実態があった。

東西の交わるトルコ/─歴史から辿る食文化と料理─
世界三大料理の1つとして数えられるトルコ料理が、いかにして育まれ、成熟したのか。これにはオスマン帝国時代からの歴史と深いかかわりがあります。高校時代にトルコへ旅行したおりに、東西文化の交わりを見て感じ、それを深めたいと考えました。トルコと聞いてケバブ、トルコアイス、チャイなどの食べ物以外に、モスクなどの歴史的遺産が思いつきます。これらの文化には、トルコ特有のもの以外に帝国領土となる以前の文化を取り入れものも多くあると知り、共和国以前のオスマン帝国の歴史と風土に触れながら広大な食材圏を持っていたトルコ料理の成り立ちと、代表的な料理をご紹介していきます。

色の洪水ラテンアメリカ/─色を身にまとう文化─
ラテンアメリカは色でできている。食べ物も服も建物もお墓も、目に入るものすべてがド派手な色の組み合わせだ。中でも中米グアテマラの人々は独特の色彩感覚を持っている。色をつけた木屑や植物を町中の地面に敷き詰めて絵を描く祭典の彩りや、中南米原産の色鮮やかな食材が溢れ、原色の民俗衣装を着た人々で埋め尽くされた市場の光景は、グアテマラレインボーと形容される。まさしく「色の洪水」だ。色を食べ、色を身にまとい、生活に色を織り込むことで自らの存在を証明してきた、色と共に生きる国グアテマラ。古代マヤ文明の時代から続く歴史と食文化を通して、色と人々との関係に迫っていく。



磯田 厚子・浅尾 貴子ゼミ

キレイの味方!女子向けカフェサーモンメニュー/~外食チェーン企業での商品開発手順の実際~
新宿ルミネ1にあるカフェ バイ ザ シーという店舗のメニュー開発を行っています。私のテーマは、女性に嬉しい美容要素を含んだサーモンを使用したメニューの提案と、商品考案から販売までの手順を学ぶことです。20代後半から30代の美容や健康に関心がある女性客がメインターゲットなので、アボカドやアーモンド等も使用した身体の内側からきれいになれるイメージのメニューを考案しています。商品提案にあたってはサーモン商品やカフェの市場調査も行い、店舗でのオペレーションも学んでいます。発表では、これらの流れやプロセスの実際、販売に至るまでの苦労や工夫をご紹介します。

イタリアンレストランのベジパスタ開発!/~外食企業における人気メニューの要素分析~
サントリーが経営する外食チェーン企業のイタリアンレストラン「パパミラノ」で、ランチメニュー提案と商品化するまでの工程に携わっています。商品開発を行うにあたり、数々のレストランなどで市場調査を行い、働く人々がランチに望むことなども調べました。考案したものを試作して提案を行い、外食店での実際の作業工程も把握し、企業の方との打ち合わせにも参加して、レシピも何度も練り直して商品化に達しました。「野菜を食べよう」をテーマにしたパスタメニュー、また人気のメニューの要素をまとめた表を通して、商品開発の実際をご紹介します。是非見に来てください!

☆スーパー惣菜の新スタイル行事メニュー開発☆/~外食企業と中食企業の開発手法と制約条件の比較~
私は、普段何気なく利用しているスーパーやコンビニ、外食店などのメニューはどのように商品開発がされているのか興味がありました。実習では、食品企業での商品開発と販売までのプロセスを経験し、実際に考案した商品を販売することができました。商品が出来上がるまでには、沢山の苦労や努力、数々の試作が必要でしたが、貴重な学習ができています。外食と中食では、商品づくりにどのような違いや制約があるのかを2つの企業で比較し、ご馳走感を演出した行事メニューの事例を通して、中食企業の商品開発の難しさをまとめました。商品開発に興味のある方は是非見に来て下さい!

ほんわか甘い♪人気カフェの麹sweets メニュー/カフェ企業におけるメニュー開発と健康価値提供の方法
皆さんは“甘麹(あまこうじ)”という発酵食材をご存じですか?甘麹はお米と麹を一緒に発酵させてできるお米本来の甘さを活かした食材で、美肌効果やデトックス作用などがあると言われ注目されています。私はこの甘麹を用いて、「WIRED KITCHEN川越アトレマルヒロ店」で商品開発に取り組んでいます。発酵食材をスイーツメニューに取り入れる為には、作り方への工夫や実際の作業工程を考慮したマニュアルづくり、まだ認知度が高くない食材を受け入れてもらう為の取り組みとしてお客様に麹の良さを伝える工夫などが必要でした。発表では、そんな商品開発の課題や方法をご紹介します。

新感覚和食の女性向けごちそうメニュー開発!/~さかど葉酸プロジェクトにおける商品考案と販売~
坂戸市と栄大の葉酸普及のための取り組みである「さかど葉酸プロジェクト」の一環として、市内の和食店に向けた葉酸豊富なメニューを開発しています。商品開発を行うにあたり、外食業界の動向や、健康への関心などについて調べ、実際に多くの人気和食店にも食べに行きました。季節ごとに考案しているメニューも、若い世代の女性向けということを意識して、洋風要素や新しい素材を取り入れて目新しい料理になるように工夫しています。商品化するにあたっては紆余曲折ありましたが、考案したメニューは3月から実際に発売されています。是非発表を見に来てください!

やさいde ごちそう♪パスタメニューで心も満足/外食企業の健康メニュー開発と人気のポイントについて
私はカフェチェーン「カフェ&バー プロント」で昨年11月から販売されている、女性向けの月替わりパスタメニュー提案と開発を行なっています。世の中では野菜料理が流行しているイメージがありますが、実際に市場調査を行うと、カフェチェーンではまだまだ少ないということがわかりました。企業の商品ということで、コンセプトや店舗作業上や原価などの制約も多くある中での考案は、楽ではありません。それでも、注文したくなる盛り付け方法、マニュアル化できる調理の工夫、そして健康や美容を意識した素材の使い方などや、さらに実際のお客様の声をまとめたので、是非発表を見に来てください!

天然酵母パンと天然醸造醤油のマリア-ジュ♪/発酵食材を使用した菓子開発の課題と手法について
「マリアージュ」とは、フランス語の「結婚」という単語で、料理とワインの組み合わせが良いことに使われています。私はこれを「互いに味を高め合う相乗効果」という定義ととらえ、天然酵母パンと天然醸造醤油の良いところを「マリア-ジュ」させた美味しいお菓子を開発しています。大量生産が当たり前になっている日本の食流通の仕組みの中で、素材にこだわり、手間を惜しまず誠実に製造をするメーカー2社の協力を経て、試作品までを仕上げました。香川調理製菓専門学校で学んだ技術を生かして、商品開発の方法、開発・商品化まで、苦労して進めた商品開発の実際の工程について発表します!



磯田 厚子・駒場 千佳子ゼミ

スイーツギフト/~手作りスイーツをあげたい~
「大切な人にキモチを伝えたい」あなたはどのような手段で伝えますか?いつも支えてくれる人に感謝を伝えたい。ケンカしてしまった友人に謝りたい。そんな時、あなたがたくさんのキモチを込めて手作りしたスイーツを贈る。そうすることで気持ちを伝えやすくなるのではないでしょうか。昨年、学園内留学制度を利用して製菓科へ行きました。この経験を活用し、今まで手作りは難しいと思っていた人、市販されているものを買ったほうがいいと思っていた人にも手作りスイーツにチャレンジしてもらえるよう、家庭にある器具とスーパーなど身近な場所で手に入る食品を使ったレシピを提案したいと思います。

おうちでおもてなし!/家庭で出来る皿盛りデザートの提案
友達の誕生日やお父さんお母さんの結婚記念日、大切な人の大切な日に自分の気持ちを伝えたい。そんな時に身近にある食材で手軽に、そして華やかなデザートが作れたら、素敵だと思いませんか。レストランなどのコース料理で、最後に出てくるデザートを“皿盛りデザート(アシェットデセール)”と言いますが、豪華で綺麗なレストランのデザートも、実は簡単に作れるものの組み合わせばかりです。私は学内留学制度を使って、製菓科で勉強しました。そこでの1年間で学んだことを生かして、彩りや食感を工夫した、手軽でちょっと本格的な皿盛りデザートの提案をします。

ワイン×スイーツ
みなさんワインはお好きですか?ワインにはフレンチやイタリアン、おつまみなどを合わせていただくイメージがあるかと思います。しかし、実はスイーツにも合うのです。例えば赤ワインにはチョコレートなどを使った濃厚なスイーツ、白ワインにはフルーツを使った爽やかなスイーツなどがよく合うとされています。そこで私は学園内留学制度を利用し、製菓科で学んだ技術を元にしてワインとスイーツそれぞれの美味しさを最大限に引き出す組み合わせを提案し、多くの人にこの組み合わせの魅力を知っていただき、ワインが苦手な人にも、好きな人にも新しいワインの可能性に触れてもらいたいです。

おうちで簡単野菜スイーツ
現在、野菜を目標摂取量の350g以上食べられている人は多くありません。そのため野菜をもっと食の中に取り入れてもらいたいと思い、またそのきっかけを作りたいと考えました。私は3年次に学園内留学制度を利用し製菓科で学びました。それを野菜スイーツにして提案していきたいと思います。野菜スイーツは知っていても、まだまだ食べたことのない人が多いです。そこで、より多くの人に作ってもらえるようにおうちでも簡単に、オーブンを使わないでできる野菜スイーツを考えていきます。そして、提案した野菜スイーツがきっかけで、野菜ももっと食べるようになってもらえれば嬉しいと思います。

椀盛の魅力
みなさんは椀盛を知っていますか?私は学内留学制度を利用して、調理師科で学びました。実習では、特に日本料理の季節の趣のある美しさと繊細さに感動しました。椀盛は、懐石料理のいちばんの山場として扱われ、椀種、青味、あしらいとおだしのはいった料理です。このお椀一つのなかに込められた日本料理の魅力を伝え、家庭で楽しんでもらいたいという理由で、このテーマにしました。少しだけ手間をかけて丁寧につくれば、華やかさがでて、見た目も美しい料理になります。そこで、手に入りやすい食材を使用し、特殊な器具を使わず、家庭でできる華やかな椀盛の提案を目標として研究をしていきます。

気持ちを伝える行事食
行事食には様々な思いが込められていることを知っているだろうか。家で行事食を食べる習慣が薄れてきている中で、行事食に込められた意味を知ることにより昔の人たちが語り継いできた思いを伝えたい。そして今を生きる私たちはそれを後世に伝えていくべきである。そこで私は、様々な場面において行事食に込められた思いというものを伝えるために、現代風にアレンジした料理を追及していきたい。そこには、昔の人々が大切にしてきたものを盛り込むことを忘れてはならない。行事食に思いをのせて、季節感や味と共に気持ちも一緒に語り継いでいけたら人と人との関係も温かくなるだろう。



奥嶋 佐知子ゼミ

こどもたちとenjoy クッキング!/~目指せ!リトルシェフ!~
「子供」と「皆で協力して何かをすること」が好きということから、子供達に食の魅力を楽しく伝えたいと思い、このゼミを選んだ。料理をする子供達の目はキラキラしている。今日何作るの?次は○○作りたいな!少し食べられるようになったよ!家でも作りたいから細かく教えて!そんな子供達の期待に応え、好奇心を伸ばしていく為にはどのように運営していくべきか、試行錯誤している。料理教室で、子供同士、そして私達と子供達のコミュニケーションをとることは、食の魅力を伝えるためには最も重要であると感じた。子供達が「皆で料理をするのって楽しい」と思える料理教室の運営方法について発表する。

一人で包丁使えるもん!/~目指せ!リトルシェフ!~
私は、月に2回小学生を対象とした子供料理教室の運営を行っています。料理教室に参加する中で、体験したことのない事、特に「包丁を使う」という作業に消極的になってしまうと感じました。そこで、料理教室では「一人で包丁使えるもん!」というテーマで野菜の切り方について教えたいと思いました。はじめに切り方の見本を見せ、そのあと子供たちに実践してもらうという流れで行います。子供たち全員が包丁を使う時間を作り、切り方を身につけてもらいます。そして子供たちが「自分一人で包丁が使える!」という自信を持つことで、自ら進んで料理に触れるきっかけ作りがしたいと考えています。

ごはんのひみつ/~目指せ!リトルシェフ!~
子供と料理が好き、ということで奥嶋ゼミを選択した。小学生を対象とした料理教室なので楽しいと思ってもらえることをポイントと考えた。子供が食に対してどのようなことに興味を持っているのか、子供に教えるときにどのような工夫をすると記憶に留まり、家でもやってみようと思ってもらえるか。このことに注目しながら、野菜など食品のpHによる色の変化や、合わせるものによって変わる味の対比効果・抑制効果・相乗効果について、子供にもわかりやすく伝える方法を考える。よく注目し、比べないとわからない食品の隠れた秘密を知り、より料理に興味を持ち、家庭でも料理をやってもらえるようにしたい。

目にもおいしいごはん/~目指せ!リトルシェフ!~
私は子供達に将来豊かな食生活を送ってもらいたいと思い、料理教室を通して食べることの大切さ、楽しさを伝えようと活動しています。そこで、盛り付けを工夫したり自分で飾りつけができるものを取り入れ、見た目の面からの興味を深めてもらおうと考えました。自分の手で作り上げたものには愛着がわき、さらにおいしさが増すことでしょう。おいしさは味覚だけで判断するものではなく、視覚で食べるといってもいいくらい見た目も重要なポイントです。このことから見た目と盛り付けについて取り組みたいと思っています。そして料理教室を通して子供達に「食べるって楽しい!」と思ってもらえれば幸せです。

もりもり食べよう朝ごはん!/~目指せ!リトルシェフ!~
皆さんは毎日きちんと朝食をとっているでしょうか。私は子どもの頃しっかりとした朝食をとることが少なく、大学で食と健康について学んでから、朝食を食べることの大切さを理解しました。そこで、食に興味を持って料理教室に参加してくれている子どもたちには、今のうちに朝食を食べることの大切さを理解してほしいと思いました。朝食をとることを習慣付けてもらうことで、大人になってからの食生活に少しでも良い影響が出てくれたら良いと考え、このテーマにしました。家族と一緒に美味しく、楽しく食べてもらえる朝食のスタイルを、料理教室を通して子どもたちに提案していきたいと考えています。

ものがたり再現料理/~目指せ!リトルシェフ!~
私は子ども料理教室で、苦手な野菜が入った料理に対して「これが入っているから食べたくない」という子どもの声や、料理を残してしまう子がいることを残念に感じました。先輩方は好き嫌いを減らすために、野菜の切り方の工夫や野菜デザートで野菜を食べよう!というテーマでゼミに励んでいました。そこで、私は違う視点から好き嫌いを減らす方法はないかと考え、物語に登場する料理を料理教室で再現することにしました。絵本・アニメ・マンガに登場する料理を子どもたちが自ら作ることで、料理や食材に対して興味や関心が湧き、嫌いな食材を食べるきっかけになるのではないかと思います。



奥嶋 佐知子・石川 裕子ゼミ

男性料理教室/~野菜を無駄なく使う・旬の食材を使う~
私は月に一度、中高年男性を対象にした料理教室を運営しています。料理教室を通して、対象者に料理することの楽しさを感じてもらい、野菜の食べられる部分を余すところなく使い、常備野菜の他に、料理から季節を感じてもらえるよう旬の食材を取り入れた料理の提案を行っています。また、今年は一人で料理教室を運営することになり、円滑に運営するためにどうしたら良いのかを自分なりに考え試行錯誤してきました。今回私が、料理教室で野菜をどのように無駄なく使ったのか、旬の食材をどのような料理に取り入れたのか、一人で円滑に料理教室を運営するためにどのような工夫をしたのかを発表します。



高城 孝助ゼミ

高齢社会における中食産業
平成25年(2013年)の日本の高齢者人口は、総人口の約25%で3,000万人を突破しています。日本の将来推計人口によると、平成47年(2035年)には、日本の総人口に占める高齢者の率が33.4%、3人に1人が高齢者となることが予想されています。日本の食産業市場では、高齢化の進展に伴い、中食の需要が伸び続けています。私自身、アルバイト先の惣菜店でも高齢者の中食の利用率が高いことを実感しています。食産業の中で、外食市場と内食市場の縮小傾向が続くことが予想されていますが、中食産業は今後も増え続けることが予想されています。高齢社会における中食産業の動向を探っていきたいと思います。

アイスクリームの過去・現在・未来/アイスクリームの新しい食べ方を考える
今や季節を問わず、一年中食べられているアイスクリーム。日本では、横浜で初めて作られました。文明開化の波に乗り、現在までに味・食感など様々な発展を遂げています。しかし、アイスクリームにはデザートとしての用途が主流で、食文化の幅が狭いと感じました。そこで、アイスクリームならではの特性(口どけ・温度等)を活かし、もっとアイスクリームの楽しみ方を広げたいと思いました。アイスクリームの歴史や、海外のアイスクリーム文化、日本でのアイスクリーム市場を調査します。そこから得られたヒントをもとに、枠や概念にとらわれない新たな食べ方を考案したいと思います。

地元のおいしい!を地元でいただく!/農産物直売所での野菜を使ったメニュー提案
私は以前から日本が抱えている食事情、特に食料自給率について関心をもっていました。そして昨年の先輩方から春日部市白岡の農産物直売所の方のご協力もあり始動した直売所で販売している旬の野菜を使ったメニュー提案の発表を見て、この活動を引き継いで自分自身で提案・販売をしながら今の日本の食事情、未来の日本の食事情のあり方を考えていきたいと思い、今回の内容をテーマとしました。今回の発表会では第一弾として、初夏が旬の野菜たちを使ったメニュー提案とその試作までの過程をメインとし、そして販売も兼ねた本番となる次回の現段階までの考えを発表させていただきたいと思います。

TPP ってなに?/TPP が日本に与える影響について
TPPについて、最近多くの報道がされていますが、TPPとは何か説明できるでしょうか。私も含め多くの人ができないと思います。しかしTPPが日本に与える影響はとても大きなもので私達の生活さえ変えてしまうかもしれないそうです。そこで、今回は(1)TPPにどうして日本が参加しようと思ったのか (2)TPPをしないと何が起こる可能性があるのか (3)日本の農業と医療にどのように影響を与えるのか という3点から発表を行いたいと思います。私自身が難しいこと考えるのが苦手なので、すごく噛み砕いた内容になっています!興味のある方は是非来てください!

抹茶ごはんのレシピ提案/抹茶を主食で食べる美味しさとは?
現代では、和菓子、洋菓子、飲料などに抹茶味の商品を見ることが増えています。いまやそれらの商品が定番化し、名高い商品になっているのは確かだと感じます。そこで私が注目したのが、抹茶と主食を組み合わせた「抹茶ごはん」です。コンビニやスーパーでは、抹茶スイーツやデザートとしては圧倒的な人気を占めていますが、主食としての利用はあまり知られていないといえます。抹茶を主食として食べるおいしさや、簡単さ、彩り等を考慮し季節ごとに合わせたレシピ提案をしたいと思います。また、年齢問わず幅広い人々の間で親しまれている理由とルーツを探りながら抹茶の魅力についても追求したいです。

トキメキ!ギフト!/~大切な人へ最高のオイシイ!を~
みなさんは一目でときめく贈り物をしたことはありますか?「おいしさは見た目で9割決まる」という言葉があるように、第一印象がおいしさと感動をもたらしてくれます。ケーキや焼き菓子をお店で選ぶときのドキドキやワクワク、そしてそれを持ち帰るためのラッピングのトキメキ。この感動を手作りで届けられるように、いつものシンプルなお菓子やラッピングをちょっとした工夫で華やかになる研究をします!いつもなかなか伝えられない気持ちをギフトに包んで、あなたの大切な人を一目でときめかせ、最高のオイシイ!を届ける“トキメキ!ギフト”を提案します!!

カラダの内側からキレイ女子!
女性の2人に1人は便秘あるいは便秘気味であると言われています。私も便秘に悩まされている1人です。あなたは便秘を食事で改善できたらいいな…と思いませんか?便秘はお腹が張っている、苦しい、というだけでなく、肩こり・肌荒れ・腰痛・むくみなど、カラダに様々な悪影響を及ぼします。私は同じ悩みを持つ女性に、“食事で便秘が解消できる”ということを知ってもらいたいです。女性は誰でも『キレイになりたい!』と思っているでしょう。そんなあなた!便秘と一番関係の深い腸内環境を改善することによって、便秘解消だけでなく体の内側からキレイになりましょう!!!

手作りお菓子キットでクリスマスケーキを作ろう!/初心者の人でも楽しめるお菓子作り
私は、お菓子作りが好きですが、友達たちからは、作ってみたいけど勇気がでない、作ってみたけど失敗したという声をよく聞きます。私の考えるお菓子キットのターゲットは女子大生です。初心者でもお菓子作りを体験すれば、手作りという楽しさを感じられるのではないかと考えます。私自身、手作りお菓子を友人にあげるととても喜ばれ、作って良かったなというやりがいを感じます。このやのやりがいをお菓子を作ってみたいと言っている友人に体験してもらいたいと思います。また、クリスマスといった行事ではケーキが欠かせないためクリスマスケーキを楽しく作れるキットを開発していきたいです。

フェアトレードチョコレート/フェアトレードチョコレートで世界を笑顔に
今やどこにでも売られていて子供から大人まで大好きな「チョコレート」。私たちが普段笑顔で食べているチョコレートの裏側には、カカオ原産国の貧困に苦しむ人々の姿があります。チョコレートの原料であるカカオを収穫する為に、生産者は低賃金な上に非常に過酷な労働を強いられているのです。そんな生産者の現状を変えようと出来たのが「フェアトレード=公正取引」。これは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い生産者の生活改善と自立を目指す運動です。そこで私は、消費者として生産者の現状を知り、両者をつなぐきっかけの考案をしたいと思います。

一生キレイでいるために/エイジレスな女性を目指す☆
女子大学生は、在学中に20歳を超えるわけですが、20歳を超えると、悲しいことに人間は老化が始まります。女性なら誰しも少しは『美』に対して興味を持っていると思います。私は、せっかく女性に生まれたのだからずっと綺麗でいたいと考えています。綺麗とは、生まれつき持っている顔のパーツなどでなく、髪やお肌がつやつやしていて、笑顔あふれる健康的な美しさを持っていることだと思います。身体の中からにじみ出る美しさを目指したいと思いました。普段の生活習慣や食べるもの・食べ合わせに気を付けて、できるだけ老化を食い止める方法を探求していきたいと考えます。

チーズについて/~チーズで美容~
私は、チーズが大好きです。皆さんの中にもチーズが好きな方は、多くいらっしゃるのではないかと思います。そこで、チーズについてもっと詳しく知りたいと思い、チーズの種類や世界のチーズ、美味しいチーズの食べ方など具体的に調べました。ウジ虫チーズなど変わったチーズも紹介します。また、私は、「食と美」にも興味があるので、チーズと美容、健康の関わりも奥深く研究しました。チーズは、太る!というイメージを持っている人が多いと思いますが、チーズは、実はダイエットに効果的だということを伝えたいと思います。少しでもチーズに興味がある方は、是非聞きにきてください!

料理漫画で「ケとハレ」の日/「漫画の世界を日常に!」
皆さんは料理漫画を読んだことがありますか?涙あり、笑いありのストーリーと一緒に出てくる料理はどれもおいしそうで、気持ちもこもっていて、とても食べてみたい!という気持ちになります。料理本や料理雑誌だけでなく、料理漫画を皆さんに知ってほしい、そこで料理漫画のレシピを日常生活に登場させたいと思います。料理漫画のレシピは様々なシチュエーションに合わせたレシピがあります。豪華なもの、リーズナブルなもの、季節やイベントに合わせたレシピがたくさんあります。そんなたくさんのレシピの中からイベントにあったレシピを選び平面の世界を現実に登場させます。

農産物直売所で商品開発/~地元野菜を使って地域活性化~
皆さんは今までに農産物直売所を利用したことがありますか?近年農産物直売所の数は大手コンビニであるセブンイレブンの数を上回るほどに増えてきています。そんな農産物直売所では手軽に新鮮で美味しい野菜が手に入ることから、多くの方に親しまれています。私は、農産物直売所をもっと身近に、もっと多くの人に利用してもらいたいという思いからこのテーマに決めました。そこで、春日部市の「四季の里 うちまき」にてナーセリー斎藤社長のご協力の元、地元の農産物を使用した惣菜の商品開発と販売を行います。今回は農産物直売所の魅力と商品開発の提案~試作までの流れについて発表します。

万能なお豆について
美容・健康に良いと言われるお豆!「お豆って美味しいの…」「お豆を食べるとどんな効果があるの…」こんな風に思っている方、必見!家業が創業80年と続く煮豆屋の娘がご提案させていただきます。若者の豆離れをなくしたい、もっと多くの方にお豆の良さを知ってほしいと思い、女子大生の観点からいろんなことを考えてみました。お豆といっても漠然としています。たくさんの種類のお豆の中から厳選してそのお豆の特徴や効能はもちろん、新しいスイーツとしてのお豆の食べ方などをご紹介いたします!是非発表を聞きに来てください!お豆のいろんなことを知っていただけると思います!

サプライズ料理計画/~一手間加えて感動を創造~
サプライズは誰もがされたら嬉しいこと。誕生日やイベントなどでサプライズはよくあることだけれど、そこにちょっとしたひと手間を加えて更に喜んでもらいたい。サプライズには色々あるが、料理やケーキといった食べ物に焦点をあて、どのようにひと手間加えるのかを提案する。サプライズは「驚く」という意味だが,ただ単に驚かすのでなくそこに感動や笑いがついてくるようなサプライズをする方もされる方も幸せになれるちょっと変わったサプライズを食べ物で提案したいと思う。サプライズ料理にあわせテーブルコーディネートも考えどんな料理だったら嬉しいかどんなひと手間があればいいか研究する。

「セレクトショップ×カフェ」/カフェから発信するモノの魅力
皆さんはカフェで、可愛い食器を見つけたとき…雰囲気イケメンの店員さんが着ているお洒落なTシャツを見たときに、欲しいと思ったことありますか?私はあります!しかし、どこで手に入るか分からなくて、その高まる欲望を抑えてばかりです。そんな欲望を叶えてくれるカフェなんてある訳がないと私と同じようにお思いの皆さん!朗報です。ありました!それがセレクトショップとカフェの融合です。カフェで使用しているモノをその場で購入できたり、購入できる店舗を紹介してくれます。そして、カフェからモノの魅力を発信することで、モノの購買意欲の向上に繋がっていくことを紹介します。

ラテアートの魅力/ラテアートで幸せな気分に
アルバイト先のカフェで、ラテアートをしたものをお客様に提供したとき、すごく喜んでいただいたという体験をしました。そこで、例えば、誕生日のときや感謝の気持ちなど、メッセージを書いたものを家族や友人出せば、もっと想いが伝わって喜んでもらえるのではないか、と思いました。そこで、「ラテアートを通して誰かを幸せな気分にさせる」をテーマに研究していこうと考えました。ラテアートについての説明や、実際にメッセージ付きのラテアートを作り、写真などを使って、「ごめんね」や、「ありがとう」など、自分の気持ちをこめたメッセージ付きラテアートの紹介をします。

農産物直売所で商品開発/地元の新鮮野菜をおいしく食べよう!
皆さんは農産物直売所へ行ったことはありますか?スーパーとは違い、直売所では新鮮な野菜や果物を売るだけではなく、その生産者の商品への強い拘りや多種多様な農産物の美味しさを身近に感じる事が出来ます。そんな魅力の詰まった埼玉県春日部市にある農産物直売所「四季の里 うちまき」で、私は現在地元農産物を使用した商品開発を行っています。野菜の美味しさ・魅力をより多くのの人々に伝えると同時に、直売所の更なる活性化を目的として、商品考案や試作に取り組んでいます。今回の発表では、直売所の魅力や5月に開催した試作会の様子を紹介したいと思います。

秘められた花の魅力を探る/~花の薬効~
花には鑑賞用だけではない様々な魅力があり、現在、フラワーテラピーという形で人々の心身を癒す治療にも利用されています。花の種類によってどのような効果を人々に与えることができるのかについて関心を持ちました。そこで、まず、誰が、いつ、どのように花の薬効を発見したのかというところから調べていきたいと思いました。また、花は食卓の飾りとして使われているのはよく目にしますが、エディブルフラワーという、食用の花としての利用も見られます。そこで、12月の発表では、エディブルフラワーを使用した人々の心を癒すことのできるメニューの提案をしていきたいと思います。

道の駅で栃木をアピール!/~道の駅ってどんなところ?~
最近、メディアや雑誌で道の駅が注目されているという話を耳にする機会が増えていると思いませんか?今や道の駅の数は全国に1030駅(5月時点)もあり、日々増え続けていると言います。道の駅はお客さんを呼び込むために様々な工夫をしており、土地によってそれぞれ特色が異なっていて、ある所では無料で足湯が楽しめたり、子どもたちが遊べるような大きな施設があったりと見どころがたくさんあります。そこで今回は、なぜ道の駅に注目が集まっているのか、場所によってどのような違いがあり、何が魅力なのか自分の目で確認し、実感したことを発表したいと思います。

Ayur vindati iti ayurvedah/アーユルヴェーダで見つける真の幸福
香りが人体に及ぼす影響に興味を持ち、アロマテラピーについて勉強を始めたところ、同じように自然界の力を利用し病気を治癒させたり、健康増進につなげる代替医療アーユルヴェーダの存在を知り興味を持ちました。インド・スリランカ発祥の伝統伝承医学でチベット医学や古代ギリシャ医学にも影響を与えたアーユルヴェーダは2500年もの歴史を持つ。サンスクリット語で「生命の科学」と言われるこの医学は医療機器が十分でない時代にどのようにして作り上げられたのか、その目的とは何なのか、去年の4月にスリランカでアーユルヴェーダの体験をした経験を踏まえて発表を行いたいと思います。



高島 美和ゼミ

香るスイーツ
ハーブや柑橘類の香りには人の心を癒す効果があることはご存知ですか。私はハーブティーを通してその効果を知り、魅力にひかれました。例えば、ローズマリーには森林のようなすっきりとした香りがあり、美容効果や集中力、記憶力を高める効果があります。また、オレンジの香りには緊張やストレスを解消し、気持ちを明るくさせる効果があります。ハーブティーだけでなく、もっと気軽に香りを楽しんでもらいたいと私は考えます。そこで、香りの効果と昨年学内留学制度を利用し、製菓科で学んだ技術を生かして「香るスイーツ」を提案します。お菓子を通して香りを楽しんでみませんか?

和カフェのガイドブック/外国人観光客へ向けて
旅行に出かけたとき、きっと誰もがその土地のありふれた日常生活に触れてみたいと思うはずです。私は外国人観光客が増加傾向にある現状に着目し、彼らへ向けた和カフェガイドブックを作成します。「和カフェ」とはなんだかミスマッチな言葉です。しかしなぜか落ち着くこの空間は、「和」と「カフェ」に通ずる、安らぎを求める気持ちがあるからだと考えます。私たちが懐かしさを感じるのなら、観光客は異国の新鮮さを感じるのではないでしょうか。せっかく旅行をするのなら、ただの休憩も日本らしくあってほしい。このガイドが少しでも観光の充実に役立ちますよう和カフェの紹介をします。

アメリカの食育
現在、地域や年齢を問わずに様々な食に関する問題がある。学校給食は、望ましい食習慣を身につけ健康的な生活を送られる様に各国で共通して行われている。そこで、日本と各国の学校給食を比較し、栄養教育の取り組みや、給食の内容を研究する。そして各国の特色を生かした取り組みを活かし、新しい学校給食の取り組みを提案する。今回は、様々な人種が集まり、食に関する問題(格差社会、肥満問題)が深刻なアメリカの学校給食について文献調査をおこない、日本と比較した。様々な州や都市の特色(人種、経済、伝統料理など)を基礎とし、実際に行われている給食の内容や食に関する取り組みを研究した。

目で見る美味しさとは/~菓子の断面を覗いてみた~
ケーキはきれいで華やかなもの、特別日に食べるものと考えている人が多くいる。では、昔からそういうものであったのか?私はそこに注目し、このテーマにした。仮にケーキが昔は華やかなものではないとしたら、いつから華やかなものになったのか?各時代に食べられていたとするケーキを製作、調べ、それらの背景、特徴や製造工程を比較した。また、外観の比較だけではなく断面図からもなにか読み取れるのではと考え表面上と断面図両方からケーキを見てみようと考えた。今回はケーキが現在のイメージになるまで、どのように移り変わっていったのかを中心に発表する。

ハーブで彩る生活
「ハーブ」とは身近なようで身近ではない食材なのではないでしょうか。私も日常であまりハーブを使うことは少ないため、使い道に困ったことも多々ありました。ハーブというと、料理の仕上げに彩りを出すため加えるくらいでしかありませんでした。そのため、日常でもハーブを手軽に取り入れることが出来たらよりハーブが身近になるのではないかと考えました。また、生産から消費までを一貫して行うことでよりハーブを日常に取り入れることができるのではないかと考え、実際にハーブを自宅で栽培することにしました。今回の発表では、栽培方法とハーブの効果を紹介します。

フェアトレードで世界は変わるのか?
あなたが日々口にしているコーヒーやチョコレート、どのような人たちが生産しているのかを考えてみたことがありますか?もしかしたら、学校にも行けずに農薬に塗れながら、労働を強いられている子供かもしれません。“フェアトレード”という言葉をご存じでしょうか?貿易事業において、生産者と買い手が対等に取引をするビジネスの名称です。従来の貿易システムは生産者の立場が圧倒的に不利である場合が多くありました。そんな従来の貿易システムを見直すべく発足したのが、“フェアトレード”というビジネススタイルです。フェアトレードの歴史を紐解きながら、貿易社会問題について考えてみましょう。



高橋 勝美ゼミ

かんぴょうが“ 結ぶ” 食と栃木
「かんぴょう」は夕顔というウリ科の実から作られる。7~8月に収穫される夕顔の実を細くリボン状に剝き、真夏の太陽の下で干しあげてできる。栃木県はかんぴょうの全国生産量98%を占め、300年以上の歴史を持つ。昆布巻き、餅巾着では「結ぶ」役割を担い唯一無二の存在感を示しているが、家庭での利用頻度は少なく調理法もあまり知られていない。かんぴょうはそれ自体に癖はなく味が染みやすいことで、どんな食材にも合うのが特徴である。食物繊維を豊富に含んでいることから健康食品としての価値も高い。「かんぴょう県」栃木の歴史や取り組みを調査し、まだ知られていない新しい魅力を引き出したい。

うどんの魅力を探る
「 うどん」と一口でいっても、さぬきうどんをはじめ、きしめんや稲庭うどんなど日本各地には様々な形態のうどんが存在し、食べ方も地域によって異なる。うどんとは白くて長く、つるっとしているものをイメージするが、決してそうではない。日本各地には、耳の形をした「耳うどん」やティッシュのような「ひもかわ」と呼ばれるうどんがあることを知り、知られざるうどんの奥深さに興味を持った。そこで、何か新しいうどんを作れないかと、私オリジナルのうどんを作ってみた。ただの「うどん」とは言わせない、新たなうどんを開発することで日本の伝統文化の発展に貢献していきたい。

寒天を楽しむ!/カクテルシリーズ
寒天は羊羹などに使われることから固い食感という印象があるだろう。しかし、寒天の量を調節すれば柔らかくプルプルとしたものも作ることが出来る。寒天レシピの中には、お酒を使ったものもあったが、それらはスイーツとして作られたものだった。それならば、お酒のアルコールを飛ばすことなく、お酒の味そのままを感じることが出来る「食べる酒」を作りたいと考えた。試作した結果、寒天で固めるには合うものと合わないものがあると分かった。酒の種類や固め方を変えて、液体とは違う楽しみ方を見つけ、より身近に寒天を感じてもらいたい。そこで、様々なカクテルの寒天を作ったので紹介する。

凍り豆腐の可能性/食卓に凍り豆腐を
凍り豆腐は豆腐を凍結・乾燥させてスポンジ状にしたものである。重量の約50%はたんぱく質からできており、貴重なたんぱく質源の一つでもある。また、乾燥しているため保存性が良い。しかし独特の風味やスポンジのような食感を嫌う人も多く、調理方法があまり知られていないという欠点もある。今日では料理の量増しや節約料理などにも使われているが、まだ他にも利用法があるのではないだろうか。さらに凍り豆腐を粉末状にした粉豆腐についてはあまり知られていないため、これを使った料理を試作した。凍り豆腐の可能性を探ることで、食卓に凍り豆腐を取り入れるきっかけになれば嬉しい。

豆腐が衣に変身!/~豆腐と油~
豆腐について過去の歴史、現在の加工法や調理法を調べる中で豆腐は油と相性が良いといえることが分かった。しかし、料理としては豆腐そのものを揚げる方法しか思い当らなかった。そこでこれまでにない豆腐料理を作るために崩した豆腐の中に油を入れて再凝固してみた。その結果、味の評価は良かったが、一般家庭で行うには手間がかかるという欠点が分かった。そこで、豆腐を衣として使用した豆腐天ぷらを試作。手間は従来の天ぷらと変わらずに作ることができ、天ぷら粉を使って揚げたものよりも軽く、冷めても美味しいという評価を得られた。発表ではこの衣としての豆腐を中心に紹介したい。

魚介すり身よ!肉に負けるな!/魚離れしている食生活への提案
日本の食用魚介類消費量は他国に比べ減少している。原因として生臭さや食べにくさ、独特な食感が挙げられる。そこで食べやすく、生臭さも取り除ける魚介すり身で、肉に勝るような好まれる料理を提案する。世界各地で魚介すり身がどのように食べられているかを調べ、淡泊な魚介すり身をより肉らしくするにはジューシーさが必要であるなど、様々な可能性を発見した。今回はハンバーグを試作し、ジューシーさを出すことに加え、赤身と白身では食感や香りも異なるため、それぞれに合ったレシピを考案した。簡単に購入でき、食べることができるのを強みに、手軽で美味しい魚介すり身の利用法を広めたい。

酒粕に親しみを!/~酒粕を食べよう~
酒粕と言えば多くの人が甘酒、粕漬け、奈良漬を思い浮かべるのではないだろうか。しかし、これらの酒粕商品を普段から食べている人は少ないと思う。なぜなら調理方法がわからなかったり、あの独特な香りが苦手だったり、味が嫌いだったり、様々な理由があるからだ。そんな酒粕には糖尿病・高血圧などの成人病を予防する効果があると言われている。また、栄養豊富でもある。こんな素晴らしい要素を含んでいる酒粕の有用な利用法を多くの人に知ってもらいたいと思った。中でもあの独特な匂いに注目し、できる限りあの匂いを抑えて、苦手な人でも食べやすくなるような調理法を紹介したい。

愛すべきねぎとにんにく/食とにおいのはなし
ねぎやにんにくの独特なにおいは、だれでも知っているだろう。原因はアリシンという物質である。そうしたにおいを活かす食べ方として、餃子や、ラーメン、焼き肉など様々なものがある。つまり、その独特なねぎやにんにくのにおいはいいにおいとして受け入れられているのである。しかし、一旦食べてしまえば、洋服に付いたにおいや口のにおいを「くさい」と感じるようになるのである。好かれるにおいと嫌われるにおいの両方を持ち、人々に愛されるねぎとにんにくの魅力とはなんなのかを解き明かすことで、よりにおいを楽しみ、あなたの生活が豊かになるきっかけが得られれば嬉しい。



田中 久子ゼミ

“ 鶴ヶ島サフラン“ の価値
現在鶴ヶ島市では“サフラン”の特産化が進められています。平成25年4月には、鶴ヶ島市を始めとし、城西大学、女子栄養大学、医療機関、福祉機関などを構成員とする「鶴ヶ島サフラン・スーパーサポーターズ」が設立され、サフランの栽培や利用方法などについて検討しています。サフランは高価で手の届きにくいものですが、リピートして購入する人や町を元気にしたいと考える人もいます。私は、地域の方々それぞれが“鶴ヶ島サフラン”のどこに価値を感じているのか疑問に思いました。それを知るために、栽培地での作業に参加したり、地域の方にお話を聞いてまとめ、発表していきたいと思います。



根岸 由紀子ゼミ

焼きいもジャム/~さつま芋をいつまでもおいしく~
焼き芋は古くから人々に好まれてきたものであり、その歴史は大変長いものである。現代でもとても人気がある焼き芋だが、その美味しさを楽しむことができるのは特定の保存方法と限られた期間だけである。そのため、ジャムに加工することによって、1年中焼き芋の風味を味わえるようにしたいと考えた。また、さつま芋には様々な品種があり、それぞれが持つ食感や肉色の特性を生かし、視覚的にも楽しんでもらいたい。更に、現代の偏った食事の人々にも魅力を伝えるため栄養面にも着目し、美味しいだけではないという焼き芋の可能性を見出し、多くの人に焼き芋の良さを知ってもらいたいと思う。

サツマイモで“ 女性のお悩み” を解決☆
サツマイモであなたのお悩み、改善しませんか?サツマイモは女性の強い味方です。サツマイモには、女性の多くが悩んでいる「便秘」の改善に繋がる“食物繊維”がたくさん含まれています。便秘になると、スッキリ感がないのはもちろん、肌荒れや体のむくみの原因や体が重たくなります。便秘を改善することで、気分もスッキリし腸内環境が整って体のむくみが解消されます。さらに、女性にとってはとても嬉しいお肌の健康にも繋がります。焼いたり蒸したり調理方法も多く、甘いサツマイモを美味しく食べられて、悩みを解決すると共に健康を推奨する食事のメニューをご提案します。

ヤーコンダイエット/~ヤーコンを使ったヘルシーレシピ~
ヤーコンは、低エネルギーでありながら食物繊維やフラクトオリゴ糖を多く含み、健康食品とも言われています。しかし、それにも関わらず知名度が低く、あまり知られていません。そのため、ヤーコンの栄養付加価値や調理法、保存法などを広めることを目的とし、ヤーコンの持つ効果や、独特の食感を活かすことのできる調理法を紹介します。ヤーコンの調理性の高さや、現代の若年女性に多くみられるヘルシー志向に注目し、ヤーコンのヘルシーさを追求した調理方法を考えました。また、ヤーコンを坂戸市の特産物にしようと考えている、地元坂戸市のNPO法人の方々の手伝いで、ヤーコンの試食宣伝を行いました。

我愛包子/~新たな包子開発と提案~
人が集まる場所の商品開発とその販売促進の提案をめざしていて豚肉の製造や豚肉の加工品の製造を行っている㈱サイボクハムに協力を頂き、店舗で目玉となるような商品の開発をしたいと考えている。今回の発表では、㈱サイボクハムの会社の歴史と生産と販売の理念を調べ、理解を深めた。包子の主となる皮に着目をして弾力のある生地、手軽に作れる生地など3種のベースとなる皮を試作した。そして皮を紫さつま芋やすいおう(茎葉がおいしく食べられるように改良されたさつま芋)を使用してみた。作った感想や試食の結果をもとに改良し、完成をした紫さつま芋で色づけした包子の試食とともに発表する。

竹粉を食卓へ/~竹粉を使ったレシピ提案~
みなさんは「竹粉」というものを知っていますか?簡単にいうと、竹をそのまま粉末状にしたものです。これは現在問題になっている竹林の管理のため、伐採した竹の処理法として考えられました。今までは畑の肥料、家畜のエサ、脱臭剤などに利用されてきました。そこでより多くの竹粉を消費するために私たち人間の食事に利用するか取り入れることはできないだろうかと思い、「竹粉を食卓へ」というテーマでレシピ考案し、まずパンへ添加し、竹粉の量や小麦粉の種類による風味や焼き色の違いなどを比べました。この発表を聞いて「竹粉」という存在とその利用法を知ってもらい興味を持ってもらえたらと思います。

チーズケーキらぶ!/シンプルなチーズケーキを“ シンデレラ” に大変身!
皆さんはチーズケーキが好きですか?外見がシンプルで、むしろ地味だと感じたことがあります。しかし、私はそんなチーズケーキに惹かれました。一口食べた時、濃厚な味が口の中で広がり、すごく感動しました。味はこんなに素敵なのに、見た目は地味すぎてすごく勿体無い。チーズケーキをもっとバリエーション豊かに、外見をもっときれいにしたいと考え、研究テーマにしました。去年専門学校の製菓科で学んだことを活かし、新しいチーズケーキを提案したいと思っています。「地味っ子」のチーズケーキだって、頑張って工夫をすれば、きっと「シンデレラ」になれると信じています。

ブレンド味噌/新しい味噌の食べ方
皆さんは普段、味噌を味噌汁以外の料理に使っていますか?味噌は砂糖や醤油のように、どの料理にも使う調味料ではないと思います。反対に中国では、味噌を炒め物などに使い、味噌汁のように溶かして飲むことはしません。この違いの理由を調べ、味噌汁文化の根付いた日本の食文化について発表します。学内留学の経験を生かし、現代の日本にも受け入れられるような和洋中の味噌の食べ方を考えていきたいです。また、味噌の量り売りのお店に行ったとき、種類の多さと味の違いに驚かされました。流通が発達し、さまざまな地域の味噌が手に入るようになった今、味噌をブレンドして料理を作ってみませんか。



平口 嘉典ゼミ

農村のおかあさんが地域社会に果たす役割/~活動に参加して見えたもの~
埼玉県飯能市東吾野地区の農村女性グループ「ときめ木」は、今年で発足から30年目を迎えます。地区のおかあさんたち16名で構成され、飯能産の米・大豆を使用した味噌の加工・販売や、地域イベントへの協力等の活動をしています。私は実際に現地で味噌加工を体験し、地域イベントへ参加するなかで、おかあさんたちのパワフルさや生活の知恵の豊富さを感じました。しかし、グループの高齢化は年々進行しており、その存続が危ぶまれています。発表会ではおかあさんたちの活動が地域社会に果たす役割とはなにか、おかあさんたちの生活の知恵を絶やさないためにはどうすればよいかをお話します。



平野 覚堂ゼミ

ぬくもりスープ/─心を満たす オーダーメイドの一皿─
大切な人にどうしても伝えたいことがある。そんな時ただ言葉で言うのではなく、相手のことを考えた心のこもったスープを贈るのはどうだろう。身体は栄養で満たすことができるが、はたして心は満たされているのだろうか。手間暇かけて作った一杯だからこそ、きっと伝わるものがある。このスープは、ひとりひとりの気持ちを大切にするため、オーダーされた内容やシーンを元に形にしていく。どんな想いでオーダーするのか。スープを通してどんなことを伝えたいのか。飲むだけで肩がほぐれ、身体の隅々まで気持ちが染み渡るような、世界にひとつだけのオーダーメイドスープを提案する。

暮らしにとけこむオノマトペ/─わくわく、もぐもぐ、いただきます─
ふわふわ、キラキラ、ニコニコ、わくわくなど、オノマトペは日常生活であたり前のように使われている。オノマトペは固い表現を柔らかくしたり、音や状態、表情や感情など簡単な言葉で表現したりできる。微妙なニュアンスや意味を伝える力がある。身の回りにあるものをオノマトペの視点から見つめ直すことで「オノマトペの面白さ」を伝えつつ、「オノマトペの力、可能性」を広げる。人それぞれのオノマトペを楽しむきっかけづくりをする。あたり前に使われていて目に見えないオノマトペの面白さを、文字や写真などの目に見えるカタチに起こすことで、新しい発見や価値観が生まれるのではないだろうか。

贈るカタチ/─和の心をひらくラッピング─
多くの日本人は何かを贈るときに「包む」動作をする。「包む」ことで物が贈り物に変わる。外国人から見たら過剰と思われる包装や、複雑なマナー。これらは、相手へのもてなしの心を伝えるために用いられる日本人特有の気持ちの表現方法だ。つまり、「包む」には贈り手から貰い手への想いという価値がこめられている。様々な問題から「包む」ことが機械的になった今、もう一度日本の「贈る」を見直し、現代に取り入れられないかと考えた。そこで、貰い手が物に辿り着くということ、贈り物を「開く」ことを考えて、貰い手が楽しむだけでなく、贈り手がきちんと気持ちを伝えられるラッピングを制作した。

ボタニカルパン製造所
あまいパンやしょっぱいパンなど様々な種類のパンがありますが、ボタニカルパンはふつうのパン屋さんには並ばない、自ら植物を採集し加工した特別なパンです。秋から春にかけて、十数種類をパンにしました。家の近くや野原などでとれるもの、山や森などでとれるもの、採集する植物は多種多様です。植物が手の中におさまるボタニカルパンはそのまま食べてもよいですし、匂いをかいでちぎってみるとより季節が楽しめます。植物のパンなので、卵を使わない砂糖や乳製品も極力使わない素朴なパンに焼きあげています。ボタニカルパンは小さい頃に花の蜜を吸った記憶を呼び起こす、やさしい味がするパンです。

Cooking! Fly! yeah!/─きっかけは一枚のフライヤーから─
「料理には興味があるのだけど、時間がない」「やりたいけど、面倒くさい」というあなた。わかります。実際わたしも大学入るまではそんなことばかり言っていました。しかし、私はこの大学に入って料理をする楽しさを学びました。技術がつく。楽しくなる。それを活かして誰かのために作り共有していく。料理はすればするほど、可能性が広がるのです。そんなわたしが、料理に興味はあるけど実際にはしてない人たちに贈る料理のフライヤー提案を行う。フライヤーとはチラシのことだ。私の作るフライヤーを“きっかけ”に、一人でも多くのひとが料理を作ってみようと思ってもらえるものを提供したい。

今昔食図鑑/─進化してゆく食べものたち─
現代の日本では食べ物に対して“新しさ”を求め、激しい流行りすたりを繰り返している。“パンケーキブーム”や“生○○○”など、これまでの様々なブームの陰で今まさに居場所を失い、忘れ去られようとしている食べ物たちがいる。私はそれらの食べ物を「絶滅危惧食」と名付け、食べ物の誕生から現在に至るまでの進化を食物図鑑として製作することにした。原型となった食べ物を思い出す、または新たに知ることによって、見た人の食選択の幅が広がるきっかけになることを期待したい。いまこそ原点に立ち返り食べ物を通して世界を広げ、たくさんの食べ物と出会うよろこびとときめきを味わおう。

スーパーマーケットラボラトリー/─なんとなくじゃない、わざわざする買い物へ─
現代社会において、スーパーマーケットは毎日の食卓を形成する上で欠かせない食材の調達場所である。誰もが週に1度、多い人なら4度、5度足を運ぶのではないだろうか。頻繁に通う場所であるスーパーだからこそ、薄暗い照明だったり空気が淀んでいたりすると気分が滅入る。できることならいつも快適に買い物したい。私たちはつい、家事の延長で”なんとなく”スーパーに行くが、買い物は常にワクワクできる行為であるべきだ。デートの時に着る服を買うときや、好きなアーティストのCDを買うときのように、”わざわざ”足を運びたくなるような、雰囲気や居心地を重視したスーパーマーケットを構築する。

ケーキコトバ/─デコレーションに込めた想い─
記念日や誕生日、行事などの時に、想いを伝える手段としてケーキは使われます。そのケーキたちにはとてもメッセージ性があるものだと、私は思います。そして、ケーキたちのメッセージ性を表すものが“デコレーション”です。ケーキ単体だけでは表せなくても、そこにデコレーションが加えられるとケーキにも意味が出てきます。そのデコレーションで、メッセージ性のあるケーキに記念日等ではなく、普段感じる感情を託せたらケーキの幅がとても広がると思います。行事などの特別な日に伝えたい想いではなく、ある日の些細なことも伝えられるケーキを提案したいと思います。

しのえの食ラジオ。/─夜中にききたい ひとりごはんのラジオ─
仕事帰りやアルバイトおわり、テスト勉強の休憩に夜中に一人でごはんを食べる。テレビは見る気はしないけど何か足りない。おなかは満たされても何かもの足りない。その“もの足りなさ”に『しのえの食ラジオ。』はいかがですか。『しのえの食ラジオ。』はいろんな人の食のエピソードを集めています。今あるコーナーは[食のしっぱい。]や[お悩み相談室]などがあり、特にすごいものは多分ありません。全コーナー“食”に共通してつくっています。あなたのごはんとわたしの食ラジオ、”食“を通してあなたのおはしをすすめます。夜中のごはんのおともにどうぞ。

今日のGOHAN!!!/─迷ったら、このアプリ─
今日食べるご飯、何にしよう? 私も含め、日本人の約3割が1人暮らしをしている。ごはんは毎日食べるのに、自分のために毎回違ったメニューを考えて作ることは、大変だし面倒くさい。人は、気分、好み、財布や冷蔵庫の中身、あるいはさっぱりしたものとか、こってりしたものとかの食べ物のトーンなど、さまざまな要因から食べたいものを決めているが、ぴったりなものを選ぶのは意外と難しい。私の考えるアプリは、画面の中に彼がいて、質問に答えてゆくと何を食べたらいいのかを教えてくれる。毎日のごはんにお困りの一人暮らしのためにヒントをくれ、メニュー作りの役に立つアプリを提案する。

Tokyo イタダキマスCollection/─着るごはん、着る食べもの─
食べものがそれぞれ持つ特徴を使って服をデザインし、制作する。食パンやマカロンなど食べものの形の柄が入った服が増え、「かわいい」と言って好む人が増えている。その「かわいい」は食べものそのものが良いという意味なのか、それともプリントされていて良いという意味なのか。しかし、プリントされている食べものは見たままの形がデザインとして平面に描かれているため食べもの本来が持つ質感が皆無である。平面ではなく質感を生かした服は「かわいい」と言えるのか。食べものの形と質感を取り入れ、立体的にデザインされた服を提案することで食べものとアパレルのお互いが共有可能になる関係性を探る。

味覚を展覧する
美術館や展覧会で作品を鑑賞するとき、私たちは視覚や聴覚、あるいは嗅覚や触覚などを使用して、作品に込められたメッセージを受け止めようとします。ではなぜ、味覚を媒体とした芸術作品はないのでしょうか。この企画では、味覚を媒体とした芸術作品を創作する事で、味わう事と真正面から向き合う機会を提供します。私が開催する展覧会では、美味しい、まずい、甘い、酸っぱい、健康や美容によいといった、グルメや栄養源としての食の判断基準からいったん解き放たれ、味覚と真に対話することを目的としています。味覚の展覧会へようこそ。好奇心にまかせて、食べるか食べないかはあなたしだいです。



松田 康子ゼミ

hana café/リピーターを増やす空間づくり
今年のカフェは「お客様の心に花を咲かせたい!」という思いを込め、「hana café」という店名をつけました。私は店内作りに力を入れ、居心地のよいカフェ空間を目指し、内装に使用するテーブルクロスやランチョンマットなどを月ごとにイメージカラーに合わせて布から手作りしています。4月はさくらをイメージしてピンクを中心とした内装にし、5月は新緑とつつじやすずらんなどの白い花をイメージして黄緑と白を中心とした内装にします。今後も月ごとの花をイメージした店内にし、来店されたお客様に季節を感じていただくとともに、何度も行きたいと思っていただけるカフェ空間を目指します。

hana café/シフォンケーキの提案
カフェ運営のために、昨年7月から現在までに様々なカフェに行き、カフェに必要と思う要素をいろいろ考えて来ました。そんな中で、あるカフェに行き、美味しさが重要なことに改めて気づきました。毎年、美味しいシフォンケーキ作りを目指しているゼミですが、今年のhana café で美味しいシフォンケーキをどう作ってきたかについて発表します。発表では、4月と5月にカフェで提供したシフォンケーキの作り方や試作についてと、私が今までに行ったカフェの中でおススメのカフェについて紹介します。また、2回の営業で、1番人気だったシフォンケーキのレシピの配布を行います。

hana café/デザートプレートにおける盛り付けについて
店内では、プレートにシフォンケーキを盛り付けてお客様に提供します。その際、味だけではなく、見た目も満足していただくためには盛り付けが重要だと思いました。メインとなるシフォンケーキの味とソースの味の組み合わせ、色どり、デザイン、シフォンの置く場所、お皿の大きさや形について考えました。hana caféのコンセプトに合った華やかで可愛らしい盛り付けをし、ソースのデザインは商品のイメージに合ったものを1つ1つ考慮して提供しました。ソースも手作りしたことにより甘さや濃度の調節が行えました。提供時にワクワク、ドキドキして思わず写真を撮りたくなるような盛り付けを考えてます。

hana café/卵黄を使ったレシピの提案
シフォンケーキを作るときに必要なのが卵です。ふわふわで弾力のあるシフォンケーキを作るには多くの卵白を使ったメレンゲが欠かせません。その一方で、使われずに残ってしまう卵黄もたくさんあります。私はそんな試作の度に残ってしまう卵黄たちに目をつけました!カフェで提供するプレートに添えて可愛く華やかにしつつ、美味しく食べてもらえるようなものを、卵黄を使って作れないかと考えました。お菓子を中心に、卵黄ひとつ分でも手軽に作れて、美味しい、可愛い、おしゃれな卵黄レシピを提案していきます!今回の発表では4、5月の営業で実際にプレートに添えて提供したレシピを紹介します!

hana café/シフォンケーキの生地を使ったアレンジケーキの提案
シフォンケーキをメインとしたhana caféを運営しています。シフォンケーキの生地を基本に色々なアレンジができるのを知ってもらいたいと思っています。また、お客様に楽しんでもらうために花を飾るだけではなく、季節のフルーツを使ったアレンジケーキを考えていくことにしました。4月は旬のいちごを使ったロールケーキを販売し、ロールケーキ生地の難しさを実感しました。巻く時に割れてしまい、生地の配合を毎回変えて、たくさんの試作を繰り返しました。5月はオレンジムースを販売します。今後の営業でもお客様に喜んで頂けるようなアレンジケーキを考えていきます。

デザートフルコース/日本を伝えるおもてなし
料理のフルコースといえば前菜・スープ・メイン・デザートの流れが頭に浮かぶと思います。では、「デザートフルコース」と聞いたらどうでしょう?料理のようなスイーツでコースを構成したものでしょうか。私が取り上げたいのは、見た目も味もスイーツ!全てが皿盛りデザートで彩られるフルコースです。オードブル・メイン・ファイナルの3皿でどうフルコースの流れを表現するのか、また、デザートフルコースを新たなデザート提供の形として皆さんにご紹介したいと思います。そして、和食の無形文化遺産への登録や東京オリンピックで日本が注目されている今、日本を伝えるコース内容を考えていきます。

Chocolate/いろいろなカタチ
「あ~幸せ。」美味しい物を口にした時、ついついこんな言葉を言ってしまいませんか?この世の中には美味しい物がたくさん溢れています。オムライス、ハンバーグ、パンケーキ・・・。このたくさん溢れている中から私が注目したのは、セピア色をした美味しい物。そう、「チョコレート」です。それ自体でも立派なお菓子ですが、素材としても素晴らしいのです。すなわちこれを用いれば、ケーキ、アイスクリーム、クッキー等、どんな物でもたちまち、より魅惑あふれる物に変身します。学園内留学制度を利用して製菓科で学んだ知識や技術を活かして、チョコレートの魅力を伝えていきます。



宮内 正ゼミ

カフェでみんな何してる?/カフェ空間と店内行動
みなさんはカフェで何をしますか?それは利用時間や気分によっても変化すると思います。 実際カフェには飲食している人・友達とおしゃべりする人・勉強や仕事する人・読書をする人・ただぼーっとしている人など、いろいろなことをしている人がいます。私は様々なカフェをフィールドワークしているうちに利用時間や気分など個人的な問題だけでなく、同じカフェでも出店している地域や施設によって店内の雰囲気や利用目的が違うということに気が付きました。今回は「スターバックスコーヒー」を中心に、チェーン店の基本的な設計とは別に店舗ごとの出店方針と店内行動の関係性について研究しました。

シニアと外食
シニア世代が食事に出かけようと思ったとき、「いったい私たちはどこで食事をすればいいの」「どこかいいところないかしら」という戸惑いの言葉を口にするに違いない。たしかにスーパーやショッピングモールやデパ地下はいつも多くのシニア世代でにぎわっています。しかし、ファーストフードはもちろんカフェを見回してみても、シニア世代はそう多くはありません。シニア世代が外食先として比較的よく利用するのは、ファミレス、和食店、中華料理店といったところです。これまで若年層やファミリー層を中心にしてきた外食産業は、いままさに、こうしたニーズへの本格的な対応が求められています。

カフェ:知らない人の集まり/匿名空間に居心地が生まれる瞬間
カフェはふつう「休憩」するため「心地よさ」を味わうために利用します。しかし、こうしたことは、家の中でも公園の木陰のベンチでもできそうなのに、なぜ人はわざわざカフェに行くのでしょうか。もしかすると、カフェが匿名の空間だということと関係があるのかもしれません。匿名の空間とは、周りの人には自分がどこの誰かもわからない空間のこと。それにしてもなぜそういう空間にいることが心地よいのでしょうか。「匿名空間の中に居心地の良さを求める」という、相反するものが同居する不思議な空間:カフェ。この謎を解き明かすことが最初の問いへの答えになるはずです。

「お一人様化」/メディアの台頭とコミュニティーの在り方
誰でも自分の中に何人もの「自分」がいる。友達と話すとき、見知らぬ土地に行ったとき、それぞれに別の「自分」がいる。ここでいう「お一人様」とは、自分が周りに対して匿名の「自分」になるということだ。顔見知りが居ないときや進学で新しい環境に入るときなどである。たしかに「お一人様」でいると、ふだんの人間関係から解放され、いつもの自分とは違った自分になりたいという欲望を叶えてくれる。しかし、匿名な空間にいると、つい身勝手な行動をしてしまう時がある。いわば「お一人様」のプラスとマイナス、この矛盾した状況がますます増えているのではないでしょうか。

現代人の朝食行動/~忙しいあなたのために~
ライフスタイルの変化から、家で朝食をとるのではなく、外で朝食をとる人たちが増えています。昔は家で家族そろって朝食をとっていましたが、現代人は食べない人、お店を利用する人、職場で食べる人など様々です。何故、外で朝ご飯を食べるのでしょうか。作るのが面倒、時間がない、という理由もあるかもしれませんが、制約された忙しい朝の時間にわざわざ外で朝食をとる人たちのなかには、朝の時間をじょうずに活用することにより心や生活が豊かになる、などといった、何か積極的な理由があるのではないでしょうか。今回はフィールドワークを通して得られた結果をもとに発表していきたいと思います。

地域密着型のカフェ/~発信!地元カフェの魅力~
カフェと言われてどんなお店を思い浮かべますか? 原宿のパンケーキのお店など、今話題のお洒落なお店でしょうか。スターバックスなどのチェーン店でしょうか。きっと地元の小さな個人店を思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。カフェは好きだけど、地元の小さな個人店には入ったことがない。そんな人もいるはずです。「そんなのもったいない!」「この居心地の良い空間をもっと知ってほしい!」そう思った私は、地元にあるカフェの魅力を知ってもらうべく、その調査をすることにしました。今回は、私の地元、江戸川区にあるカフェを例に、その魅力を発信していこうと思います。



宮城 重二ゼミ

快適な睡眠/スッキリ目覚めは健康のバロメータ
睡眠時間は確保しているはずなのに、朝はスッキリと目覚めることができない。朝は頭も冴えず、夕方ごろからやっとエンジンがかかってくる。そんな経験はありませんか? そんな人は、体内時計がずれている可能性があるかもしれません。あなたは睡眠の質というものを考えたことがありますか? やることが沢山あり、一日24時間では足りないと思う人は多いでしょう。ついつい寝るのは後回しにして趣味や勉強、友人との時間を優先させてしまいがちです。しかし、その行動は次の日の生活の質に大きく影響してしまいます。慢性的な睡眠不足になる前に、一度自分の生活習慣を振り返ってみませんか?



武藤 志真子・藤倉 純子ゼミ

食べるユニバーサルデザイン/~コレが理想の飲食店~
3年間続けているファミリーレストランでのホールアルバイトでは、ハンディキャップの方へ接客をすることや、“辛さ”についての問いかけが多々あり、ユニバーサルデザインに興味を持った。辛さについてはお客様相談室に問い合わせたが、明確な定義はなかった。都内S区にあるUDレストランに行きオーナーシェフにインタビューした。また、外国人観光客が増加しているため日本食外国語版メニューについて調べた。実際に外国人にアンケート調査を実施した上で外国人の求めている理想的なメニュー表を明らかにしていきたい。そして、できる限り多くの人にとって利用しやすいメニュー表を考案する。

マクロビオティックでBeauty life/~体が喜ぶ食事をしよう~
私は花粉症アレルギーで悩んでいた。そこで色々な食事療法について調べた結果、マクロビオティックに出会った。そこで、自分自身もマクロビオティックの知識を深め、料理も作れるようになりたいと考え、「ナチュラル・フードコーディネーター」の資格を取得することにした。また、食材の色使いや調理方法、旬の食材の使い方を調べるためにマクロビオティックやオーガニックのレストラン巡りをした。私は、体外から薬を入れるのではなく、体質改善として継続できるメニューを考案する事にした。そこでマクロビ弁当の献立を2週間分作成・試作し、レシピサイトへ投稿後評価を得た。



山内喜昭ゼミ

食は芸術か
芸術の定義は広い。辞書で、芸術の欄を引いてみると、【表現者、あるいは表現物と鑑賞者が相互に作用し合うことで、精神的、感覚的な変動を得ようとする活動】【文芸(言語芸術)、美術(造形芸術)、音楽(音響芸術)、演劇・映画(総合芸術)など】とある。この「など」に、食は入っていないのだろうか。食も芸術と同様、食べる人(鑑賞者)がいて初めて成り立つと考えたことから、食と芸術をテーマに、食からみた芸術のあり方、食と芸術の関連性を考察した。iPhoneアプリケーションを発表媒体として使用し、最終発表はアプリケーションのリリースを視野に入れ、作成する。

もっと身近に非常食/非常食のおいしさと栄養
記憶に新しい2011年3月に発生した東日本大震災。その他に記録的大雪など、地震以外にもさまざまな災害に見舞われている昨今。非常食・保存食などの必要性が重視されている。「非常食」のイメージと言うと、固くてパサパサの乾パンを想像するひとが大半だと思う。しかし現在販売されている非常食は、炊き込みご飯やおにぎり、パン…など様々な種類があり、味も申し分ないものばかり。非常用ではなく日常食べるものとして購入するひとも居るほど。非常食と日常食、栄養素やおいしさの違いは?現在非常食としてどんなものが販売されているか?など、非常食に関することをさまざまな見方で調べています。

割ばしとはし袋
私たちにとって割り箸はとても身近な食具であり、現在日本国内では年間約200億膳使用されています。お弁当を買うと無料で貰え、さらに100円ショップなどで手軽に手に入れることが出来ることから割り箸の価値が下がりつつあります。しかし本来は客人をもてなすための「ハレの日」の食具であり、“最高のおもてなし”といわれています。ゴミとして退けられがちな箸袋を折り紙のように折っていくと、ハートや犬など可愛い箸袋に生まれ変わります。「ハレの日」の食具として生まれた江戸時代から、駅弁に添えられた明治時代を経て、現在まで割り箸の歴史を、箸袋の楽しみ方や折り方と共に紹介します。